活字デジカメ

益なし,根拠なし,言いっ放しの電脳写真機机上妄想コラム。できれば毎日更新したい。

さよなら三悪。が,ボヤッキーは残った。

2010-02-10 23:05:51 | Weblog
三悪と言っても,ドロンジョ・トンズラー・ボヤッキーではない。
それまでの一眼レフカメラが抱えていた「大きい」「重い」「シャッターの作動音、ショックが大きい」という3つの欠点「三悪」。
この三悪に正面から挑んだのが,世界最小最軽量のシステム一眼レフOM-1でした。
当時ボディが肥大化ししつつあった一眼レフに一石を投じ,小型一眼の新しい流れを作った記念碑的モデルと言えるでしょう。

それから世紀をまたいで幾年月。
オリンパスはマイクロフォーサーズ一眼でまたこれに挑戦しようとしています。
ユーザーが一眼レフを購入しなかった理由は何なのか。調査結果から、その原因が「大きい」「重い」「難しい」の3つだと分かりました。そこで、より小さく、より軽くするにはどうすればいいのかを考え始めたのです。
あれっ?「音がうるさい」が「難しい」に変わっている。

確かにOM-1に比べたら,デジタル一眼レフは段違いに難しい。
フルオートモードだけで使えばそれだけけど,ちょっとでも凝った撮り方をしようものなら,あまりにも多くの設定項目があり過ぎてチンプンカンプン。
一方,シャッターの音やショックについては,昔に比べて最近のデジタル一眼レフではかなり軽減したように感じます(巻き上げメカがなくなった分?)。
ミラーレスなら,音もショックもさらに小さくできますしね。

マイクロフォーサーズで「大きい」「重い」の二人はやっつけても,残った一悪人「難しい」をどうするかが難しい。
とりあえず,ペンE-P1/2のメニューが凄く使いやすいとか,画期的インタフェイスとかいうことはないようなので,これからの課題。
エントリークラスは今後ここがキモになってくるのではなかろうか。