素晴らしかった 高関健指揮シティフィル+池田香織 ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」前奏曲+イゾルデの愛の死
8月15日死去した 名誉指揮者=飯守泰次郎 がシューベルトを振る予定だった シティフィル定期。追悼公演となり、常任指揮者=高関健が振り、「日本人初のバイロイト音楽祭音楽助手=飯守泰次郎」に因みワーグナー作品「さまよえるオランダ人」序曲、「トリスタンとイゾルデ」前奏曲+イゾルデの愛の死、最晩年最も力入れたブルックナー(今年4月第8番、第4番振ったのが最後の顔合わせ)から第9番 に曲が変更された。
メゾソプラノ歌手招聘だけでなく、ホルンが6本増えるなど、経費増が大きいプログラムであり、シティフィルの力の入れようは半端無かった。
ワーグナー と言えば「トリスタンとイゾルデ」を音で表した 池田香織 + 高関健指揮シティフィル
ワーグナーは楽劇創始者であり、オペラ時代も含め、「さまよえるオランダ人」以降全ての作品が粒揃い。その中で1作品だけ選ぶとしたら、フランツ・リストがピアノ編曲した「トリスタンとイゾルデ」であり、前奏曲+イゾルデの愛の死 であろう。
2016年二期会「トリスタンとイゾルデ」イゾルデ役で、大評判を取った 池田香織 を迎えての演奏は、前奏曲から迫真の響き、オランダ人より重心が下がり、重厚感ありあり。 池田香織の声は7年前を彷彿させた。
今後の 高関健指揮シティフィル ワーグナー に期待するばかりである。