そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

森友加計学園問題で、せめて横綱の暴力沙汰ほどの突っ込み報道をして欲しいものである

2017-11-20 | 森友・加計問題
森友学園・加計学園の追及にこれほどのエネルギーをつぎ込めば、安倍晋三や安倍昭恵の立件も逮捕もできたろうにと思われるのが、日馬富士の後輩モンゴル力士暴力事件の大報道である。ビール瓶で殴ったかどうかとか、診断書の真贋性や協会への提出時期や貴乃花親方の沈黙など、さらには相撲協会の主導権争いまで報じられている。ワイドショーはもちろんニュース番組も面白おかしく、多くの人の証言を入れて多角的に報道している。これはこれでいいだろう。
しかし、せめて開学が決まった加計学園について、あるいは元園長夫婦がどう見ても前例のない異常な収監の身にある森友学園について、この程度熱心に多角的に報道していればと思われる。

森友学園については、国有財産が不当に払い下げられたことが問題である。そして、これを実質的に主導し官僚に存在感を示していた、安倍昭恵こそが収監されるべきである。その仲介をした女性官僚は、省庁の壁を越えてイタリア大使館に見事ご栄転である。彼女たちには、許認可権がなく贈収賄の根拠が薄いことが、安倍昭恵とこの女を放置したままであるといえる。
身を挺して安倍昭恵を守り通した当時の財務局の長は、めでたく税務局局長にご栄転している。現在収監の身にある、あれほど国会でもマスコミでも饒舌であった夫妻が、黙秘しているとのことである。この夫婦の容疑は、不正な申請による公金横領である。しかも返済は終わっている。安倍晋三はこの夫婦は犯罪者だと決めつけ、衆議院選挙でヒールに仕立てた。行政の長としてはあるまじき行為である。もっとも安倍晋三は行政の長であることを理解していないようであるが、推定無罪の状態の人物をクロと決めつけたのである。安倍は無知である。国有財産払下げ問題とは全く関係ない件で、悪人に意仕立て上げているのである。

加計学園はさらに異常である。大学新設は文科省の専権事項である。これを飛び越える形で、国家戦略特区の枠で開学を推し進めようとした。それも一つのアイディアであろうが、国家戦略特区の議長は安倍晋三である。安倍は加計学園の学長の加計孝太郎とは腹心の友と言ってはばからない。加計孝太郎は岸信介の隠し子の子供と言われて、これを否定する材料はいまのところない。
特区の4条件を加計学園がクリアーした根拠は明かでない。他の条件についても、京都産業大学の申請内容の方が数段勝っているが、加計学園に決定した根拠は不明である。議事録もない。四国に人材をと言いながら、認可以前に韓国で学生募集する無神経さである。
ここでも誰もが口を閉ざして、「総理の意向」があった事実を証明するものがなく、周辺に許認可権の持つ人物がいないから、疑惑の根拠が曖昧である。しかし、森友学園も同様であるが、安倍晋三が内閣人事局を設置したおかげで、出世競争の官僚たちは政治家に忖度を競うようになった。ここに人事局の存在が大きくものを言っている。
しかも、ほぼ倍の工事費で建設を請け負うのも、自民党逢沢一派の会社であるというから、これはもう疑獄事件と言っていいレベルの問題である。
日本のマスコミ、メディアは読売を見習い、総理の意向を忖度して報道を自主規制しているのが現状と言える。
コメント (4)
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