Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

カンブルラン指揮読響「ベートーヴェン:田園」他2016.02.05 2日目批評(No.2453)

2016-02-05 23:58:19 | 批評

常任指揮者=カンブルラン が「オリジナル楽器奏法指揮者」に変身した瞬間を見た!


  カンブルラン は、「メシアンの世界最高の指揮者」と同時に、「モーツァルトオペラで通奏低音に電子鍵盤楽器を用いて賛否両論」などがヨーロッパから伝わって来ていた指揮者。読響常任指揮者就任コンサートでも、モーツァルト「ジュピター」で「半拍休符を短縮」で意表を付きデビューが実績。昔々から、古典派レパートリーは有していて、「基本は普通のモダン奏法」であった。ベートーヴェン「第9」を指揮した時も同じだった。

 ・・・で、今回も(意表を突く解釈はある可能性は高いが)「モダン奏法」だと誰もが思っていたことだろう。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番作品15 の「オーケストラ呈示部」で「第1ヴァイオリン~第2ヴァイオリン~ヴィオラ & コントラバス」が完全に「オリジナル楽器奏法」!


がはっきり聴き取れた。「マジか???」ピアノ登場以降、管楽器も聴き込んだところ、ノンビブラート! 「えっ? マジ???」が第1印象。弦は10型。チェロはビブラートを(弱めだが)付けていたが、管楽器もビブラート無しだった。カンブルランのスコアは遠かったので確定できないが)ベーレンライター版と思われる。「ブライトコプフ新版」だったらごめんなさい><
 (譜めくり位置が「ベーレンライター版」のように見えたのですが、遠くて楽譜自体は見えませんでした><)


辻井伸行(p) は協奏曲では「アーティキュレーションの不明確」&「ピアノ方向が絞り足りなく静けさを表現出来なかった


  が残念。協奏曲終演後は「盛大な拍手」は来たが、「ブラヴォー」は無かったのだが、アンコール「悲愴ソナタ第2楽章」の後は、「ブラヴォー」が連発した出来だった。確かに、「アンコールの方が良かった」は私高本がも感じる次第である><


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佐伯周子シューベルト室内楽特別コンサート報告(No.2452)

2016-02-05 02:13:48 | ピアニスト・佐伯周子
 ご来場頂き誠にありがとうございました。アンコールは ピアノ3重奏曲変ホ長調第3楽章スケルツァンドの「トリオ → スケルツァンド主部」でした。


  ・・・ここからは、私高本の呟き。


D408 も D934 も D929 も、私高本56年の人生で「聴いたことの無い集中力と開放感が解き放たれた名演」


だった、と感じた。曲の魅力も含めると、ピアノ3重奏曲第1番変ホ長調作品100D929 が最も魅力的だったが、前半の幻想曲ハ長調D934 も ヴァイオリンソナタ第3番ト短調D408 も説得力高い魅力的な演奏だった。何故か?

小森谷巧X佐伯周子X渡部玄一 は、「ピアニッシモをシューベルト & ア-ティキュレーション の指示通りに貫徹する」が最大の魅力!


 これ、言う(書く)のは簡単だが、実際に演奏するのは極めて困難なのだ。「Allegro vivace」と書かれた楽章を「シューベルトの指示通りで演奏し続ける」のは、実際に技巧的に困難だし、「Allegretto」と書かれた箇所でさえアンダンテ以下のテンポの演奏が大半を占めているのが実情である(泣

  今回の演奏、特に D934 と D929 は、説得力が圧倒的だった、と感じた。付け加えるならば、D408 は「曲自体の魅力はD929 や D934 の域には達していないが、(録音を含めて)聴いたことの無い演奏だった。

小森谷巧X佐伯周子X渡部玄一 全員に感謝する

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