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THE GO AND MO'S第九回公演「西原の恋」@元・立誠小学校 音楽室

2013-07-28 15:08:18 | 演劇レビュー
さて、この感想をどうしたものか。。。

いや、書きゃぁいいのだが(誰も書くなとは言っていない)果たしてどう書いたらいいものかと。。。

#しかし、iPadで画像をあげるとなんで横向きになるのだろう。。。?今パソがネット繋がらないのでツライ。。。

THE GO AND MO'Sというのは黒川猛氏(ベトナムからの笑い声、という劇団の脚本家)による企画ユニットである。ということになっている。
ベト笑が終わってからすぐ企画が立ち上がっていたのだけど、なかなか見る機会がなくて、ようやく今回観にくることができた。

そんなわけで、儂の感想のベースにはベトナムからの笑い声という劇団の印象があるわけで、だからこそ冒頭のようにどんな感想を書いたらいいもんかと悩むという事になるわけで。と、言ってもこの両者の芝居を見ていない人には儂が何を困っているか、ナンノコッチャ、全くわからないであろうことも容易に想像できるわけで、そんなわけで、わけのわからないレポになることをお許しいただきたい。

そもそも、ベトナムからの笑い声自体がヒドイ劇団だった(褒めてます)。
笑いだけを追求するその手法は、よく言えば実験的、悪く言えば観客置き去り、しかし演者の言葉のセンスは冴え奇抜な演出のナンセンスにはいつもドキドキしたものだった。

今回が初見ステージなのではっきりはわからないが、THE GO AND MO'Sになって劇団ではなく黒川さんの一人ユニット的な感じになったみたい。いや、クレジットみたら以前からの制作の人たちが携わっているし、映像作品に出演しているのはかつての団員だし。
でも、出演者一人。フットワークは軽くなったのかもしれないが、公演頻度もあがり、実験的な要素が強くなったのと、演出よりも脚本(言葉)に頼るところが多くなったように感じられる。

特に創作落語の「サーカス」と「お誕生日会」はシチュエーションが秀逸で、なかなかよくできた感じ。オチはイマイチだったけれど、そこはあまり期待していないところだからよしとしよう。多少しつこくはあるわけだが、よくもまぁそれだけのネタを発することができるもんだと感心する。あんまりいい感じなのでコレを芝居で見たい!と思ってしまったが、(噺の内容的に)無理なのはわかっているので諦めよう。

ようわからんのは「活動弁士『齊藤月曜美』」
それはしゃべり方と目線でなんとかしようとしていないか?という感じ。
面白いものとしてみる心構えができてたら面白いのかもしれないが、その気持ちに乗り損なうとちょっと辛いかも。

言葉の遊びでは、オープニングには有名人の写真にふきだしをつけたものをスライド上映。危なげなネタを危なげない感じでやっていて、あそこだけは安心して観ていられた。

中入の「格闘」は特殊美術家宮崎宏康氏の独壇場。もう、それ自体が反則技的なんだけど、この動きとか技とか解釈とかはは宮崎君本人が考えてやっているんだろうか?解説の曖昧さ加減が秀逸すぎて堪らん。

大喜利は。。。。オマケ的な。

結論としては、ネタ&アイディア的に面白いものはあるけれど、こなれていないまま、生でダラダラと出しちゃっている感じ。芝居という形にする作業がないせいかなぁ。折角宝石の原石が出てきているのに、磨かずにホレ、って出しているイメージ。面白そうなアイディアがゴロゴロしているのに勿体無いな、というのは部外者の野暮な感想。

THE GO AND MO'S第九回公演「西原の恋」@元・立誠小学校 音楽室の画像

THE GO AND MO'S第九回公演「西原の恋」@元・立誠小学校 音楽室の画像