HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

A NIGHT WITH KAREN DALTON

2006-11-06 22:39:28 | ROCK
ボブ・ディラン曰く・・・。
「カーレン・ドールトンは私のフェイバリット・シンガーだった。
彼女はビリー・ホリデイのような声を持ち、ジミー・リードのようにギターを弾く。」

カーレン・ドールトンの1STは94年に日本盤CDが発売され、CD世代にも
広く名盤として認知されている。ライナーで鈴木カツ氏は最初に話題になった
LPは「IN MY OWN TIME」でしばらくしてそれがデビュー盤でなく2枚目で
あることがわかったと記してある。
情報の少ない時代の微笑ましくもドキドキする話だ。
当然、2枚目も聴きたくなるのだがアナログは見つからないし、CDにもなっていない。
あれから12年、やっと初CD化である。(掲載写真右)

エイモス・ギャレットやビル・キースのギターの比重が大きいが
ドールトンのバンジョーと12弦、何よりあの声をたっぷり楽しめる。
1ST同様トラッドとカバーで構成されているがロック者にはザ・バンドの
「IN A STATION」、ポール・バターフィールドの「IN MY OWN DREAM」の収録が
嬉しいところ。
この2枚目が初CD化される少し前に、1STもなんとDVDを添付した装丁で
再発された。(掲載写真左)
カーレン・ドールトンが動くのである。

DVDには69年と70年の映像が4曲収められている。曲は短くナレーションが
挿入されたりするが、動くドールトンが見られるだけで驚きなのだから
そんなことは余り問題にならない。
69年は白黒映像で、コーヒーハウスのような場所での演奏。
下の前歯が無いところがなんともブルーズである。(笑)
70年はカラー映像で、あの時代ならではのどこかのコミューンのようなところでの
演奏。野外で風がそよぐ中、ギターを弾く映像は見応えがある。

晩秋の一夜をこの2枚で過ごすというのは、なんともいえない意義のある
充実感を感じる。サイケでもブルーズでもなんでもいいけど、
とりあえず、聴いてそして見ていただきたい。どちらも大推薦盤。
B面に未発表ミックス曲を収録した7インチもリリースされた。そちらは
今現在オーダー中で手元に無いが、これも楽しみ・・・・。

コメント (2)
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