ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

A.S.P.@タワーレコードNU茶屋町

2007-03-04 22:46:54 | ライブレポ
「A.S.P.」は「Associate Social Piano」の略称。でも基本的にA.S.P.の方が通りがいいかも。。。

先日行ってきたイベントsoftroom recordのオーガナイザーであるとこのSundayカミデさんがやっているもう一つのバンドであり多分(サンカミさん関係では)一番売れてる?バンド(^^)
メンバーはボーカルにベース、ドラムに加えてオルガン&moogの岩井ロングセラー氏とピアノ&エレピのマイケルパンチ氏、計5名編成。このバンド、名前にPIANOが入っていることからもわかる通りギターレス、キーボードが2人というちょっと特殊な編成で、やっぱり主役はキーボードなのだ。あ、Azuのボーカルも好きよ(うむ、とってつけたみたいだな。。。)

とか言っているが生A.S.P.経験は実は今回が初めてなのです。音源もぢつは持ってなかった、店の試聴機で何度も聞いていて、いいなぁ~、って思っていたくせに何故か購入に至らず。やっぱ生で聞かなくちゃ、っていうのもあるけど、サンカミさんや岩井ロングセラーさんを見る機会も多く、いつはまってもおかしくないような状況だったのにね、不思議だ。

今回のミニアルバム「GOLDEN SUNRISE」はテーマはテクノチックらしい。たしかにmoogがピコピコする。「A.S.P.はアルバム毎に色が違う」と言っていたけど確かにそんな感じはあるな、聞き込んでいないからなんとも断言はできないけど、JAZZっぽかったりラテン色が強かったり、っていう感じをその都度押し出していたように思う。それでも一貫してA.S.P.っぽさを感じるのは、やっぱりこのバンドの音全体を彩るのが基本2人のキーボーディストだからじゃないかな、と思います。
疾走するピアノのソロが好き。

しかし、いくら80年代を意識したからと言っても衣裳はもうちょっと考えても良いのでは、と思うのは私だけでそうか?

A.S.P.@タワーレコードNU茶屋町の画像



幸せのちから@イオンシネマ久御山

2007-03-02 23:55:22 | 映画感想
先日、電車内での後ろのカップルの会話
「むっちゃいい映画やってん、すっごい感動的!」
「へぇ~なんて映画?」
「えーと、そうそう、幸せのかたち!」
惜しい!!!

といわけで「幸せのちから」デス。

ホームレスという苦境にまで堕ちながら、息子(と自分)の為に努力して夢を掴む、というわかりやすいお話。
親子愛とサクセスストーリー。

まぁストーリーは見る前からほとんどわかっていたので展開も何もないのですが、どっちに重点がおいてあるかといえばやはり前者かな、と思うのです。
執拗なまでの主人公クリスガードナーの息子に対してのこだわりは、映画の中ではあまり触れられない(自分は28迄本当の父親に会えなかったので、息子にはそんな思いをさせたくない、というくだりがあるだけ)けれど、それ相応の思いがあったのだろうなと想像されます。
#その拘りが結果として子どもにもホームレスを強要し母親を失わせる事になっているわけですが。。。(それってどうよ?)

正直な感想ですが、苦境の描き方がちょっと辛かったですねー。
なにしろ儂もビンボーですから、身につまされます。去年はバイトをしていた時期もあったとはいえ無職だったわけだし、昨日はお役所から税金の督促状が届いたところですから(払えよ>儂)。明日は我が身と2人の境遇は身につまされます。

って、そんな事を言いたいんとちゃうねん。

そんな風に身につまされる程の苦境を描く事でクリスの精神力の強さとそれを支える彼の息子クリストファーへの愛情というのがきちんと描かれているわけです。

この映画がえらいな(?)と思ったのはきれい事としてはみせなかったところ。
クリスは基本的にダメ男で決して恰好よくはないのですよ、リンダを失うのも、家を失うのも彼の責任といえなくはない、足掻く姿も情けない。息子と自分の為に頑張る姿はかっこいいのだろうけど。
街の中の下層市民をおそらく意図して描いているというのもある他のホームレスとかヒッピーとかね。が、それが決して誇張ではなくて淡々と見せつけるから現実味を感じさせます。
なんでも映画の制作にはモデルとなったクリスガードナー自身が助言していたとか。いくつかのフィクションはあるけど(実際には研修期間中も少額だけど手当が出ていたとか)かなり本人の境遇や思いをそのまま伝える事に腐心していたのだとか。
ま、だからかどうかはわからないけれど、淡々としていて決して派手な映画ではないです、確かに。

しかし、この国は今でもアメリカンドリームを信じているんだなー、と。
アメリカンドリームが単に成り上がるっていう意味なら確かにある、クリスガードナーが当にそうだから。ただ、アメリカンドリームという言葉は勘違いしやすいから基本的に毒だと思っているのでちょっと懐疑的に見てしまうところがあるのですよ。
アメリカンドリームっつったって誰でもチャンスがあれば成功するというわけじゃない。ルービックキューブを解けるのはやっぱり頭の良さの表れ。20人の中でトップを取れたのだって彼の才能が高かったからだ。アメフトのスタジアムで人脈を作れたのは彼の対人能力だし。セールスよりも株の仲買の方が彼の適性にあっていたという事だと思う。それで成功するのは必然であって、決してそれはアメリカンドリームなんて呼んで区別するべきものじゃないと思うのです。
映画ではきちんとそう描かれているのに、まわりはアメリカンドリームと囃し立てる。そう吹聴される事でこの映画がきちんと伝えている部分がなおざりにされているような気がして勿体なく感じます。

しかし、ルービックキューブが完成できてもタクシー代踏み倒すのはやっぱりあかんよなー。
#って、無理か・・・、あ、あと地下鉄の無賃乗車も・・・

幸せのちから@イオンシネマ久御山の画像