ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

歌舞伎昌三

2008-12-12 12:47:12 | 人名・団体名
2008年 12月 9日 23時23分 逝去。 享年47歳。
舞踏家。本名 岡田昌。

儂は歌舞伎さんの事をソウルフラワーユニオンのライブを通じてしか知りません。
何年か前からライブの時にステージ上で曲に合わせて踊る白塗りの舞踏家、それが歌舞伎さんでした。

「この人、呼んでもいいひんのに勝手に来て踊ってくねん、末期癌でね、医者に余命1~2年て宣告されて舞踏家とデビューして。。。」
なんて紹介されていたと思う。

それから何度かライブでお目にかかる機会が。
彼の踊りはしかし、末期癌で余命いくばく...なんていう暗さや悲壮感を全く感じさせない生き生きとした躍動感にいつだって溢れたものでした。
白塗りの着物姿で激しく踊る様は、はじめての時こそ違和感があったものの、次第にライブで歌舞伎さんの姿が無いと物足りなく感じるほど(笑)
だって、彼が踊っているとその曲がまるで生きているかのようにうねり出すかのような錯覚さえ覚えるのです(あ、幻覚じゃありません、多分。。。)
もちろん、それを見ている儂らは彼が癌と闘病中で余命いくばくもないとは知っているけど、歌舞伎さんの踊りにはそんな事を微塵も感じさせない力強さがあるのです。

2008年のソウルフラワーのアルバム「カンテ・ディアスポラ」に収録されている「愛の総動員」は、歌舞伎昌三さんをイメージした曲だそうです。
なんとまぁ、歌舞伎さんの生きる姿勢にぴったりな前のめりに明るい曲。
こんなに明るい楽しい感じの曲なのに、涙が溢れてくるなんて。初めてです。

2008年12月9日
息を引き取る数時間前、神戸でライブ中のソウルフラワーから電話で「満月の夕」が歌舞伎さんの枕元に届けられたとの事。薬で意識が確かではないであろう歌舞伎さんの唇が歌に合わせて動いてたって。
すごいなぁ、生きる気力って。

今ごろは自由になった魂で、思うがままに踊りまくっていることでしょう。

きっと儂も彼の踊りと生きる姿勢を忘れないだろうな。

合掌。


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