パンダ イン・マイ・ライフ

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音楽と本、そしてちょっとグルメなナチュラルエッセイ

小林一茶 日記3篇

2024-07-28 | book
江戸時代の俳人、小林一茶の日記を3篇読んだ。岩波文庫に収録されている。1992年第一刷。2023年の第5刷だ。

「父の終焉日記」は享和元年1801年、一茶39歳。立ち寄った生家、長野県柏原で父が発症し、亡くなるまでと葬儀・初七日までの日記。父の闘病の様子と義理の弟・継母との確執。遺産相続という暗い現実の世界を生々しく伝えている。この日記の特質を解説では、フランスで起こった自然主義文学の先駆という。

「おらが春」は、一茶が故郷柏原に居を移して7年。文政2年1819、57歳の作。1月から12月までの1年間の日記体句文集。充実した創作活動を示す円熟期の著作と解説にある。

「我春(わがはる」集)は江戸在住の後半、文化8年1811、49歳の1年間の句文集。発句、連句、俳文、狂歌を収める。
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