ぴか の観劇(芸術鑑賞)日記

宝塚から始まった観劇人生。ミュージカル、ストレートプレイ、歌舞伎、映画やTVドラマ等も書きます。

05/09/12 職場の厚生企画でぶどう狩り

2005-09-12 19:14:25 | おでかけ、旅行

昨晩のショックでなかなか寝付けなかったのに、今日はいつもより早起き。職場の厚生企画(レクレーション)で日帰り旅行だった。四谷の資料室だけでなく本体の渋谷の1フロアの参加者と「はとバス」の貸切で行った(うちは分室のようなものなのだ)。「はとバス」で貸切っていうのもやっていたというのは初めて知った。

私たちの乗った黄色い「はとバス」は9時過ぎに新宿西口を出発。保育園年中の男の子を連れたママさん職員もひとり参加。可愛い...私の娘がこのくらいの年に会っているよねって彼女に言われてしまった。それから何年たったのか...。
車中で、大学を出て10年以上イタリアに行っていて同期で入った男性と日本の民主主義について話し合う。市民運動が盛り上がって10年サイクルで大きな盛り上がりを見せるヨーロッパの国々とは大きな違いがあるとのこと。やはり日本の国民はもっと痛い目に合わないとダメではないかとのご意見。やっぱりそうなのかなあ。それでも目覚めない人が多かったらどうしよう...。
でも日本を出て行くことはできないし、苦しいなあ。民衆とともに苦しもうという宗教者のような心境にならないと達観できないかも。でも私、宗教には救いを求めないんだよね。まあ心持ちとしてはあるかもしれない。

まずは「サントリー登美の丘ワイナリー」の見学。山梨ワイナリーを改称したとのこと。なぜか?ブランド名として地名入りのワインをつくったからだ!
30分の見学で若い女性職員さんが説明してくれる。ぶどうを破砕、圧搾して酵母菌で発酵させ、樽→瓶で熟成させて、出荷時にラベルをつけるという。自家農園の山の下を掘った地下貯蔵庫で熟成させているのだが、そこは自然に年間を通して13℃に保たれているとのことで、ひんやりと気持ちがよかった。
地上に出て試飲コーナーで一口ずつロゼ→白→赤と3種類のやや甘いワインを飲んだら、すきっ腹だったのでもう目が回った。専務が一瓶5万円の貴腐ワインを有料試飲していたところに皆でおしかけて一口一口ともらってしまった。干しブドウがお酒になったような味がした。いい経験をした。
同じところでバーベキューの昼食。ワインはちょっとだけにして肉と野菜を焼いて食べたが、今日一番おいしかったのはデザートに頼んだ「ぶどうのシャーベット」!十分満足した。
勝沼までバスで移動して次は「ぶどう狩り」。畑では食べ放題だというが、サービスで出てきたのは、まず冷やしたデラウェア。それが終わる頃冷えた巨峰。う、うまいやり方だ。安いデラでまず口を甘くする作戦と見た。木になったままの冷えてないぶどうを食べる気はせず、そちらは一口も食べずじまいとなった。バスの中のビンゴゲームで3位に入り賞品の巨峰をGETしていたので、自分では買わなかったし。とったのは写真だけ(笑)
帰りのバスはみんな寝ていて17:30には新宿西口に到着。お疲れ様でした~。
写真は、ぶどう園のネオマスカットを携帯のカメラで撮影。

05/09/11 自民党の「歴史的圧勝」でメランコリー

2005-09-12 01:03:50 | つれづれなるままに

86年の衆参ダブル選挙以来の自民党の「歴史的圧勝」だという。自民党はそんなに好きではないが「なんとなくカッコいい小泉純一郎」というイメージだけで投票した人が多いのではないだろうか。彼は「郵政民営化」を争点にしているのだが、それで投票した人はどれだけいるのだろう。「今回は自民党に入れてみよう」くらいの軽い気持ちで投票した人が多いのではないか。それでもこんなに自民党が勝つと怖くなっているのではないか。自分たちは「負け組」あるいは「勝ち組ではない」のに、「勝ち組」の改革派に投票して自分たちの首を絞めているのに気づいていないのではないか。

学生時代に選挙制度の各国比較を学んで、小選挙区制の国は嫌だなあと強く思っていた。小さい政党は国政にほとんど影響力をなくしてしまう、民主主義といっても多数決をはっきりとそれも多数派で争うための制度だ。少数派の声をきちんと反映せずに多数決でつっぱしる方法は民主主義とはいえないのだ。
それが細川政権の時に何か大きな改革をする必要があるという機運が盛り上がって、選挙制度を変えたのだが、日本新党やら社会党やらが自分たちが多数派になれると甘い幻想を持ってしまったために小選挙区制を受け入れてしまった。比例代表制との併用ならなんとかなると思ったんだろうけど、甘い、甘い。一番自民党に有利に働いたのだ。
今の制度だと得票で30数%とれば議席で過半数とれるんじゃないかな?選挙報道で「地すべり的勝利」とか福岡先生が言ってたけど、小選挙区制度はちょっと片方への支持が増えるとそうなるのが特徴だ。少しの差を大きく拡大してしまうのだ。アメリカの大統領選挙にも似ている。
第一次世界大戦後の大不況の末にカッコいいナチスのヒットラーの台頭を招いたドイツに似ていると思う。大不況の不安感から強いリーダーを求めてしまっているのだ。そのリーダーが正しいのかどうかはよくわからなくてもなんとなく支持してしまうことの怖ろしさ。

今もTVで精神科医の香山リカさんが「不安の中で単純な二者択一を迫られた結果ではないか」というようなことを言っていた。「よく考えた末に選ぶことができなかった」ツケはどこに回ってくるのか?
民間活力が最も重要視される社会というのは、弱者にはやさしくない社会だ。社会のどん底に落ちた人はその人が悪いのだから、国などで最低の生活保障などしなくてもいいという考え方をとるアメリカのような国にしたくないのだが...。そういえば今日はアメリカの9.11の日だ。イラク戦争への抵抗はわかるがあのテロが世界を急速にタカ派勢力を勢いづかせてしまった。

これで3年くらい寿命が縮んだ気がする。