HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

リチャード・シンクレアはいい人

2005-10-02 20:06:31 | DAY BY DAY
10月1日、行ってきましたクラブ・チッタ。

プログレには常に冷ややかなスタンスを取っている私。
どのくらい冷ややかかというと、70年代のいわゆるフロイド、イエス
ジェネシス、クリムズン、EL&Pの作品は全て所時、
アモン・デュール、カン、ファウスト、ソフト・マシーン等の
作品はほぼ所持、他はヴァーティゴ、ハーヴェスト、ドーン、
ノヴァ、デラム等の有名所を押さえる、といった程度。

そんな私でもハットフィールズだけは特別。リチャード・シンクレアの
声が聴けるという意味ではキャラヴァンでもいいのだけど、
以前、私のブログでも書いたように、ある意味「スーパー・バンド」
だし、個人的な感覚で言えばロキシー・ミュージックと同じように
目茶苦茶上手くないけど(当たり前だが下手ではない)高級感?が
あり、聴いたあとに体内に微熱を残すような感覚が、私の中で
ハットフィールズを特別なものにしている。
そこで、まさかの来日となれば見に行かないわけにはいかなかったのだ。

演奏時間は思ったより長く2時間以上。リチャードのソロも含め
バランスのいい選曲。演奏はまああんなものでしょう。
一緒に行ったhopperさんは「上手いのか下手なのか本当にわからん」
と言いましたが、微妙なところ。まあ某巨大掲示板でヲタが叩いている
ほど、ひどくはなかったとは思う。単にオリジナル・メンバーから
一人かけているのが気に入らないのかな。フィル・ミラーのプレイは
70年代のハットフィールズのライブ音源(15回分くらい)と
比べても余りかわらない気がしたんだけどなあ。

終演後、パンフレットを購入した人を対象にサイン会が開かれる。
メンバーがつかれていたのか、段取りが悪いのか、なかなか始まらない。
かなり待たされて、我々の番に。時間は22時をとうに過ぎている。
いきなりhopperさんが「(待ちくたびれて)腹減ったので、飯食いに
行きましょう。」と言うと(私はここでREAL SOONと言えばよかった)
シンクレアさんはなんと「LET'S EAT」を歌い始めたのだ。
私が「今日、その曲を聴きたかったんです」というと、
「明日演奏するよ。」と言ってにっこり笑うシンクレアさん。
演奏後で疲れているにも関らず、このファン・サービスと受け答えには
参ってしまった。いい人だなあ。

その後ミラーさんとはがっちり握手、我々のやりとりを見ていた
パイルさんが熱心に話しかけてくれたのに、うまく聞き取れなかった
私はちょっと恥ずかしかった。デイブ・スチュワートの代役は
酔っ払っていて、男には興味ないのかそっけなく別にそれは
こっちも同じなので問題なし。
というわけで掲載写真が、そのときにもらったサインです。

順番待ちをしている間にhopperさんが携帯ステレオを聞かせてくれた。
収録されていたのはジャッキー・ムーア。最近CD化されたものだが
即気に入り、タワーで購入。

あっ、今気づいた。
私はプログレに冷ややかなのではなくて、昨日も何人かいたのだが
「プログレ・ヲタク」に冷ややかなんだってことに。
嘘。15歳の時からずっとだよ。




コメント (5)
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