ぱたの関心空間

関心空間と徒然なるままに。

うつくしいのはら

2010-04-09 12:37:19 | 漫画
西原理恵子による短編。

京都国際ミュージアムで開催されていた「バラハク」会場でこの作品を知る。
西原理恵子ってナニモノだ? ギャグ漫画家、もしくは実録体当たりマンガ家ではなかったのか?

いや、そんなもんで簡単に語れるようなもんじゃない事くらいはうすうす知っていたけれども、、、、

この作品をどう読んだら良いのだろう。


 何も変わらないのだけど、それでもいつか変わるかもしれない日の為に、愚直に。
 もうどうしようもないくらい弱い、弱いのに悲観せず命は繋がっていく、その強さ。

 潔さというか諦念というか。
 これでいい、というか、これしか選べないというべきか。
 それでも決して「あきらめ」ているわけではなく。
 絶望的に見える世界で絶望しない切なさ。
 世代を超えて繋がる観念を何と呼ぶ?
 輪廻転生というよりもっと単純な意思のリレーのようなものか。
 宗教マンガといわれても決して不思議じゃぁない。

 そして、ひろがるあおぞらとうつくしいのはら。


お話の中身も書かずにもーしわけないですが、
#何しろ短編なのですぐ終わっちまいます
やっぱり興味がある人には直接見ていただいた方がいいかと。
#それがマンガですから

「サイバラ、生涯の最高傑作!」
と、自ら書いちゃっているところがアレですが。
#しかも、生涯って、、、、

収録されているのは、画像にも上げましたが 「営業ものがたり」 。
えーっと、「営業ものがたり」自体は、「上京ものがたり」のプロモーション話とか、手塚賞もらった時の話とか、ハードな交友譚とか、日々のグチ話とか、ぼくんち番外編とか。えー、そりゃぁもういろいろ入っていておとなくな一冊です。 え?寄せ集め? 
いやいや、何をおっしゃいますやら、おほほほ。

#なかなかどぎつい内容も多くなっておりますので、免疫のない方は「うつくしいのはら」以外のページが開かないように糊付けなどされることも一案ではないかと、、、(をい)

さて、なにゆえ、この本に収録されているのか?

「うつくしいのはら」のタイトルには「PLUTOによせて」とある。
鉄腕アトムの中に出てくる「プルートゥ」なのだろうけど。
詳しい事は儂は何も知らないが、状況的には西原理恵子が手塚治虫文化賞短編賞をとった年の大賞が、浦沢直樹の「PLUTO」で、その事でなんか一悶着あったらしい。
#「プルートは私でもよかった」発言とかの顛末から推測

そこらへんのお話の流れ、って事でOKかしらん?

そういえば、

PLUTOに何か「うつくしいのはら」に通じるキーワードがあったのだろうか?
#あったから書いているんだろうけど。。。
アチキ、勉強不足なので、知っている方がいらっしゃったらこっそりとおせーてください(願)
#お礼は500ゼウスで良いですか?

の画像