光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

ナナホシテントウの秋

2008-10-12 18:47:51 | 散策
  秋は浅くなったり、ほどほどであったりで、さほど深くはないような感じがあった。それは今も変わりがないが、これから暑いということはなく、恐らく、暖かいという言葉が出るだろう。そうあってほしいものである。

  何も持たずに、歩くというのは気持ちのいいもので、しかし護身用というとまったく大仰で役に立たないが、久しぶりに折りたたみ傘を持った。また、大して入っていない財布も持った。用心深くなる。先行き不安がある。何が起こるかわからない。そんなこととは無縁の田舎で、と言いたいところだが、そうはいかない。そんなところはもうないようで、やはり用心に越したことはない。
  日頃お世話になっている草むら。草刈り。ときに、クロウリハムシが現われる。シジミチョウも多い。雑草の花はいくらでも咲く。この小さなチョウが、その花に止まる。もう蚊もいないようだ。たぶん、刈られてもまた生えてくる雑草の生命力に期待する。それにしても、結構マメに草刈をやられるので、少し驚く。

  いつもの道を歩く。歩くとなると、もうスイフヨウもコスモスも、チラッと見るだけ。でもやっぱり少しは見るかも知れない。アサガオに似た、そうゆう花はよくあるが、そうゆうものが咲いていると、溜息が漏れる。こうゆうところにアサガオか、アサガオでは決してないものを見て、そう思う。そういえば、暑くない。日は照っていて、しかし白い雲があった。だからか、手持ちの傘を広げる気にもならない。北風が吹いていて、これがかなり強い。だから歩くのにはちょうどいい。速歩に近くなる。今日は、まったく昔の散歩道を歩いた。だから、曲がるところは曲がり、それから、途中少し花壇と畑のあるところに寄り道をした。少しだけ、気が引かれる花があった。

  柿の木がある。この柿は少し前は、色付くものがあって、しかし柿色には程遠いものが多かった。これが、ほぼすべての実が柿色に近付いていた。柿色そのもので、なかには夕日の色をしたものがあって、熟し過ぎていて、落ちているものもある。この柿の熟し過ぎの色というのも、ドッキリするほど赤い。トマトでもこれほど赤くなるものはないだろう。これが青空に映えるのである、そう思った。今この柿の色を思い出していると、結構空は青かったようだ。だから、柿の木が映えて今にも頭の中で、よみがえる。
  この先だと、ワンちゃんがいる。眠っているかのようである。一人目はお尻を向けていた。これまたしょうがないか。もう一人は、ベッドからは出ていて、しかし完全にお昼寝状態だ。

  こうして、久しぶりに散歩道を歩くと、なかなかいい道であることがわかる。この辺りは、耐えられないそうゆうところはない。何かしら、わくわくさせてくれるものがあって、空を見ればどこまでも高い。珍しくもない、よくはわからないが、今日は能登半島辺りも西の方角に見えていて、少し小高い山が続いている。この先の、さらに北側まで、半島はずっと延びている。これを体感するのには、海までいかないといけないが、あるところから先はなかなか見えないと思う。そのくらいに、距離がある。昔の人はそうゆうところまで歩いていったのか、この先の先まで人は住んでいるからね。昔のほうがきっと賑やかだった、そんなことまでが思い出された。

  南西の空低く、金星。空が暗くなる時間の高度が低い。わかりずらいはずだ。これではすぐに見えなくなる。木星はよくわかる。かなりまあるい月が輝いている。

 
  朝にテントウムシ。偶然というか、実に久しぶりの対面。
  テントウムシは、葉っぱを登ってくる。葉っぱを齧る場合もあるようだが、餌はアリマキ。それは今はいないと思う。だから、やはり葉も齧るのだろう。それで、その行動を見ていると、葉っぱの淵をよじ登り、その先に来るとこんどは下り。おいおい、その先は暗いぞよ、まだ気温が上がっていないから日向に出てきなさい、と念じると、そのとおり、また葉っぱをよじ登る。これを見ている。




  ナナホシテントウだな。どこにいたのだろうか。テントウは飛んでいるときもあるから、どこかから飛んできたのか。




  毎度のことだが、どこに目があるのかわからない。白い二つの点が、鼻に見える。




  口の辺りの詳細が見えているが、よくはわからない。




  先がないか、確かめている。当然かどうか、ナナホシテントウは葉っぱを下っていった。しばらく待つ。




  あーやっぱり、次の葉っぱに移って、また登ってきた。よしよしってな感じでおかしくもある。




  テントウムシの大きさも限られて、こちらからも接近する。これの繰り返しがいったいいつまで続いただろうか。

  続きがありますが、ゴクゴク普通です。

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