
今日は水曜レディースデイ。お茶屋娘さんのお誘いでリチャード・ギアファンの娘ともども、MOVIXさいたまで『Shall we dance?』を見てきた。もちろん役所広司主演の日本版も観ているので、どんなリメイクなのかを楽しみにして行った。

元々私は映画より舞台を観る方なので、リチャード・ギアも『CHICAGO』で初見。彼なら役所広司で観たイメージを大きく崩すおそれはないと踏んでいった。後の俳優さんは初めての方ばかり。映画が始まってすぐ、ポリーヌ(ジェニファー・ロペス)は草刈民代と違ってかなり肉感的な美人(ヒップが大きくてアメリカ人好みだと思った)で雇われたダンス教師。たま子先生(草村礼子)にあたるのがさびれたダンス教室(若者にこびないレッスン内容のため)の主宰者であるミス・ミッツィーで、お酒の小瓶をちびちびやりながら今は惰性で教えているといった風になっている。ダンス教室で一緒に入門した仲間のヴァーンは田口浩正に似た設定、チックは徳井優とは違ったナンパ目的の若いにいちゃん。ダンス教室に通いつめるボビーは渡辺えり子の雰囲気にすごく似ていると思ったし、職場の同僚で隠れダンスオタクのリンクは竹中直人の雰囲気とはちょっと違うがエネルギッシュなキャラづくりはすごい。
ジョン(リチャード・ギア)の職業は弁護士で、ここは日本ではサラリーマンになっていたのとは違う。まあ遺言作成専門の弁護士であるが、一応アメリカ社会での成功者たちである。そういう彼らも現状に満足していないというところが今回のリメイク版の面白いところ。
一番違うのは妻ビヴ(スーザン・サランドン)。パートに出ている主婦(原日出子)と違ってデパートで部下をもつ仕事を持って共働きをしながら年頃の女の子と男の子を育てているだけあって堂々としている。学校のペアレントクラブ等での役割も担っているようだ。夫とも深く愛し合っている。それなのに夫の微妙な変化に浮気を疑い探偵事務所へ。
人生の一応の成功者なのに何かが足りないと思い始める中年の男。ジョン達がダンス教室に入って熱心に練習を積んでいく中で、教室のメンバー皆が変わり始める・・・。ミス・ミッツィーまでが活き活きしてお酒を飲まなくなるのがすごい。
アメリカ版が日本版と違っているのは、まず前提として、男女が一緒に踊ることを楽しむことが当たり前になっている社会とそうでない社会であるということだ。ポリーヌに下心を疑われてダンスをやめようとしたジョンがまた踊りたくなるのも息子とそのガールフレンドが流行のダンスクラブで踊るのを見た時というのが象徴的。また、日本版では社交ダンスを習っていることが恥ずかしくて妻に言えないのだが、アメリカ版ではそのように描かない。夫婦関係でも仕事でも不満はないのに心に隙間があるのを埋めるために何かを求めてダンスにのめり込んでいることを妻に隠していることが恥ずかしいというのだ。
次に主人公夫婦の関係の違いだ。ジョンは妻に堂々と謝罪に行き、理解を求め、ダンスパートナーになってほしいときちんと伝える。そのシーンが一番かっこよかった!!ポリーヌのお別れパーティーに夫を行かせるべく妻はカードにその旨を書き、タキシードやダンスシューズを用意して出勤して行ったのだが、逡巡の末に行くことを決めたジョンは妻の残業の現場にタキシードを着て真紅のリボンをつけた真紅の薔薇一輪を持ってShall we dance?と呼びかけるのだ(なぜお客さんのいない時刻にエスカレーターが動くのかは不問にしよう)。




お別れパーティーに夫婦でかけつけ、妻を皆に紹介した上でポリーヌと踊るジョン。パーティー自体も日本版よりカジュアルな感じが自然でよかった。探偵さんもついにダンス教室に入門するし、さびれかけていた教室にも生徒が増えているのがわかって明るく終わる。
アメリカでのリメイクでバージョンアップして満足度アップだった。


リチャード・ギアはミュージカルの舞台でも活躍していた人だけに、最初の方の下手なダンスシーンをどのように演じるか変な興味があったが、それなりだった。やっぱりすぐ上手になっていた(キャスティングが決まってから半年の特訓をしたということだが)。競技会前日の深夜のジェニファー・ロペスとのタンゴはなかなかあやしく美しくアメリカらしい濃厚な見応えのあるシーンだった。ボビーとリンクのパソドブレも情熱的で最高。やはり日本人にはない官能的なダンスが見られたのも満足度アップのもうひとつの要因。
写真は映画のHPよりダウンロードした壁紙。

元々私は映画より舞台を観る方なので、リチャード・ギアも『CHICAGO』で初見。彼なら役所広司で観たイメージを大きく崩すおそれはないと踏んでいった。後の俳優さんは初めての方ばかり。映画が始まってすぐ、ポリーヌ(ジェニファー・ロペス)は草刈民代と違ってかなり肉感的な美人(ヒップが大きくてアメリカ人好みだと思った)で雇われたダンス教師。たま子先生(草村礼子)にあたるのがさびれたダンス教室(若者にこびないレッスン内容のため)の主宰者であるミス・ミッツィーで、お酒の小瓶をちびちびやりながら今は惰性で教えているといった風になっている。ダンス教室で一緒に入門した仲間のヴァーンは田口浩正に似た設定、チックは徳井優とは違ったナンパ目的の若いにいちゃん。ダンス教室に通いつめるボビーは渡辺えり子の雰囲気にすごく似ていると思ったし、職場の同僚で隠れダンスオタクのリンクは竹中直人の雰囲気とはちょっと違うがエネルギッシュなキャラづくりはすごい。
ジョン(リチャード・ギア)の職業は弁護士で、ここは日本ではサラリーマンになっていたのとは違う。まあ遺言作成専門の弁護士であるが、一応アメリカ社会での成功者たちである。そういう彼らも現状に満足していないというところが今回のリメイク版の面白いところ。
一番違うのは妻ビヴ(スーザン・サランドン)。パートに出ている主婦(原日出子)と違ってデパートで部下をもつ仕事を持って共働きをしながら年頃の女の子と男の子を育てているだけあって堂々としている。学校のペアレントクラブ等での役割も担っているようだ。夫とも深く愛し合っている。それなのに夫の微妙な変化に浮気を疑い探偵事務所へ。
人生の一応の成功者なのに何かが足りないと思い始める中年の男。ジョン達がダンス教室に入って熱心に練習を積んでいく中で、教室のメンバー皆が変わり始める・・・。ミス・ミッツィーまでが活き活きしてお酒を飲まなくなるのがすごい。
アメリカ版が日本版と違っているのは、まず前提として、男女が一緒に踊ることを楽しむことが当たり前になっている社会とそうでない社会であるということだ。ポリーヌに下心を疑われてダンスをやめようとしたジョンがまた踊りたくなるのも息子とそのガールフレンドが流行のダンスクラブで踊るのを見た時というのが象徴的。また、日本版では社交ダンスを習っていることが恥ずかしくて妻に言えないのだが、アメリカ版ではそのように描かない。夫婦関係でも仕事でも不満はないのに心に隙間があるのを埋めるために何かを求めてダンスにのめり込んでいることを妻に隠していることが恥ずかしいというのだ。
次に主人公夫婦の関係の違いだ。ジョンは妻に堂々と謝罪に行き、理解を求め、ダンスパートナーになってほしいときちんと伝える。そのシーンが一番かっこよかった!!ポリーヌのお別れパーティーに夫を行かせるべく妻はカードにその旨を書き、タキシードやダンスシューズを用意して出勤して行ったのだが、逡巡の末に行くことを決めたジョンは妻の残業の現場にタキシードを着て真紅のリボンをつけた真紅の薔薇一輪を持ってShall we dance?と呼びかけるのだ(なぜお客さんのいない時刻にエスカレーターが動くのかは不問にしよう)。




お別れパーティーに夫婦でかけつけ、妻を皆に紹介した上でポリーヌと踊るジョン。パーティー自体も日本版よりカジュアルな感じが自然でよかった。探偵さんもついにダンス教室に入門するし、さびれかけていた教室にも生徒が増えているのがわかって明るく終わる。
アメリカでのリメイクでバージョンアップして満足度アップだった。


リチャード・ギアはミュージカルの舞台でも活躍していた人だけに、最初の方の下手なダンスシーンをどのように演じるか変な興味があったが、それなりだった。やっぱりすぐ上手になっていた(キャスティングが決まってから半年の特訓をしたということだが)。競技会前日の深夜のジェニファー・ロペスとのタンゴはなかなかあやしく美しくアメリカらしい濃厚な見応えのあるシーンだった。ボビーとリンクのパソドブレも情熱的で最高。やはり日本人にはない官能的なダンスが見られたのも満足度アップのもうひとつの要因。
写真は映画のHPよりダウンロードした壁紙。
2週間ほど前から「週刊!ブログランキング」の運用を行っております。
貴サイト様を拝見させて頂きまして大変興味深いブログだと感じました。
宜しければ当ランキングに参加登録して頂けませんでしょうか?
○ http://kutsulog.net/
更新情報の通知設定に対応してますのでPING送信して頂ければ、
記事タイトルや更新状況を表示し、カテゴリ毎に新着記事ヘッダーがご紹介されます。
ご参加されていない方もカテゴリ毎にブログチェックが出来る等、
ご紹介機会が単なるランキングと違い多くあるのが特徴です。
また、当サイトも、ご参加サイト様からのアクセスに頼るだけのランキングサイトでは無く、
SEO対策・メルマガ・雑誌広告など広範にサイトプロモーションを行い、独自のアクセス強化を図っていきます。
是非、ご登録を宜しくお願い致します。
もともとダンス大国であるアメリカで、「社交ダンスを習う人たちって独特」というキャラクターを打ち出すのが、実は大変だったのではないかと察しています。みんなそれなりにきっちりにセクシーに踊る人たちばかりがそろって、ダンス好きにも納得の一本だといいなぁと思っています。
ことに、はげ頭の彼ははげの時のほうがセクシーなのに、自分って案外自分のことに気づかないものなんですね。
またまた観たくなりました。
(草刈民代)はブラックプールの競技会で転倒した時にパートナーがかばってくれなかった=それだけのふたりの関係だったと言い、(役所広司)は(渡辺えり子)の転倒の際にかばったということをすごく誉め、そういうパートナーになっていなかったことに自分にも責任があるよいうようなことを言っていましたよね。アメリカ版ではそういう話は入れてなかったので、へえ、それでも成り立つんだと思ったんですよ。けっこうそのへんの意味づけが私は大事だと思ってたんだなと振り返って思いました。
ベッド・ミドラー似の彼女ってボビーのことですよね。渡辺えり子の雰囲気に似ていると思いませんか?
そうそうリチャード・ギア主演の『プロフェシー』が今日の夜TVであったので娘に頼まれてビデオ録画しました。どんなかなあ。
それと愛之助講師の歌舞伎入門の録画を忘れてしまい、最終回こそ忘れないように頑張ります。
いつも楽しく拝見させていただいています。
リメイク版ということで、原作との違いを気にして見始めたのですが、見終わる頃にはそんなことも忘れ、ニコニコと楽しんでいる自分がいました。
見て良かったです。
リチャード・ギアはかっこよかったし!
ちょっと話は変わるんですが、こちらのブログ読ませていただいてから歌舞伎に興味を持ちました。いままで見たいと思ったことなかったんですけど^^;
でも札幌在住なのですぐには見に行く機会はなさそうです。今後も書き込みを楽しみにしております。
うさぞうさん、ようこそ。『真夜中の弥次さん喜多さん』に引き続き、TBとコメントありがとうございます。私もTBしておきますね。
歌舞伎に興味が出てきたとあれば、NHK教育TVの月末の日曜日の夜10時台にいろいろ舞台の録画を放送してると思います。それを観るのもいいかもしれませんね。あと松竹でシネマ歌舞伎というのも始めたし、『野田版鼠小僧』が札幌で上演されるような場合は見てみたらいいと思います。
ぜんぜんないですけどーー痛快で面白いですよね。
女ターミネータのセリフも面白かったーー。
そちらのブログにTBとコメントつけておきますね。
徒然なるサムデイのcapricciosam様
>内心ダンスもいいなぁ、と心は傾いていたけれど、ほんとはリチード・ギアのようにバラを手にタキシード姿で現れたいというのが本心で、さすがここまでは言えず...
言わなくてもブログに書いていただいただけでも、立派です。日本にもそのくらい思ってくれる男性がいたことがわかっただけで嬉しく思う私です。
金言豆のブログのhary様
私のTBで61番目とはすごいですねえ。これからもよろしくm(_ _)m
楽しく拝見させて頂きました。そしてTBもさせて頂きましたよ!
やはり、リメイク版という事で原作との違いが気になって観た映画です。
リチャード・ギアがタキシード姿で、一輪の紅いバラを持って奥様の所へ現れるなんて・・・素敵!さすがハリウッド版という感じでした。
これからも、よろしくお願いします。
エスカレーターがあの時間に動いているのも謎だけど、上下の方向が撮影の関係で逆にしないと変だったわけですね。う~ん、絵にするためにはいろいろと苦労があるものですね。教えていただきありがとうございました。また遊びにきてくださいね。