田中教授の講演の続きを、紹介します。
・共産党の本質は、中国の悪弊と官僚の腐敗、チベット・モンゴルでなされている民族差別を見れば、明らかになっています。
・中国が、共産党独裁国家として国民を苦しめ、搾取しているということも明らかです。
・同時に、共産党そのものの腐敗を、彼ら自身が自覚して、今では摘発しています。こういう体制そのもののおかしさや、マルクス主義そのものの誤りを批判しない、こういう傾向の人たちは、学問に向いていません。
教授や学者が日本の権威と説明されるので、手の届かない存在と思っていましたが、田中氏の説明が目を開かせてくれます。承認されなかった6人は、学者不適格者で、静かに思索をする学問の場に、相応しくない人間たちだったのです。
そういうことなら、私の言う「獅子身中の虫」「駆除すべき害虫」という品のない言葉も、まんざら間違いでなかったことになります。
・彼らの学問は、権力を批判することだけ、権威を批判するだけで、非生産的でしかないことをはっきり述べたいと思います。
・不承認になった6人の活動は、共産党と軌を一にしています。こういう考えに与する人が、「日本学術会議」に入っている限り、保守の常識、というより一般の常識として非常に困るのです。
その一例として、氏は教科書問題を取り上げました。
・日本の一流学者と呼ばれるマルクス主義者たちが、共産党と連携し、教科書のほとんどを、「階級史観」にしています。
・共産党は党の名前を出さず、別の団体の名前を全国で立ち上げ、育鵬社の教科書を排斥しました。文科省も、左翼学者と共産党の立場なのか、これを黙認しています。
私たち国民には、学者の恐ろしさが直接見えませんが、彼らは教育界の重要問題と、国会の立法政策に大きな影響力を持っています。それを知っているからGHQは、彼らを支援し、「トロイの木馬」として残しました。
・教科書の中に、「慰安婦問題」が書かれたり、書かれなかったり、「南京問題」が取り上げられたりするのは、共産党が政治活動を持ち込んだ結果なのです。
氏の話の中に、立憲民主党や国民民主党の名前は出てきません。中国共産党とパイプを持ち、中国に肩入れするアメリカの民主党勢力とも繋がっている共産党が、やはり日本にとって本当の敵だったのかと理解できました。
ここで氏の説明が日本を離れ、突然世界へ飛びます。
・アメリカでは、やっとトランプ大統領が、共産主義のウソと戦い始め、ヨーロッパもそうなりつつあります。日本もこれに呼応して動く時で・・、これは党派的問題というより、事実の問題です。
・たとえば、『日本科学者会議』という、共産党の組織のようなものがあります。これは、旧ソ連が、『世界科学者連盟』を作った時、一緒に作られたものです。
・この会議のメンバーが、『日本学術会議』を支配しようと動いています。最初の年は、「日本学術会議」に60名を推薦し、47名を承認させました。昭和46年には76名を推薦し、51名を承認させました。
こんな話は、学者でない私たちには分からない動きです。氏はこうした情報が、「日本学術会議」のメンバーである学者からもたらされた、内部告発の一部だと言います。以下がその告発の一端だそうです。
・「日本学術会議」の他に、文部科学省所管の独立行政法人に、「日本学術振興会」という団体があります。 この団体は、「日本学術会議」との関係が深く、次のことを目的として設立されています。
1. 学術研究の助成、研究者の養成のための資金の支給
2. 学術に関する国際交流の促進
3. 学術の応用に関する研究等を行うことにより、学術の振興を図る
・「日本学術会議」の予算は、年間10億円ですが、「日本学術振興会」の予算は、年間2,600億円です。配分額の決定には、「日本学術会議」が深く関与しています。
・「日本学術振興会」は、「中国科学者会議」、「中国科学院」、「北京・研究連絡センター」と連携し、中国とのさまざまな共同計画を推進しています。
ここで田中氏が批判しているのは、平成29年に「日本学術会議」が出した「声明」との矛盾です。その「声明」は、次のようになっています。
『戦争を目的とする科学の研究は、絶対にこれを行わない』
ところが「日本学術会議」は、ダミーの「日本学術振興会」を使い、軍備増強に力を入れ、世界一の軍事大国になろうとしている中国と連携し、協力しています。
田中氏が批判しているのは、左翼学者の矛盾した対応です。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にとっても、大事な話なのですが、スペースが無くなりました。
今回の氏の話は、誰にとっても貴重な情報であると思いますので、一区切りしたら即次回を続けます。どうか、そのままでお待ちください。