パンダ イン・マイ・ライフ

ようこそ panda in my lifeの部屋へ。
音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

ルパンの帰還

2021-02-07 | book
1975年生まれの推理小説作家の横関大(よこぜき・だい)のルパンシリーズ第2弾「ルパンの帰還」を読んだ。2019年7月刊行。
警察一家の警察官、桜庭和馬と、泥棒を生業とする三雲一家の長女、華との生活を軸に、前作同様、展開が息も切らせぬスピーディー。登場人物も個性的で賑やかな推理小説となっている。

和馬は33歳、華は書店員で30歳になった。2人の間には杏という3歳の娘がおり、既に人のものをとってしまう癖があり、華を悩ませている。相変わらずの桜庭家と三雲家の面々も心地良い。

今回は、警視庁で和馬の元に配属された新人刑事、京大法卒の女性刑事、北条美雲(三雲ではない…)が登場する。それも、実家の京都では有名な探偵事務所を営んでおり、祖父は昭和のホームズ、父は平成のホームズといわれる名探偵という設定だ。美雲を見守る執事兼秘書の60歳の山本猿彦の存在もいい。

次々と起こる事件に、和馬と美雲は挑んでゆく。

早速自宅マンションから飛び降り自殺をした歌舞伎町のキャバクラの事件をかいけつした美雲。そして、法務省のエリート官僚の自宅での殺人事件。次には、杏が通う保育園の親子遠足のバスジャック事件。法務省のエリート官僚の死と法務大臣の孫がいる保育園のバスジャック事件。そして、世田谷で元検事が殺される。そして、直後に30年前の詐欺殺人事件グループ5人の無期懲役者が仮釈放になる。そのうちの一人、主犯格の女性が姿をくらました。犯人の目的は何か。3つの事件の関係は。当時逮捕した警官が今は刑事部長になっていた。その車が講演先で爆破される。そして、華と杏が、保育園の運転手に家まで送ってもらうことになる。そして、クライマックスを迎える。次回への展開を予測させるおまけつき。そして美雲が恋に落ちた?。
相変わらず、息つく暇もないスピーディな展開が魅力。

その間、杏の4歳の誕生日を巡る両家のトラブルが勃発。三雲家が桜庭家に絶縁状を言い渡す。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルパンの娘  | トップ | ホームズの娘 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

book」カテゴリの最新記事