ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

西院ミュージックフェスティバル@春日神社

2009-08-02 13:00:44 | ライブレポ
今年で八回目を迎えるという京都は西院(西大路四条)界隈を中心としたミュージックフェスティバルの2日目。

西院ミュージックフェスティバルは何がスバラシイかというと、ライブが基本的に無料(投げ銭制)。お店でやっているライブはワンオーダーって場合もあるけど、全て入退場フリーなのだ。スバラシイ。

そんなフェスだから、出演者はどっちかっつーと地元が中心。
それでも結構聞かせてくれるアーティストもいるし、意外と儂好みのアーティストも出ていたりするので毎年少なからずチェックしているのだ。

ほんで、今年は初日は仕事のせいで涙をのみ、2日目も愛宕さん詣だったので断念か? と思いきや、意外と元気だったのでバスを途中で降りてちょこっと寄ってみることに。

会場にてタイムテーブルチェック。
あら。「高鈴」も「ふちふな」も既に終わっていたのね。でもザッハトルテ聞いてみたかったからよしとしよう。

ちょうど演奏中は
「Harp On Mouth Sextet 」

なななな、なんだこの人たちは!
ジャンルは「雅楽クラブミュージック 」とあるけれど、構成はなんとハーモニカ4人とキーボード&パーカッション。みんな全身白い装束で、顔まで布で隠している(黒子の白い版?)
雅楽っちゃぁ雅楽っぽい響きか。だけど、こんなに拍感のある雅楽なんて聞いたことがないぞ。いろいろ通して加工はしてあるにしても音はハーモニカだし。まぁ、でもクラブ系のリズムを入れて聞かせて、確かにこれは下手したらクセになりそうではある。
とりあえず、とんでもないものを聞いて(見て)しまった気分。

そして、その余韻をものともせずに登場
「ザッハトルテ」

アコーディオン・ギターとセロの3人組インストバンド。聞いてみたいと思っていたけれど、生で聞くのは初めてだ。
構成と名前からも想像されるようにヨーロッパ系ちょっとオサレさうんど。
のんびりほっこり、でも踊ろうと思えば十分に踊れる。悪くない。
が、ちょっとセロの音が気になる。んー、ピッチ? 以前の問題のような気もするけれど。でもそのセロから弦楽器とも思えないような音が!あれはどうやってだしてるんだ???
飄々としたMCの感じも好き。
ふぉ、アルバムのジャケットがオノ・ナツメだ!やーん、ちょっと気になるぅ。(<結局買っていないヤツ)

ほんでもってトリの
「Littlefats & Swingin’ hot shot party」
なんと西院ミュージックフェスティバル皆勤賞なのだ、このバンド。そうだ、前に来た時も聞いたよ。スウィングジャズだけどしきりにジャイヴと言っていた。そういう括りになるのか。ウォッシュボード(洗濯板)をパーカッションにしてウォッシュタブベース(タライとモップ)のベースというリズム隊を擁し、オリジナルからスタンダードナンバーからやっちゃう、ボーカリストは弾丸トークでまくし立てノリがいいんだかせわしないんだかわかりゃぁしない。でも楽しい。
隣で聞いてはった妙齢の女性(聞いたら75歳とおっしゃっていた)に話しかけられた。聞けば二十歳くらいの時、京都に一人でやってきて寂しかった頃にこういうのにハマっていたから懐かしくて楽しくて仕方ない、と。50年の時を経ていまだにその当時と同じように楽しませてくれる音楽、時代を超えて儂らだって楽しめる音楽がここにある。
入場無料の地域密着型イベントだからこそこうやって楽しめる人たちもいる。今はやりのロックフェスにはない楽しみ方の方向性がここにはあるのかもしれない。

お腹が空いて会場を後にする儂を、後ろの方から2度目のアンコールに応えるボーカルさんのアカペラが追いかけてくる。うふジャニスジョプリンだっけか?「メルセデスベンツ」だ。最後までサービス精神溢れる雰囲気は西院ならではかもしれない。

西院ミュージックフェスティバル@春日神社の画像

西院ミュージックフェスティバル@春日神社の画像



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