光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

全天で一番明るい恒星、おおいぬ座のシリウスはなぜか話題にならない。

2014-01-30 13:56:49 | 星空・天体・宇宙
  お天気は早々と雨。

  意外と暖かな雨で、春が近いとも思うが、今アメダスを見ていると、

  その気温も下がってきた。


  きのうの宵の時間、その後もかなりのあいだ空は晴れていたようだが、さほど透明度はよく

  なかっが、少しだけ高度を上げた、おおいぬ座のシリウス辺りも撮ってみた。

  シリウスは、全天で一番明るい恒星である。なんか昔むかし学校で習ったという感じ。


  地球は太陽の周りを回っていることになっているが、その軌道面は円ではなく、楕円である。

  その焦点の一つに太陽がある。すごいことを発見している。楕円は平面でもある。その焦点に

  太陽がある。感動する事実だが、なかなか実感は出来ない。

  この地球の軌道面を、黄道面とも呼ぶが、地球の自転軸はこの面に対して約23.5度傾いている。

  太陽系が出来たときから、恐らくこの傾きは変わっていないのだろう。

  傾いていることに感謝しないといけない、と思えることもある。

  四季がある。春・夏・秋・冬、あーよかった。


  で、ものの本を見ていると恐ろしいことが書かれている。地球のこの傾きをまっすぐにしようとする

  力が働くのだ。太陽と月の引力がその力。それでも地球はがんばっていて、その傾きを

  直さないのである。この辺がよくはわからない。このままで済むかというと

  そうはいかない。何かが起こっている。


  地球は23.5度、黄道面に対して傾いたまま、太陽の周りを回っているが、よーく観察してみると、

  この自転軸の傾きは変わらないのだが、しかしである。自転軸は、いつも同じ方向を向いていない。

  黄道面に対して、23.5度傾きながら、その軸は回転するというのである。何のことか。

  これを歳差運動というが、自転軸が一回転するのに、約2万6千年もかかるので、ほとんどの

  人の場合、これを実感できるということはない。気が付かないのである。

  西暦が始まって2000年と少しだが、この間に自転軸は、28度弱しか回転していない。

  したがって春分点の移動も、歳差運動と同じことだが、さほど大きくはない。


  北半球に住んでいると、南側に見える星は限られる。23.5度傾いている自転軸のおかげで

  少しは、南半球でみえる星星を見ることが出来るが、はたしてこれから先に

  よりよく南の空が見えるのかどうか、その辺はわからない。


  これ以外に、黄道面が今、一定の方向を向いていると考えられるけど、この面が移動する

  ということもあまり聞かない。それだけ安定しているということだろう。
 
  この動きがあると、もっと広々と星空が見えそうだが、

  いざとなれば、南半球へと旅立てばよく、さらにはプラネタリウムにゆくと、ゆったりと

  のんびりと、南半球で見える星を見ることが出来る。それこそ夢心地で、いいなー。


  それでおおいぬ座のシリウスである。見えないことはないが、出てくるのも遅いし

  また沈んでゆくのも早い。おおいぬ座はオリオン座と同じで、少し銀河面からは

  離れる。星図でさらに南の空を探すと、有名な星座、りゅうこつ座がある。

  この星座のα星がカノープスで、全天で2番目に明るい恒星である。とも、らしんばん、

  ポンプ、ほ、など耳慣れない、聞いたこともない星座の名前が出てくるが、

  この辺りの星の数はべらぼうに多く、見ていると楽しくなってきそうだ。

  黄道面が動くことは考えられず、北半球にいる限り、こうした南半球で見える星星を

  見ることが出来ないのは残念至極だが、


  しかし、シリウスは見えるので、もう少し人気があっていいのになと思う。もっとも

  簡単に見えるので、あまり意識しないという感じは私にもある。

  シリウスの南側、画像で右下になるが、散開星団M41もなかなかきれいだ。

  こうゆうものが、双眼鏡とか使わないで、目でパッチリ見えるという環境があれば、

  冬の星座観察もまた少し違ったものになるなと思う。


  きのうのおおいぬ座のシリウス辺りの様子。時間とともに少し靄か雲が出て

  シリウスは、フィルターもなしで、ずいぶんと大きく輝いて見えた。



  その一。ようやく南東の空に、おおいぬ座が昇ってくる。すでにシリウスは、明るく膨らんで
  写っている。




  その二。




  その三。M41もきれいに分解されて写っている。暗ければもっと写るはずだが。




  その四。




  その五。もちろん、いくら明るい星といっても、点状に見えるのが普通。もう少し
  色が濃いといいのだが。




  その六。同じ時間、木星との比較。




  その七。冬の大三角。シリウスのある辺りはまだ低く、人工の明かりの影響がひどい。




  その八。目で見ているのに近い状態のものを一枚。



  外は雨。

  何日か前、もう10日は過ぎているが、1月の20日まで、電気料金、一か月分だけどの、

  使用電気量の伝票が入っていたが、なんと一万円を超えていた。これを見て改めて

  飛び上がるほどびっくりした。


  慌てて、使っていない部屋の蛍光灯を切った。TVも消した。

  それにしても、なんでこんな金額になるのか。

  PCに掃除機に、他に冷蔵庫に、しかし尋常じゃないよね、コタツに電気ヒータもあったか、

  この値段。



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