Piano Music Japan

シューベルトピアノ曲がメインのブログ(のはず)。ピアニスト=佐伯周子 演奏会の紹介や、数々のシューベルト他の演奏会紹介等

シューベルトのワルツ その2(No.1556)

2008-05-23 22:12:29 | 作曲家・シューベルト(1797-1828
 「シューベルトのワルツ」を連載途中で「ウィーンのワルツ王 = J.シュトラウス2世のこうもり」公演があったので、思わずお薦めしてしまった。本日より、元の路線に戻りたい


 ベートーヴェンが「ワルツ」を作曲&出版する1824年よりも3年も早い = 1821年11月29日に「シューベルトの最初のワルツ」は出版された。

「36のオリジナル舞曲」作品9 D365


である。内容はワルツでも「名前にワルツが付いていない?」って?? そこまで言うならば

「12のワルツ、17のレントラー、新エコセーズ」作品18 D145


を挙げておこう。1823年2月5日出版であり、ベートーヴェンよりも1年以上早い! 「ワルツ」の題名はキチンと表記されているぞ!


  • シューベルト ≠ 「最初のワルツ出版作曲家」
  • シューベルト = 「最初のワルツ出版【大】作曲家」

である。少なくとも 1819年5月7日までに「群小作曲家 = ディアベリ」が「ワルツ」を作曲 & 出版したことは確認されている。しかし、27才年上のベートーヴェン よりも早く「ワルツ」に作曲着手し、出版も先んじた。しかも出来も圧倒的にシューベルトが上。もし、疑問を感じる人がいらっしゃるならば

  • 新ベートーヴェン全集 = ヘンレ版
  • 新シューベルト全集 = ベーレンライター版

を購入してご自分で弾いてほしい。CDは(どちらも)極めて少ない上に、ピアノソナタなどに比べると、演奏の質に欠けるからである。


  • 田舎町ボン 産まれのベートーヴェン → ワルツ になじめなかった?
  • 生粋のウィーンっ子 = シューベルト → ワルツ になじんだ

と私高本は感じる。
コメント
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