朝は、梅雨の感じがあって、でもそれほど風は強くなく、このまま雨でもいいかもという気がした。ほどほどである事が、まー何事においても一番のようである。気分も高揚しすぎては、ちょっと、というところ。
それにしても静かで、ふと外を見るが、天気は回復してきたかのようだ。そりゃ、雨もいつかは止むだろう。相変わらず、キキキキとモズの鳴き声がする。どうも、歩いていても、ここやらそこやらで、モズの姿を見る。
カッコウの鳴き声は、ずいぶんと遠くから反響しつつ、弱いながら時折聞こえているが、理由はそのとおり、すこし遠いところで鳴いている。お寺の、ケヤキの大木があるところが、中心のようだ。
午後になって、ほぼ雨の降る心配はなくなった。ぼそぼそと歩いている。イネが、すこし強い西風で、水の抜かれた田んぼをなぜている。茶色がかっていた葉も緑を取り戻している。ここまで来ると、後は成長は早い。真夏、8月のお盆も過ぎれば、もう結実しているものもある。イネの生育期間はずいぶんと短くなった気がする。
ムラサキツユクサ、ずいぶんと長い間忘れていた名前。これを、他の方の書き込みで見かけた。この植物の事は、ぜんぜん頭になかった。しばらくして、ふと、その花が、人の棲んでいなさそうな建物の、ちょうど道路際のブロック塀から姿を見せていて、もはや、なんのことだかはっきりしない、ムラサキツユクサを見た。これが、すこしよみがえって、いつも歩いているところでも見かけることになるが、どうもうまく咲かない。まだ蕾があるから、なんとかいいものを見てみたい気がする。
風が、やけに爽やかになる。歩いている時間、日が当たっていて、暑いくらいであった。だが、風があって、特にそれが体にこたえる暑さではなくなった。でも、風が吹けば、あらゆるものが右から左へ、あるいはその反対に揺れる。ちょうど、静止した瞬間を捉えるのは難しい。今は、爽やかそのものの風が吹いて、雲も多く、太陽は顔を見せていない。
冒頭の写真は、ちょうど天気が回復した、23日の、剱岳である。西側から見ていて、中央とその左に見えるところをトリミングした。珍しく、雲があり、その影も山肌に写っているかのようで、また濃い黒みがかった青以外に明るい青、大げさに書くとちょっと緑もあるような山肌もある。これが、白い薄い雲の影響か、あるいは、今頃の剱岳本来のものか、わからないが、なかなかみる事は出来ないと思う。
同じ日の、日没後である。こうゆう、朱色あるいは、赤く焼けているような色の空を見ることも、なかなかない。たぶん、空気が澄んでいるからだと思う。これが、毎日続くとちょっと怖い、そうゆう気がする。