ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

ベトナムからの笑い声@精華小劇場

2008-02-08 12:59:24 | 演劇レビュー
今年初の観劇もベトナム。
あー、もう、儂、最近芝居っつったらベトナムしか見てないよー。
芝居好きの友達と話が合わないったら(苦笑)
チラシ見てたら今度大王の芝居があるー♪ ・・・・・・8500円て。。。いいお値段ですね(泣)

というわけで(<毎度の事ですが儂の使う「というわけで」には前との関連がないものが多いです、今更ながら注釈です、すいません)、
今回のベトナムは精華小学校の企画「精華演劇祭」の一環です。「いちげんさん」と名付けられた精華演劇祭。そのネーミングが匂わせるとおり京都の劇団が取り上げられていて、そのトップバッターとしてベトナム。「ベトナムイサン」というタイトルが付けられたベトナムのステージはいつもどおりオムニバスだけど、今回は全てリクエストをもとにした再演なのだな。儂は全部見ている(自慢か?)。

仕事上がりで精華小学校へ開演10分前着。結構客席埋まっていて一番端っこの席へ着座。
開演待ちでスクリーンには「演劇ドラフト会議」が上映中。この演劇ドラフト会議も過去の再演。。。じゃなくて再上映?。

現在のプロ野球と同じようにプロ演劇リーグ12劇団が作られ、ドラフト会議もあったら、という想定の野球界と演劇界をモチーフにしたパロディ。
初演の時、劇団員に、これめっちゃ好き、と言ったら「意外とそういう人が居なかったんですよ」と寂しそうに言われたのが記憶にある。まぁ確かに多少の間の悪さは認めるが、もじりと茶化しとパクリというベトナムのパロディーセンスがじっくり分かりやすく楽しめる秀作だと思う。その真骨頂は脚本家である黒川君の作家シリーズ(と勝手に命名)なんだけど、あちらは弾丸のように言葉が繰り出されるからゆっくり噛みしめるっつーわけにはいかないからね。
とは言っても今回見られたのはほんとに最後だけ、残念。

ふんでもって開演
一発目「第六師団」
この「第六師団」と次の「夏恋」の初演は一緒の公演だったんだけど、その時はオムニバス形式とはいえ悪の秘密結社にまつわる話でまとめていたっけ。ちょっと小粋やんなぁ(違?)
再演で内容はほとんど変わらず。オチを付け足した感じ。
儂的には特殊美術家の旧劇団員、宮崎君がこの再演で参加しているというのがツボ。彼は美術だけでなく演技面でも個性的だったので、なんと言うか、奇策をくりだして敵を翻弄する特別遊撃隊みたいな、もしくは先陣をきる突撃隊のようなそんな感じ。もちろん美術科出身の彼が舞台上で繰り出す飛び道具に驚かされた事も一度や二度ではないし、ベトナムにとって彼を失ったのは痛手だったのではないか、と今でも思う。まぁ、社会人劇団ではままならない事情があるからね。
あと、テーブルがなんか高級そうになったよね。いいか、そんな事はどうでも。。。
初ベトナムの人にベトナムの方向性を知ってもらうには丁度いい題材だったかも。
画像には初演時のスチールを引っ張らせてもらいました。

二発目「夏恋 ~季節外れの林檎と夏蜜柑」
再演希望のリクエストで儂が票を入れた作品。
仮面ライダーの敵ショッカーの日常を描くというアイディアだけでもぐっとくるが、せりふが全部「キー!」。だから字幕、という時点で出オチネタになる。。。。。。ところを地名だけハッキリ言わせるというひねり技でナンセンスな笑いに持ち込み、あとは勢いで畳み掛けると言う意表を突いた先の壁まで通りぬけた作品。(褒め過ぎですか?)
今回は再演で、チラシとかの紹介で既にネタバレしていたのだ。それを読むたびに「あぁ、お願いだからはじめてみる人はここ読まんといてー!、読んでも想像せんといてー!」と切に願ったものである。果たして初めて見た人の感想を知りたい。

三発目「ロールプレイングゲーム」
これはもうひたすら分かりやすい。
映像と出演者が重なってちょっと見づらかったのが残念かなぁ。

四発目「天覧コント」
前回の公演のラインナップで、今回儂がもっとも心配(?)していた作品。
微妙な間と、微妙な問題を含む題材という、2大微妙要素を孕んでいたのだから。
が、意外と安心して見ていられる。なんだなんだ?前回見ていてどんな話か知っているからか、それとも大阪の水が合っているのか?
この話は担当者と打ち合わせをする前半と実際の天覧演芸会という後半の場面からなるのだけど、山場になる後半よりも前振りとなる前半の方がトピックスが多く話として面白い。後半は4人の同じ苦悩を淡々と(?)繰り返すので、お客さんを飽きさせることなく魅せるにはそれ相応の演技力とアイディアが必要になる、というところが、このホンの難しいところであろう。演技は多少なりとも良くなっているのかな。そのちょっとの差と大阪の空気が、このアクトを違和感のないものにしたかもしれない。
でも一方で、初演の時に感じたわかっていてやっているようなすっとぼけた狡さが感じられなかったのは、やっぱりこれも儂が既知だったからか?やはり初見の人に聞いてみたい所。
この芝居からそのすっとぼけた狡さを抜いてしまうと、本気のメッセージを持った芝居に成り下がってしまう危険性があるのだ。それはハッキリ言ってつまらん。それこそ骨抜きにされた大森ヘップバーンと同じ事になってしまう。勿論彼らは分かっていると思うけど。

まぁ、予想していた事とはいえ、改めて確認できたのは、ベトナムのネタ(ネタって言うな~!)に、アイディアが占める要素が高いという事。全て一度見ている儂にとって、1話~3話は初見の時感じたほど、面白い!という感動はなかった。いや、面白いのは面白いんだけどね、比較の話。それはやっぱり「悪の秘密結社でも人間くさいとこ出してみよう」とか、「RPGをリアルにやってみよう」とか、「言葉の壁を逆手に取ってみよう」といったアイディアにあっと言わされた部分が大きいのだ、という事。だから逆に、前回実はいまいちに感じた、アイディアに対して演技やストーリーの比重が高い4話がむしろ面白く感じられるという逆転現象が(儂の中で)起きていた気がしますな。

あー勿論、アイディアが悪いわけではなく(っていうか、その突拍子もなさ。。。いやオリジナル性の高さは他の追随を許していません)、それが突出しているのだという事。そのクオリティの高さに他の部分(演技とか。。。あ、あとお客さんも!)が近づいてくるととんでもない事になるのではないかと、そんな風に思うのですが如何なもんざんしょ?

ベトナムからの笑い声@精華小劇場の画像



Yum!Yum!ORANGE@心斎橋CLUB QUATTRO

2008-02-03 09:08:13 | ライブレポ
名古屋のガールズスカバンドイベントですの。
出演は「midnightPumpkin」「Gollbetty」「Yum!Yum!ORANGE」です。 出た順。

ガールズバンドってコンピとかも出てるけど、基本的にボーカルが女声やったらOKみたいな感じがあるのなんでやろね?

まぁ、そんなの儂がライブ行くのに何の関係もないのでいいんですけど。
へぇ、あたしゃ目当てはヤムヤム。
う む、他の2バンドもどっかで聞く機会ありそうなものなのに実は聞くのは今回が初めてという。意外だな。意外。 うん。

当日はウチのバンド(吹奏楽ね)の練習日だったんで会場にギリギリ着。。。
ぢゃないな、もうミッパンの演奏始まってましたから。。。

先の2バンドは初めてという事もあってフロアに出ずに大人しく聞く。
そうそう、儂も静かに聴けるのよオトナやし☆
#何のアピールだ?

で一番手「midnightPumpkin」

女声ツインボーカルですなー。楽曲のバリエーションが広いスカ基調のポップスバンドってな感じ。演奏も悪くないと思うだけどなんだろ、なんかしっくりこないのは。全体的にバンド陣の影が薄いというか。。。
あー、曲によってアレンジにバラつきがあるように感じたのだ。ちょっと重めのMCからはじめた「Jewel」って曲は、いい曲なんだと思うけど演奏がストレートすぎてひっかからない感じがしました。
でもさでもさ、「15の夜」のカバーは無条件でなんかダメだね。尾崎を知っている世代にはどうしても思い入れがあるからなー。あ、でもそれを差っぴいてもメリハリ利いたいいアレンジだと思いましたけど。うむ、贔屓目やろか。
基本的には好きな感じなんだよ。何か足りない気はするんだけど。

で2組目「Gollbetty」

ゴルベティはCD屋で視聴だけしたことがある。
ミッパンに比べるとパンク色が強い。ボーカルの彼女のテンションが高い!!!っつーか、場慣れしてるな。
MCで、着ているTシャツがZipperとのコラボだ、とも言っていたけど儂の記憶が確かならボーカルの彼女はZipperの誌上でも活躍していた(モデル?)とかなんとか。だから、ってのはあるんでしょうね。
演奏には勢いがある。いきおい丁寧さにはかけるかも。ホーンが3本だけど思ったほど飛んでこない。会場の問題?でしょうか。最近のホーンズバンドには珍しくスタンドマイクで音拾っていたし。
でもやっぱりみんなこーゆーのの方がすきなんだなー
本日の3組中唯一ダイブが発生するバンド。フロアの盛り上がりもハンパないっす。

で、トリに「Yum!Yum!ORANGE」

ヤムヤム今年初の関西です。
新しいCD出るのに関西でライブないやーんと思っているうちにあれよあれよと3ヵ月連続でライブが。。。どうする?全部行く? まぁとりあえず最初のは行っておきましょう。
一曲目「SUNNY SUNDAY」から。今日日曜日やん♪
前回のスタークラブと同様スカバンドとのイベントだからかスカダンス率が高い。いいことや。これでまたワンマンがしょぼーんやったら儂は泣く。(泣かんでも....)
3日後には新しいミニアルバムが発売。先行発売期待したけどそれは無し。で2曲披露してくれましたが、また今までのヤムヤムとはちょっと違う感じ。まだライブでの演奏の日が浅い為か若干怪しげな感じもしたけど多分悪くない。
アンコールには2回応えます。「星のカケラ」そしてなんだかんだいっても「Welcome to the wonderland」。

ワンマン何してくれるか楽しみやねー。


Yum!Yum!ORANGE@心斎橋CLUB QUATTROの画像