シューベルト:ピアノソナタ第2番D279最終稿終楽章D346 の補筆完成版について
1976年のバドゥラ=スコダ補筆完成版 出版から、4半世紀以上が経過した。この間、「根本的な補筆完成版は一切印刷されなかったし、録音もされなかった。2/4の 佐伯周子 の演奏会 では、私高本の補筆完成版が演奏される。これは(深いシューベルトファンには)衝撃的な補筆完成版だと感じる。
バドゥラ=スコダ補筆完成版 = 140小節補筆
ティリモ補筆完成版 = 153小節
高本秀行補筆完成版 = 45小節
「桁違い」である(爆
何がここまでの違いを生じさせたのか? 詳論する。
ピアノソナタ第2番ハ長調D279第4楽章 の「全体設計」を見据えた。
ピアノソナタ第2番ハ長調D279第4楽章は、「ロンド形式」か? 「ソナタ形式」か?
この見解の差である。バドゥラ=スコダ と ティリモ は「ロンド形式」と感じているし、私高本は「ソナタ形式」と感じている。
D346 に、根本的には「展開部」があるか?無いか? の見解の相違
である。バドゥラ=スコダ と ティリモ は「主要主題再現時前の導入」と感じているようだ。この点については、興味のある方は 2月4日 東京文化会館小ホール 佐伯周子ピアノリサイタル でご確認頂ければ幸いである。