そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

トランプと二人習近平の身の保全のためだった米中首脳会談

2017-11-11 | 安倍晋三

トランプと習近平がお互いの身の保全のために行われた会談だったといえる。あずは国内で独裁の地位を固めたばかりの、習近平にとって今は世界一位のアメリカ大統領を迎えるには、絶妙のタイミングであった。習近平は国賓以上の待遇で、中国を歴史上最大の盗人だとがなり立てていたトランプを迎えた。夫人が万里の長城に来るとなると、あらゆる交通手段を遮断して迎え登山証明まで出した。
国内に多くの難題を抱えたままのトランプは、米中両国の企業が2500億ドル(約28兆円)規模の商取引や投資を成立させることが最大の目的であった。北朝鮮問題は日本や韓国に向けた、パフォーマンスに過ぎない。トランプは貿易赤字の解消に大きく貢献すると印象付け、習近平はアメリカ投資を呼び込んだと宣伝することになる。中国企業が購入するのは、資源・エネルギー分野を中心に、半導体や重機、畜産物、大豆など幅広い米国製品である。
大喜びのトランプはご愛用のツイッターの表に、習近平との家族写真をトップに据えた。解り易いと言えばそれまでであるが、何とも単純な男である。
国内での自らの地位を安定させた習近平にとって、トランプを黙らせたことで南沙諸島などの海洋進出も棚上げさせることに成功した。国内で無数に行われている、少数民族の排斥と弾圧そして反政府運動への武力制圧口うるさいアメリカを黙らせることにもなったのである。民主党政権時ですら、経済の活性化で鎮圧させている。
金さえあれば、経済が何とか成長してさえいれば、国民の不満を解消することができる。対外政策でも同じである。中国の横暴を指摘するものがいなくなった。
習近平は、「太平洋には中国と米国を受け入れる十分な空間がある」と語った。中国はアメリカ同様大国であると強調した。太平洋を半分ずつ支配しようというのであるから、南沙諸島は口出すな、朝鮮やベトナムについても中国が主導するというのである。日本でさえわが国の支配下にあると言わしめたのである。
政治の素人で外交なんてやったことのないトランプは、まんまと習近平の術中に嵌ったといえる。味方によっては、アメリカ企業のために太平洋の西半分を中国に引き渡したともいえる。二人の自己保全のための会談だったといえる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港