ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

「東北発の震災論」(山下祐介)

2013-10-30 20:12:02 | 読後感想など
頭を抱える。今の日本が突きつけられている問題の複雑さと難しさ。

周辺と中央という関係性のシステム。その中での東北という場所に押し付けられた役割。広域システムとして捉えた被災地の諸層。そしてシステム不全に陥っているにも拘らず、システム再強化の動きばかりが目立つ、日本の現状。

強く印象付けられるのは、震災の被害を受けた東北の事情は地域・レイヤー毎に全て異なり、とてつもなく複雑。個別に考えなくちゃいけない筈なのに、それに対し広域システムは有効な打開策を提示できない、逆に主体的な復興の妨げとなってしまう。

兎に角、事が簡単でないことだけは良く分かる。この本で書かれていることは今回の震災と東北を通して見られた、この国のシステムの問題であり、それは全くもって他人事では無い。

「東北発の震災論」(山下祐介)読了。
どうしたらいい?もっと知らなくちゃダメ、もっと考えなくちゃダメ、もっと想像力を働かせなくちゃダメ。自分たちの未来のために日本人に必要なこと。

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