テキサスのサイケデリック・ロックといえば
何はさておき「13TH FLOOR ELEVATORS」が
思い起こされよう。
今回は同じテキサスのバンドではあるが、
この2枚を同時に紹介したい。
写真の上が「THE MOVING SIDEWALKS / FLASH」下が
「AMERICAN BLUES / IS HERE」である。
まずは「ムーヴィング・サイドウォークス」。69年発表の
唯一のアルバム。「テキサス」という言葉が人にどんな
イメージを想起させるかは、当たり前だが様々だろう。
私はなんとなく「乾いた砂埃と荒くれ男」というイメージを
持っている。このアルバムはそんなイメージにぴったりである。
オルガンが入る分だけ、湿り度が増すがビリー・ギボンズの歌と
ギターは男気爆発である。明らかにジミ・ヘンドリックスの歌唱と
プレイ・スタイルの影響下にあるが、未整理な分だけ、粗野な
(この場合、誉め言葉です)ブルースが炸裂する。
そして、何より楽曲が多彩である。1曲の途中で、流れと全然違う曲調に
変化したり、ストリングスの使用、テープの逆回転などの小技も
効いている。現行CDはシングルのみの発売だった強烈な
ビートルズ・カバー「抱きしめたい」や、ローカル・ヒットとなった
13階ならぬ「99th FLOOR」などのボーナス・トラックが収録されている。
ジミ・ヘンドリックスのファンは間違いなく楽しめるアルバム。
そして「アメリカン・ブルース」。68年発表の1STアルバム。
中心人物はベースのダスティ・ヒルとドラムスのフランク・ベアード。
こちらもキーボードが入る。一聴した感じでは派手さと構成力では
「ムーヴィング・サイドウォークス」に一歩譲るが、通して聴くと渋い
味わいがある。リズム隊、特にベーシストのダスティのプレイは
ジャック・ブルースのように音数が多く、こちらはクリームを手本に
していたのだろうか?。アルバムは進むにつれて、どんどん違う表情を
見せる。前半の派手なサイケ風演奏から、後半はのどかなフォーク調に
かわる。2枚めのアルバムは未聴なのだが、これもいいアルバム
らしいのでいずれ聴いてみたいと思う。
テキサスで生まれた、ブリティッシュ・ロックの影響下でサイケデリックの
時代にブルーズを模索した二つのバンド。
その後、69年に合体し「ZZ TOP」となるのであった・・・。
何はさておき「13TH FLOOR ELEVATORS」が
思い起こされよう。
今回は同じテキサスのバンドではあるが、
この2枚を同時に紹介したい。
写真の上が「THE MOVING SIDEWALKS / FLASH」下が
「AMERICAN BLUES / IS HERE」である。
まずは「ムーヴィング・サイドウォークス」。69年発表の
唯一のアルバム。「テキサス」という言葉が人にどんな
イメージを想起させるかは、当たり前だが様々だろう。
私はなんとなく「乾いた砂埃と荒くれ男」というイメージを
持っている。このアルバムはそんなイメージにぴったりである。
オルガンが入る分だけ、湿り度が増すがビリー・ギボンズの歌と
ギターは男気爆発である。明らかにジミ・ヘンドリックスの歌唱と
プレイ・スタイルの影響下にあるが、未整理な分だけ、粗野な
(この場合、誉め言葉です)ブルースが炸裂する。
そして、何より楽曲が多彩である。1曲の途中で、流れと全然違う曲調に
変化したり、ストリングスの使用、テープの逆回転などの小技も
効いている。現行CDはシングルのみの発売だった強烈な
ビートルズ・カバー「抱きしめたい」や、ローカル・ヒットとなった
13階ならぬ「99th FLOOR」などのボーナス・トラックが収録されている。
ジミ・ヘンドリックスのファンは間違いなく楽しめるアルバム。
そして「アメリカン・ブルース」。68年発表の1STアルバム。
中心人物はベースのダスティ・ヒルとドラムスのフランク・ベアード。
こちらもキーボードが入る。一聴した感じでは派手さと構成力では
「ムーヴィング・サイドウォークス」に一歩譲るが、通して聴くと渋い
味わいがある。リズム隊、特にベーシストのダスティのプレイは
ジャック・ブルースのように音数が多く、こちらはクリームを手本に
していたのだろうか?。アルバムは進むにつれて、どんどん違う表情を
見せる。前半の派手なサイケ風演奏から、後半はのどかなフォーク調に
かわる。2枚めのアルバムは未聴なのだが、これもいいアルバム
らしいのでいずれ聴いてみたいと思う。
テキサスで生まれた、ブリティッシュ・ロックの影響下でサイケデリックの
時代にブルーズを模索した二つのバンド。
その後、69年に合体し「ZZ TOP」となるのであった・・・。