ちょうど「シューベルトのワルツ」を書いている時に、ウィーンフォルクスオーパー「こうもり」引越公演が来日した。本日「ゲネラル・プローベ(最終総稽古)」を聴いて来たので紹介したい。
ウィーンフォルクスオーパーほど「好き嫌いの評価が真っ二つに分かれるオペラ団」も少ないだろう。
である。 ウィンナワルツが全編にちりばめられた「こうもり」を久しぶりにフォルクスオーパーで聴き、シュターツオーパー(小澤征爾が音楽監督している「ウィーン国立歌劇場」のこと)との違いがはっきり浮き彫りに感じられたので、報告したい。
舞台は東京文化会館大ホールを 3/4 にした程度に寸詰めし、高さは 2/3 程度か? GP は、第1幕は「ハーフボイス」で歌うソリストが多かったが 第2幕以降は ほぼ8~10割の声量で歌った(ように思う)。
「以前のフォルクスオーパーのこうもり」に比べると、バレエダンサーに掛け声を掛けさせたり(ブダペストオペレッタの影響だろう)、日本語のダジャレが無かったり(本番ではあるかも)、いろいろと細かな変化はあるが
が、女声主要2役に色濃く出ており、私高本としては楽しめた1夜である。明日金曜から日曜まで3日連続で東京文化会館大ホールにて。今回公演の「看板」の コロ と コヴァルスキー は両者共にフルボイスで歌った箇所が少なかったので、本領は不明。むしろ、
が魅力あった。アイゼンシュタイン役のケルシュバウムは、個人的にはやや不安がある(高音が大丈夫?)が、本番は万全に聴かせてほしい。
「ウィーン訛のこうもり」を聴きたい人は、是非是非逃さず聴いてほしい。本日昼段階では、全4日残席余裕ありだった。
偉大なるローカルの雄 = ウィーンフォルクスオーパー「こうもり」
ウィーンフォルクスオーパーほど「好き嫌いの評価が真っ二つに分かれるオペラ団」も少ないだろう。
- 絶賛派 → ウィーンにまで通い詰める
- 無視派 → 全く歯牙にも掛けない
である。 ウィンナワルツが全編にちりばめられた「こうもり」を久しぶりにフォルクスオーパーで聴き、シュターツオーパー(小澤征爾が音楽監督している「ウィーン国立歌劇場」のこと)との違いがはっきり浮き彫りに感じられたので、報告したい。
- 弦楽器が10型の小型編成(10,8,6,4,4)で、無理に大きな音を出さないので「管楽器が相対的に大きい」のが特徴
- ウィンナワルツの「2拍目を長くするリズム」を伴奏だけに用い、旋律線はインテンポで演奏するので「すっきりした感触」が強い
- オケだけでなく、歌手もやや小粒だが無理に大きな声では歌わせない。拠って、東京文化会館ではやや広すぎる
舞台は東京文化会館大ホールを 3/4 にした程度に寸詰めし、高さは 2/3 程度か? GP は、第1幕は「ハーフボイス」で歌うソリストが多かったが 第2幕以降は ほぼ8~10割の声量で歌った(ように思う)。
「以前のフォルクスオーパーのこうもり」に比べると、バレエダンサーに掛け声を掛けさせたり(ブダペストオペレッタの影響だろう)、日本語のダジャレが無かったり(本番ではあるかも)、いろいろと細かな変化はあるが
濃密な演技のフォルクスオーパー
が、女声主要2役に色濃く出ており、私高本としては楽しめた1夜である。明日金曜から日曜まで3日連続で東京文化会館大ホールにて。今回公演の「看板」の コロ と コヴァルスキー は両者共にフルボイスで歌った箇所が少なかったので、本領は不明。むしろ、
- アデーレ役 = ファリー
- ロザリンデ役 = グスタフソン
が魅力あった。アイゼンシュタイン役のケルシュバウムは、個人的にはやや不安がある(高音が大丈夫?)が、本番は万全に聴かせてほしい。
「ウィーン訛のこうもり」を聴きたい人は、是非是非逃さず聴いてほしい。本日昼段階では、全4日残席余裕ありだった。