そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

品格のないのは横綱だけでない、大統領だって首相だって主席だって品格などない

2017-11-16 | 国際・政治
横綱日馬富士が貴ノ岩に暴力をふるった事件であるが、奇妙な経過をたどっている。酒席で同郷のモンゴルの力士を殴って、頭蓋骨陥没骨折や髄液の漏出など速救急車で病院へ搬入しなければならないほどの傷害を負わしたというのである。巡業時の事件であるがそれから2週間も経過して、「ばれたの?」という日馬富士の言葉を発して休場した。こんな重傷を負いながらなぜこんなに発表が遅れたのか良く解らないが、貴ノ岩の親方の貴乃花はモンゴルの力士が大嫌いだという事が背景にある。
そもそも暴力事件の実態が闇の中にある。日馬富士は悪くないという声も出てきている。貴ノ岩があからさまな反抗の言葉を吐いたらしい。そこで問題になっているのが、暴力を振るった横綱の”品格”である。国技の最高位に位置する横綱の品格が問われるとのことである。品格とは模範となるべき人としての人格を有し、力士を含め多くの人に慕われる人物という事になろうかと思われる。上に立つ人物はこうでなくてはならない。

それが品格なら、先ずは問われるのが世界最大の国家のアメリカ大統領であろう。批判するメディアをフェイクニュースと決めつけて取材に応じない。平気で政敵を汚い言葉でののしり続ける。品格のあるなしというより、下品そのものである。下品を売り物にして、思わぬ大統領選挙で勝利したのである。トランプの場合はそれにとどまらない。女性蔑視を繰り返したり、地球温暖化対策を否定したりとやりたい放題である。フィリッピンのドテルテ大統領はもっと激しく酷いものがある。大統領に品格が不要な時代である。
日本の首相もほとんど変わらない。品格以前に無知を披歴する。三権分立を知らなかったり、ポツダム宣言を知らなかったり、日教組がどんな組織か知らないまま批判したり、字を読めなかったりと情けないこと極まりない。国権の長にこんな首相がいることすら恥ずかしい限りである。品格の欠如の極みはお友達政治である。ばれなければなにをやってもいいというのが、安倍晋三の下品極まる政治と言える。
中国の習近平は政敵を次々と倒し、国家の発展のためなら何でもやると内外に宣言した。国内の少数民族を弾圧し抵抗すればテロのレッテルを貼る。国境は好きなだけ広げる下品さは、国内の漢族からの支持は大きかろう。中国に服従する国家を集めて、一帯一路を金で叩いて国家の威信を優先するのである。習近平には太古からの中国の為政者たちの品格を微塵も感じられない。
国民は下品な統治者が好きなのである。いずれ国民を裏切ることになるとは想像もすることがない。横綱に品格を求めながら、政治家は下品なお方がお好きなのである。
コメント (2)
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