Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

新国立劇場バレエ「ドン・キホーテ」2023.10 全5キャスト批評(No.2773)

2023-10-31 12:03:07 | 批評
Piano Music Japan 人気ページの1つが「新国立劇場バレエ批評」である。新国立劇場「くるみ割り人形」イーグリング新振付2017.10.28, 11.03, 11.04批評(No.2539) - Piano Music Japan 以来人気ある。(新国立劇場オペラ批評は不人気>< )
2017年はイーグリング版「くるみ割り人形」は、実質女性主役 3キャスト6公演しか無かったのである。(池田奥村組はZ席を含め一切一般発売無し)
2023-24シーズン「くるみ割り人形」は、女性主役6名で17公演、隔世の感がある。
Piano Music Japan は特に今年の「シェイクスピアダブル」「白鳥の湖」批評が人気を博したので、「ドン・キホーテ」では「シェイクスピアダブル」と同じく、全5キャスト取り上げることにした。5キャストは体力キツかったです><


 私高本は贔屓はいない。「伸び盛りのダンサー」「注目のダンサー」中心に観ている。今期は、プリンシパル昇格した 柴山沙穂 & 速水省悟 と9ヶ月以上のブランクから復帰の 木村優里 である。この3人主演日を行くことは、発売前に決めた。
 公演直前に確認したら、小野中家組&池田福岡組も可能なことが判明し、全5キャスト観ての批評となった。


  吉田都芸術監督就任以降、「初日キャストが脇役ベスト」は理解した。だが、私高本は脇役観にバレエ公演行く訳ではないので、初日に行くことは少ない。「ドン・キホーテ」も「くるみ割り人形」も初日は行かない。

  10/21昼、10/21夜、10/22夜、10/27、10/28昼 を観た。

 尚、前回2020年「ドン・キホーテ」公演は、初日=2020.10.23 米沢井澤組のみ観た。


バレエ批評は、「ピアノを買う」「ゲンダイオンガク批評」に極めて近い


  わかり易く言い直しましょうか?

カネが絡んだ絶賛批評しか存在しない><


「ゲンダイオンガクは99%がスカ」である。「買うピアノ機種も99%がスカ」である。ヤマハGB1K & カワイGL10 なんて、1円も出す価値無いピアノだが、ネット検索すると「買う価値ありページ」だけがgoogle検索で検出される><


抜群の出来だった 新プリンシパル昇格 柴山紗穂 & 速水渉悟


  最初に、柴山井澤組を観た。前回初日も井澤は観ていた(相手役=米沢)。前回は、主役はキチンと踊っていたが、感動しなかったので、追加購入はしなかった > チケットは余っている公演もあったが。

  冒頭、ドン・キホーテとサンチョ・パンサがコミカルに登場→退場直後に、柴山井澤登場、2人とも華がある。井澤は3年前に比べて、動作が大きく見える。柴山のキトリは優雅 かつ バジル に焼餅焼く場面は「嫉妬心丸出し」が上手い。入りから引き込まれてしまった。「全5キャスト観たい」と想起したのは、柴山井澤組第1幕終了後休憩時である。前回に比べて圧倒的に(主役2人が)良い = 稽古仕上がりが良い からである。因みに、米沢速水組は、前日初日公演直後に全席完売になっていたが、行くことを決意した。柴山は、第2幕第3場で井澤登場無しの(ドン・キホーテ妄想シーンの)ドゥルシネ姫シーンも抜群の出来。ドゥルシネ姫は5キャストで最高だった。

  私にとって4番目に観たのが、米沢速水組。2人が登場すると、最大の拍手。キトリ+バジルの場面は、米沢速水組が最高。米沢は前回キトリと同一人物には思えないほど「映えた」。速水はスピードとスケールの大きさが両立!


 2番目に観たのは、木村渡邊組。渡邊は良かったのだが、木村の動きが硬い。1月「くるみ割り人形」以前のしなやかさが消えていた。しなやかさが戻ったのは、第3幕だけ。推測になるが、アンダースタディを準備させていたため、芸術監督指名の交替を恐れたのではないだろうか? こんなに硬い木村優里を観たのは初めてであった。

 3番目に観たのは、小野中家組。小野のソロは良いのだが、デュオになると映えない。ソロのドゥルシネ姫第2幕第3場も、柴山米沢ほどは映えない。

 最後5番目に観たのは、池田福岡組。第3幕は良かったが、第2幕までは福岡ソロは見応えあるのだが、池田と組んで「映える」にならない。福岡が両腕を伸ばしているのに、池田の肘が曲がっているシーンが第1幕冒頭から数回続き、他4組見ると、「伸ばす」になっているので、池田の課題と感じる。


吉田都当時英国ロイヤルバレエプリンシパル初日公演以来の、振付師=ファジェーチェフ招聘指導が身を結んだ


と感じる。


衣装が色鮮やかで、主役だけでなく、脇役&群舞まで華麗な ファジェーチェフ振付


  これほど色彩感が明るく華やかな衣装は新国立劇場バレエレパートリーに他には無い。


 カーテンコール盛り上がり

  1. 米沢速水組
  2. 池田福岡組
  3. 柴山井澤組
  4. 小野中家組
  5. 木村渡邊組

米沢速水組が圧倒的だった、が印象深い。


次回「くるみ割り人形」は、速水柴山組と速水廣川組に行くことにした。新プリンシパル昇格直後は良いぞ!  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする