そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

奇怪な日本の選挙とその結果に無関心な政治家たち

2017-11-09 | 民主主義
イギリス製作のドキュメンタリー、世界の民主主義という番組を見たことがある。金で票を集めたり武力で押さえつけたり、票の感情がいい加減だったりと様々である。日本の民主主義は選挙状況を、殆ど言葉がなくそのまま放映していたのである。
その選挙は、候補者が頭を下げて『名前だけ』を連呼する姿である。候補者はひたすら頭を下げて、何の誰べぇよろしくと言うだけである。それを延々とやっているだけである。恥ずかしいが、見慣れた光景ではあるが、政策を披露しているわけではない。
今回の総選挙は、党首選挙後で体制の固まらない民進党と、小池新党が姿を現す前、何よりも森友加計学園がより一層顕在化する前にと、臨時国会開催の冒頭解散に打って出たものである。解散の理由などどこにもない。
それを「国難」と言ってのけた。安倍晋三が権力者である以上、確かに国難であはある。世界最貧国の北朝鮮が攻めてくるというのが、安倍の言う国難である。
ところでその「国難」とやらは此処に行った?
選挙が終わった途端に、安倍晋三は国難などは全く口にしなくなった。これまでの選挙後の姿勢と同じである。選挙期間には口にもしなかったことをこれからするに違いない。TPPなどは絶対参入しないと言っていた。経済政策が最重要課題と言っていたが、選挙にはまったく口のしなかった、集団的自衛権行使容認を転嫁し、安保法制案を強行採決した。今回は憲法がターゲットであろう。国難などどこにも存在しなかった。
選挙は誰のために行われるのか?この国の選挙は誰が誰のためにやるのか?
この国の選挙は、安倍晋三が安倍晋三のために行う、極めて私的な国家行事であるといえる。これが民主国家と言えるのだろうか?
中国はどこが社会主義か解らないが、民主国家とはとてもじゃないが言えてモノではない。中国には民意など存在しない。アメリカの無教養で粗野なトランプは、思いもよらぬ形で票を集めたが、史上最低の支持率の大統領である。
民主主義が民意をどのように反映するかは、為政者にとって全く関心がない。権力を維持する手法だけに関心がある。安倍晋三がその典型である。彼は政治技術と嘯く。選挙では都合の悪いことは黙して、政権の座に就けがあとはやりたい放題である。習近平もトランプも同様である。
民主主義などこの国には存在しないい。民意とは立ち消えてしまう煙のようでしかない。主権在民は憲法の中にしか存在しないのだろうか。国民の半分しか投票しない選挙で、僅か30数%の得票で60数%の議席を得て、国会では独裁常態である。実質国民の20%もない支持の下で、やりたい放題である。
コメント (2)
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