光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

雨の朝は、暖かである

2009-02-25 07:02:37 | 星空・天体・宇宙
  朝のお天気、結構激しい雨。雨が降り続いていて、この状態でそとに出ると、傘を差していても時間の問題でずぶ濡れになりそう。ただし、風はほとんどなく、またさほど寒くは感じない。暖かくはないのはもちろんである。アメダスの6時の気温、8.8℃、この温度は高い。でも、室温も9.2℃あって、差がない。気圧は1012.0hPa、湿度は96%。室温は書いたとおり、9.2℃で、今はそれよりも高くなっている。
  
  2月24日の、夜のルーリン彗星(C/2007 N3)について。

  2月24日の、朝のルーリン彗星は、午前3時ころその少し前に、双眼鏡で土星と一つの視野に入って、ほぼその存在を確認することが出来た。で、その後のお天気はよくない。昼過ぎに小雨。その後もずっと雲がひどく、これはきょうは、もう星も出ないだろうと、思っていたが、
  2月24日の、午後も8時を過ぎるころ、偶然に窓から外を見ると、白い雲以外に黒い部分もあって、これがもっと濃い雲なのか、あるいは晴天域なのかわからない。また、目も暗さに慣れていないから、はっきり星を捉えられない。でも、明るい星がやがて目に入ってくる。

  これはもしかしたら、2月24日は、朝と、夜の2回ルーリン彗星(C/2007 N3)を見ることが出来るかも知れない、と思うことは特に不思議ではない。
  まずは外に出てみた。すぐに、黒い空が晴天域であって、天頂辺りだとかなりの透明度の良さがあって、これを双眼鏡で眺めるとなかなか見栄えがする。今までにない興奮感がある。今の時間だと、しし座はちょうど東の空にもう上りきっているだろう。そう想像する。もとに戻って、こんどは南の空を窓から眺めると、シリウスやら、オリオン座の三ツ星なども見えていて、これはもしかしたらという緊張感が増してくる。ただ、雲の動きが非常に早い。肉眼で空を見ていると、星が異常な速さで空を動いているようで、この錯覚はひどい。しかしその星は、また雲が切れれば見えてくる。
  双眼鏡でみると、7倍、口径は3.5cmだが、こんどは星は動かないが、雲の動きが激しくこれが見えたり消えたりするとなんだか船酔い状態のようにもなって、あまりに気持ちのいいものではない。なかなか、ルーリン彗星との再会もむつかしい。
 
  土星もすぐに見つかった。自分としては手際がいい。それから、しし座の様子もわかってきた。朝の3時だと、しし座は地平に水平か、右側にししは傾いている感じだ。このときの彗星の動きはほぼ並行か下向きだが、
  今のというと、午後の8時半ころだったか、しし座は地平から出きっていて、ししは立っている。すると、彗星はほぼ垂直に上の方に移動しているように見えるはずで、この星は移動が激しいが、7倍の双眼鏡だと、まだ土星とは同じ視野の中に捉えられるはず。細かい星も見えるが、背景の明るさが、朝とは違って、かなり明るいともいえる。地上の明りも影響があったりもするし、大気の状態の安定性の問題もある。晴天域が長く続く感じになって、彗星を見分けるにはいい感じだが、しかしなかなか、これっと言った確証は得られない。薄い雲と変わらない光芒である。
  雲は動く。かすかな白い雲も動く。しかし土星よりは、地平からの高度がより高いところに、かすかな、またほぼ不動の明るいものも見つけて、これがルーリン彗星である可能性は高い。だが、完全にこれだとは言い切れない。

  もう1時間くらい時間がたって、またしし座はまだ地平からはさほど高くなく、これ以上の条件の改善はすぐには望めず、観望を中止。足腰にかなり来た。見上げるものではないから、首の痛みはなかった。

  ということで、2月24日は、もしかしたら2回、ルーリン彗星を観望出来たかも知れず、これは幸運としかいいようがない気もする。お天気も微小領域では、晴れ間も出ることもよくわかった。
  その後、かなり時間がたって、また自然と起きるときに窓から外を眺めるが、いずれも雲がひどい状態で、その後に雨が降ったようだ。

  こんなこともあると、ルーリン彗星(C/2007 N3)は、少しの間記憶の一隅に残ることになる。

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