HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

THE WHO / ENDLESS WIRE

2006-11-07 23:41:16 | ROCK
遂にザ・フーの新作が発表された。
スタジオ・アルバムとしては82年の「IT'S HARD」以来24年ぶりである。
ピートの89年のソロ・アルバム「アイアン・マン」にはザ・フー名義の
曲が2曲収録されていたが、フル・アルバムとなると重要性が格段に違ってくる。

アルバムは最初の9曲のあとに、「WIRE & GLASS」と名づけられたミニ・オペラが
収録されている。ネイティブ・ジャパニーズとしてはなんとしても対訳つきの
国内盤を買うべきなのだが、たった数日が我慢できず、アメリカ盤を購入。
ジャケットは「トミー」を彷彿させるし、期待は高まる。
曲調はおとなしめの曲が多いが、そこは英国のバンド、ザ・フーである。
ピートのアコースティック・ギターやバンジョーは英国フォークの香りを
漂わせるし、曲によっては「ザ・フー・バイ・ナンバーズ」時代の雰囲気をも
感じさせる。

「トミー」「四重人格」と発表から今にいたるまで普遍性を失わない
ロック・オペラをモノにしたザ・フー。未完成に終わったものの、「聴衆と
共に成長するロック・バンド」という理想と、厳しい現実を膨らませようとした
「ライフハウス」。今回のアルバムは過去のそういった要素の中から
今に通じるものがちりばめられているように思える。
もっと歌詞をよく理解しないといけないのだが、これから何十回と聴くうちに
私なりの「エンドレスワイヤー」の解釈が出来るだろう。

「アイアンマン」でさえ、50回は聴いたのだ。さてこのアルバムは何回くらい
聴くことになるだろう。
私が購入したのは限定版のDVD付きの物。
欧州公演21回分を収録したボックスの中には、今回のDVDに収録された
リヨン公演も含まれていて、カメラ・アングルの違いは見つからなかったので
あの大箱を持っている人には不要かもしれない。
音声入力も大箱のほうが大きいようだし。

とりあえず、ザ・フーの新作が出た事を喜びたい。
これから年末にかけてザ・フー関連のCDやDVDが幾つも発売されるのだが
全てが待ち遠しい。
16歳の時に「恋のピンチヒッター」を聞いてブチのめされた興奮は
40歳を過ぎても全く失われていなのだ。

と、ここまで書いて数年前のベスト盤に新曲が2曲収録されていた事を
すっかり忘れていたことに気付く。
横浜でも演奏した曲もあるのにね。冷静に、冷静に・・・・。
コメント
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