Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

ピアノソナタ第2番D279最終稿終楽章D346 の補筆完成版について(No.2362)

2014-02-01 20:38:39 | 作曲家・シューベルト(1797-1828

シューベルト:ピアノソナタ第2番D279最終稿終楽章D346 の補筆完成版について


 1976年のバドゥラ=スコダ補筆完成版 出版から、4半世紀以上が経過した。この間、「根本的な補筆完成版は一切印刷されなかったし、録音もされなかった。2/4の 佐伯周子 の演奏会 では、私高本の補筆完成版が演奏される。これは(深いシューベルトファンには)衝撃的な補筆完成版だと感じる。

  1. バドゥラ=スコダ補筆完成版 = 140小節補筆


  2. ティリモ補筆完成版 = 153小節


  3. 高本秀行補筆完成版 = 45小節



 「桁違い」である(爆

 何がここまでの違いを生じさせたのか? 詳論する。


 ピアノソナタ第2番ハ長調D279第4楽章 の「全体設計」を見据えた。

ピアノソナタ第2番ハ長調D279第4楽章は、「ロンド形式」か? 「ソナタ形式」か?


 この見解の差である。バドゥラ=スコダ と ティリモ は「ロンド形式」と感じているし、私高本は「ソナタ形式」と感じている。

D346 に、根本的には「展開部」があるか?無いか? の見解の相違


である。バドゥラ=スコダ と ティリモ は「主要主題再現時前の導入」と感じているようだ。この点については、興味のある方は 2月4日 東京文化会館小ホール 佐伯周子ピアノリサイタル でご確認頂ければ幸いである。
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