HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

EMERSON LAKE & PALMER / BEYOND THE BEGINNING

2005-10-16 23:03:46 | ROCK
近所にタワーができてからというもの、新星堂で買い物を
しなくなった。11月で点数の期限がくるので慌てて何か買おうと
思ってこれを買いました。バカですね~、HMVなら20%安く
購入できるのに。

ELPのパウエル時代を除く映像の集大成。「展覧会の絵」も
「ワークス・ツアー」も未見なのにいきなり買ったのは、
カリフォルニア・ジャム’74の映像が見たかったから。
ディープ・パープルの映像は早くからソフト化されていて、
見ることが出来た。老け顔のボーカリスト、ボーカリストより
声の通るベーシスト、という何とも長続きしなさそうな
バンド編成もさることながら、リッチー・ブラックモアが
TVカメラにギターを突き刺し、ギターに火を放ちアンプをぶん投げた
映像は強烈だった。その後に演奏したというELPに興味があったのだ。

モンタレーのザ・フーとジミ・ヘンドリックスのようなライバル心
剥き出しのものではなく、ELPは実にクールな演奏であった。
と、同時に何か拍子抜けしたのも事実。多分にそれはエマースンが
オルガンではなくピアノ中心の演奏をしたこと、レイクのアコギ
弾き語りが2曲あったことも、そういった印象を私に与えたのだろう。

1枚目は歴史を俯瞰するものだが、手際よくいい感じで編集されている。
「ビートクラブ」や「ワイト島」、「庶民のファンファーレ」の
プロモなどは見たことがあったが、その他の未見のものが多かった
ために楽しめた。ELPのブートレグは20枚ほどしか聴いたことが無い。
これはフロイドやクリムズン、ジェネシスなんかと比べると少ないほう
だが、もしかしたら「絵的」には一番面白いかもしれないと
思った。メンバーは目立ちたがりというか、ショーマン・シップ
溢れるライブを心がけたためか、他のプログレさん達に比べて動きが
多い。(笑)両手両足をバタバタさせながら、ぶらさがったヒモを
咥えて鐘を鳴らす、なんて格好悪いことはカール・パーマー以外に
出来まい。ドラムセットはぐるぐる回るし。回るといえばエマースンの
ピアノも回転する。まさに体育会系である。

プレELPの映像として、ナイス、アーサー・ブラウン、クリムズンの
映像も収録されている。クリムズンの映像はハイド・パークでのもだ。
ストーンズの有名なブライアン・ジョーンズ追悼とミック・テイラーの
お披露目を兼ねたライブの前座でクリムズンは演奏した。
購入前からものすごく期待したのだが・・・・。

白黒映像のそれは断片的なもので音声はスタジオ盤の「21世紀の・・・」
をかぶせてある。おまけに映るのはレイクとイアン・マクドナルドだけ。
フリップは映像を提供したものの、自分が映るシーンは使うなという
条件を出したのかな?。ストーンズのハイドパークのライブ映像では
ステージ横からストーンズに冷徹な視線を送るフリップの姿が
何度となく確認できるのだが、いつかグループ全体が動く映像が
見れたらいいなと思った次第。

ブート映像で広く出回っているものの未見の後楽園球場での姿も
短いながら収録されているが、えらく格好いい。メンバーではなくて
映像が。ブート買うかな。(笑)

というわけで見所満載のDVD、腹いっぱいである。
ボーナスのドキュメンタリーや、73年のリハーサルも面白かった
ので、ちと値段は高いがお奨めのDVDである。
コメント (2)
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