Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ラフマニノフ「ラザロのよみがえり」下野竜也編曲版世界初演N響A定期初日2023.05.13批評(No.2687)

2023-05-13 23:57:32 | 批評
私高本が 旧 Daily Classical Music in Tokyo 開始の1996年12月から初めて、「N響がラフマニノフを5月連続で演奏」した。

  1. 2022.12 ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番 ルイージ指揮
  2. 2023.01 ラフマニノフ 「岩」 ソヒエフ指揮
  3. 2023.02 ラフマニノフ 交響的舞曲 フルシャ指揮
  4. 2023.04. ラフマニノフ パガニーニの主題による変奏曲 パーヴォ・ヤルヴィ指揮(3月はN響定期お休み)
  5. 2024.05 ラフマニノフ 「ラザロのよみがえり」下野竜也編曲、「ヴォカリーズ」 下野竜也指揮

ピアノ協奏曲2曲は聴いていない。チケットが瞬殺で購入出来なかったからである(爆
人気無い「ピアノ無しのオーケストラ曲3曲」は全て聴いた。ピアノ協奏曲と違って、老人の私高本でもチケット取れましたから。人気大差w
ソヒエフ指揮、フルシャ指揮も含め、「ラフマニノフ オーケストラ曲」を壮観したい。


「ラフマニノフ風」を徹底した下野竜也編曲「ラザロのよみがえり」


  演奏会開始の曲である。トロンボーン3本が開始で印象的に奏でる。「ラフマニノフ風」。昨年4月頃に発表された「N響チラシ」に掲載されていたので、その前に編曲済み → N響承認の編曲

である。用意万端。
ラフマニノフ自身のオーケストラ編曲「ヴォカリーズ」に比べ、トロンボーンが大活躍。
素晴らしかった。ブラヴォーは出なかった。「序曲扱い」だからね。

ラフマニノフは「ピアノ音楽作曲者」と誤解されている。「交響的舞曲」作品45 を聴いて欲しい。ピアノ2台版はスカ。何したいのか? 全くわからない。管弦楽版は説得力ある。フルシャ指揮N響は名演。
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プロコフィエフ「シンデレラ」を蘇らせた イェーツ(No.2686)

2023-05-12 21:39:06 | 批評
1999年12月4日初演のプロコフィエフ作曲アシュトン振付「シンデレラ」。吉田都現芸術監督をロンドンロイヤルバレエから招聘しての初演、勿論「吉田都の日」を観に行ったのだが、12/8 か 12/10 か記憶に全く無い。良く無かったからである(泣
吉田都が良くない、は振付か? 指揮か? にあるだろうと思っていた。
その後、アシュトン振付「シンデレラ」は、今日まで継続して上演されている。毎回観に行った。世紀を越えて毎回良く無かった(涙
目を覚ます機会あり。2014年「シンデレラ」公演。批評がこれ。2014年12月19日のブログ記事一覧-Piano Music Japan
初日行って無い、2日目に行ってるw
音楽が「全く違う次元の響き」。別世界が広がった。その後、プロコフィエフ作曲「シンデレラ」だけ招聘されていた。ギャラが高いのだろう><

◎2019年4月「シンデレラ」公演で冨田美里指揮起用したが、スカ演奏><

2019年10月プロコフィエフ作曲「ロメオとジュリエット」指揮=イェーツ起用。2022年4月公演から「シンデレラ」公演でもイェーツ指揮復活。ここで、声を大にして言いたい。冨田美里は悪くない。悪いのはプロコフィエフ作曲「シンデレラ」楽譜状況。

プロコフィエフ作曲「シンデレラ」はCDもブルーレイも極端に少ない演目


無い、訳では無い。あるよ、プレヴィン盤以降。
どうも、

プロコフィエフ作曲「シンデレラ」は、売り譜が全く存在しない曲


東京文化会館資料室にもヤマハ銀座店にも無かった。「人気バレエ演目」であれば、「公演毎に貸し譜を売ればボロ儲け」である。プロコフィエフ作曲「シンデレラ」が売り楽譜無い、のは異常。

スコアも貸出譜にすれば、ボロ儲け


あぁ、ブルックナーもストラヴィンスキーも実行しなかった手法ですね><
これ、成功したのは、プロコフィエフが最初でしょう!

ゲルギエフ は、チャイコフスキー「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」CD化早々にしたが、「シンデレラ」だけ録音無し、である。
ゲルギエフがレパートリーにしていないプロコフィエフ「シンデレラ」をイェーツはレパートリーにしているのである。


バンダが余りにも多いプロコフィエフ「シンデレラ」


バレエ&オペラで「別働隊=バンダ」を起用する習慣は古くからあった。モーツァルトも起用。だがプロコフィエフ「シンデレラ」は編成が大きい。

  1. 第7曲「踊りのレッスン」 ヴァイオリン2 舞台上
  2. 第26曲 「マズルカと王子の登場」 ピッコロ2、トランペット3、ホルン2、アルトホルン2、テナーホルン2、バリトンホルン2、バス(チューバ)2、シンバル、スネアドラム 舞台上
  3. 第29曲「舞踏会に着いたシンデレラ」 ピッコロ、フルート2、クラリネット2、チェレスタ、グロッケンシュピール、トライアングル 舞台裏

3つのバレエ組曲「シンデレラ」では、登場しない。拠って、スコア販売している「シンデレラ」組曲を熟読しても巨大バンダの2曲は理解できないのである。
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新国立劇場バレエ「シェイクスピアダブルビル」Bキャスト2023.05.05批評(No.2685)

2023-05-10 23:38:22 | 批評

  1. イギリス生まれの ジェラルディン・ミュシャ 1965年頃チェコ・プラハで作曲バレエ組曲「マクベス」(15分)
  2. 高円宮妃が「バレエ化」を吉田都芸術監督に提案
  3. ロイヤルオペラ初の「ROH2 クリエイティブ・アソシエイト」= ウィル・タケット に振付打診
  4. ロイヤルバレエ「マノン」「ドン・キホーテ」編曲オーケストレーション = マーティン・イェーツ に補筆依頼
  5. チケット発売時は30分で稽古
  6. 開幕直前60分に

補筆作曲家=イェーツ 作曲が 3/4を占めるタケット振付「マクベス」




Aキャストに匹敵の「ブラヴォーの嵐 + スタンディングオベーション」Bキャスト:マクベス=奥村康祐、マクベス夫人=小野絢子


素晴らしかったBキャスト組マクベス夫婦。小野の妖艶さは過去1度も無い濃い表現。主要脇役(ダンカン=趙載範、バンクォー=井澤駿、フリーアンス=小野寺雄)がシングルキャストで固められ、踊り易かったことだろう。小野に影響受けたのだろう、マクダフ夫人=渡辺与布 の最後シーンが圧巻! 子供に手を差し伸べ、刺殺され方も目を覚まさせた。
この「マクベス」は聴衆から圧倒的な支持を得た。再演を期待する。


・・・で、初日に音楽が死んでいた「夏の夜の夢」。何と、序曲冒頭から「iイェーツ指揮シンデレラの棒」が蘇っていた。5日振って余裕出て来たのだろう、イェーツ。

・・・で、序曲途中でダンサー登場。これが信じられ無い小さな踊り&演技。主要8役全てがAキャスト

  1. ティターニア=柴山沙帆
  2. オーベロン=渡邊峻郁
  3. パック=山田悠貴
  4. ボトム=木下嘉人
  5. ヘレナ=寺田亜紗子
  6. ディミートリアス=渡邊拓朗
  7. ハーミア=渡辺与布
  8. ライサンダー=中島駿野

の方が圧倒的に良かった。
私高本は、ティターニア&オーベロンの出来が圧倒的差があったため、と感じる。柴山&渡邊に感謝すると共に、池田理沙子&速水渉悟 には録画も昔から(1964年初演)ある振付なので、もっと深く研究実践して欲しかった次第である。
初日には(「マクベス」の半分とは言え)終演直後からスタンディングオベーションが来たが、この日は2回幕が降りるまで皆無。2回幕が上がって中央最前列が僅か立ち上がった。舞台&衣裳は圧倒的に「夏の夜の夢」が豪華、ロンドンロイヤルバレエから借り受けです!


新国立劇場創立25周年記念シーズン=今シーズンである。
オープニング当初は「ロシア派」と「イギリス派」が拮抗していた。(「イタリア派」と「フランス派」と「アメリカ派」はいなかったように見えた。)均衡破ったのは「2005年 ビントレー振付:オルフ作曲:カルミナ・ブラーナ」公演からだった。私高本は、この公演見ていない。どこかの新聞批評で読んで、「行ってみるか」と思ったら、終わっていたのである(爆

再演時に観た。良い舞台であった。
カルミナ・ブラーナ
初演時の新国立劇場バレエHPである。絶賛批評ばかりである。「カルミナ・ブラーナ」は作曲家オルフ の最高傑作であり、バレエ化は良いアイデアだった、と思う。英国で大評判を取り、牧阿佐美芸術監督(当時)が日本初演を企画実行し、大評判を得た。続いて
新制作/世界初演デヴィッド・ビントレーのアラジン|バレエ|新国立劇場
を世界初演。音楽はデイヴィスに依頼、私高本としては「カルミナ・ブラーナ」以上の振付と感じている。ビントレー自身の評価も 2023-2024シーズンのビントレー振付演目=「アラジン」である。

タケット振付「マクベス」は、ビントレー振付「アラジン」までの人気は出ないが、ビントレー振付ブリテン作曲「パゴダの王子」よりは人気が上になる演目


「パゴダの王子」は世界初演初日観ました。悪くは無いが、「アラジン」「ペンギンカフェ」「カルミナ・ブラーナ」ほどの感銘は無し。
ビントレーはプログラムノートに「原台本が悪い」を書いていたが、私高本は「音楽の魅力が薄い」が原因と思う。
ビントレー振付「パゴダの王子」、記憶に拠ると、バーミンガム上演されたが、ロンドン上演されていない。

「アラジン」「ペンギンカフェ」は作曲家との共同作業、「パゴダの王子」は死んだ作曲家作品、「マクベス」は作曲家は没後だが、補筆作曲家=イェーツ との共同作業


チャイコフスキーもプロコフィエフも世界初演時は振付家との共同作業である。

タケット振付「マクベス」が英国でどれだけ評価されるか?


注目して行く。
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2023.05.06-07 小林仁「ショパン マズルカ全曲演奏会」(No.2684)

2023-05-04 00:11:05 | ピアニスト・佐伯周子
佐伯周子が連休中に、何と、大阪でショパンを弾く。

後援コンサート

小林仁の眼差し /松原 みなみ,花房 英里子

ピティナ・コンサート

 

ジョイントコンサートで2日で3曲弾く。私高本は、ゴールデンウイークに大阪に移動する習慣は無いので、聴けない。
【コメント】徹底研究「ショパンの舞曲」講師・小林仁先生 | ピアノセミナー | ピティナ・ピアノホームページ
大阪市近辺の方で興味ある方は、是非聴いて下さい。
ピアノはスタインウェイD。
我が家でスタインウェイBでガンガン(夜中に)弾いていた。
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大隅智佳子、新国立劇場ジ・アトレ表紙カラー写真ドアップ(No.2683)

2023-05-03 08:19:18 | 作曲家 : シャブリエ & オッフェンバック
新国立劇場情報誌=ジ・アトレ 表紙に

大隅智佳子 + カパルボ 「オッフェンバック:ホフマン物語」第4幕写真が堂々掲載


会報誌「The Atre」 | 会員特典 | クラブ・ジ・アトレ
5/17 までに見て下さい。(次号掲載されると最新号写真になるから)

ご覧頂ければお判りになると思うが、オペラが表紙は「大ホール=オペラパレス」なので当然ながら、「外国人歌手」がほとんど。しかも、脇役や合唱団を引き連れたシーンが大半。

日本人歌手含む主役2人のドアップ は異例



あっ、5号掲載なので 9/17 まで見れるのか、、、
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ヤマハC7 は鳴らないセミコンサートグランドピアノだった(No.2682)

2023-05-02 23:54:09 | グランドピアノの買い方・選び方
ヤマハC7は、1967年誕生時から日本を代表する「セミコンサートグランドピアノ」であった。1980年、私高本1台目のピアノ購入時、ヤマハ店員は一押しであった。2007年2台目のピアノ購入時、佐伯周子と私高本相談の上、響板だけグレードアップの C7LA-XP 購入、となった。店員には相談していない。

63才の本日2023.05.02 生まれて初めて「ヤマハC7をコンサートホール舞台上」で聴いた。新国立劇場バレエ無料イベントである。弾いたのは、プログラムノート記載のコレペティトゥールピアニスト=蛭崎あゆみ、飯野珠美、円井晶子、米田ゆり の誰か。良いピアニストである。
ピアノカヴァーを外し、蓋全開、全ての「バレエコレペティトゥール」が見習って欲しい。(特に東京文化会館使用バレエ団!)
・・・が、「鳴らない」のである(泣


ヤマハCFXは良いコンサートグランドピアノである。佐伯周子は、東京文化会館ヤマハ販売1号機を初演したし、先日は長津田ホールのCFXも弾いた。良いピアノだ。ヤマハCFIIISも良いピアノだ。すみだトリフォニーホールで弾いた。だが

ヤマハC7 は「鳴らない」。それだけ


アメリカピアノはダメだね(泣
スタインウェイSよりも鳴らない。
ボストン156PEIIよりも鳴らない。
佐伯周子に購入して「ごめんなさい」とだけ伝えたい。佐伯周子が中学卒業前にスタインウェイS以上購入していたら、芸大合格していたわな。すると、接点無くなり、結婚してないわ(泣
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新国立劇場バレエ「テコ入れ」明日開始(No.2681)

2023-05-01 22:56:06 | その他
公演関連ニュース

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新国立劇場バレエ団&ダンス公演に関するお知らせ。バレエ&ダンスを観るなら新国立劇場で。

新国立劇場 バレエ&ダンス

 

新国立劇場バレエ「シェイクスピアダブルビル」は 4/29 はS券残7枚、4/30 はS券残9枚と好調だったが、「キャスト初日を観たい熱烈ファン」が多いため、集中した。私高本もその1人かな? 
3日目=5/2 以降がガラガラ。
4月初、あまりの不入りに「テコ入れ」したのが、上記案内。25才未満は半額以下!
全てが「マクベス」。5/2 15:45 は明記されていないが、「タケット指導マクベス」のハズ。(「夏の夜の夢」ステージング=カー は4/30イギリス帰国済みだから)直後に「タケット プレトーク 聞き手=吉田都」あるからね。「マクベス」傾注凄い!

5/5 アフタートーク は聞いて来ます。「夏の夜の夢」終演直後に「マクベス」トークか、、、
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