この作品はずっと気になっていた。このところ気にしている「大人計画」の面々が出るし、松尾スズキ初のミュージカルだというし。3月か4月に用事で渋谷に出た際に駅頭で松尾スズキに遭遇した。黒の革のパンツにTシャツで誰か女の人と話していた。あの髭面は間違いない。「きっと神の啓示だ、観なくては!」はおおげさだが、背中を押された気がしていた。
bunkamuraに『天保十二年のシェイクスピア』のチケット引取りに行った時、bunkamuraの建物の内側の吹き抜けのシアターコクーンの前の当日券買いの列がそんなに長くなかったのを確認。「ようし、観よう」と決意し、学生さんと思しき若いカップルさんたちに混じって壁によりかかり床座りして並んで文庫本を取り出し『元の黙阿弥』を読みながら待つ。お隣の女子学生さんは「宅建」の資格試験のテキストを読んでいる。そちらもカップルさん。
発売開始まであと30分というところで、若い女性に声をかけられた。一緒に観る予定のお友達が都合が悪くなってS席のチケットが1枚あるという。前に何人もいたのにここまで何故声がかかったんだろう?二人連れが多いのと予算オーバーで誰もすぐに応じてくれなかったらしい。ラッキー!高校時代によく宝塚を立ち見で観ていたが、私はもう若くない。さっそく譲っていただいた。
遅い昼ご飯をマクドナルドへ食べに行き、薬を持って出てなかったので抜歯後の顎が観劇中に痛くならないようにバファリンを購入。準備万端で、シアターコクーンの2階席に座ったのだった。
感想は近日中にアップします。