■群馬高専には後援会 http://www.gunma-kousen.com/greeting/ という組織があります。通常、公立のほとんどの小学校・中学校・高校にはPTAという組織がありますが、私立や国立の学校では、PTAとは呼ばず、「○○の会」や「○○校保護者の会」といった名称のところがあり、公立学校のPTAとは一線を画す活動内容となっています。そのためか、国立の高専では、PTAと呼ばず「後援会」という名称を使っています。PTAの場合、各学校で組織された、保護者と教職員(児童を含まない)による社会教育関係団体で、任意加入であって、結成や加入を義務付ける法的根拠は無く、全ての児童生徒のためのボランティア活動というのが本来のあり方とされています。
このことから、当会では、群馬高専のアカハラ問題を巡り、開かれたキャンパスの実現に向けて、学生の保護者により構成される後援会組織の理解と支援が欠かせないと考えて、後援会向けに「群馬高専での諸事件に係る見解の問合せ」と題して公開質問状を7月2日付の速達で郵送していたところ、本日7月24日に同後援会事務局から回答が届きました。
なお、群馬高専後援会に送付した公開質問状の内容は次の記事をご覧下さい。
○2018年7月2日:群馬高専アカハラ・寮生連続死問題を追う…群馬高専後援会あてにアカハラ事件の見解を問う公開質問状を発出↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2682.html#readmore
回答書の内容は次のとおりです。
*****回答書*****PDF ⇒ 20180723qn.pdf
平成30年7月23日
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
群馬工業高等専門学校後援会事務局
「公開質問状」について(回答)
日頃より当後援会の運営・活動にご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、平成30年7月2日付けでこのような質問状が出されたことは群馬高専の教育の向上発展及び学生の学業の達成や夢の実現を願う当会としましては、誠に残念な思いであります。
しかしながら、ご指摘いただいた内容を真摯に受け止め、改めて私どもで出来る範囲の情報を収集し、どのような回答ができるのか協議を重ねてまいりました。
当会では、このような疑念を抱かれることのないよう、今後も高専生の健やかな学校生活のために、学校側とはもとより、保護者の皆様ともこれまで以上の情報共有を図り、会務に反映できるよう努めてまいる所存でございます。
つきましては、群馬高専後援会としてのこれからの活動をもって、私どもの回答をさせていただきたいと考えておりますことから、貴殿におかれましては、当会の趣旨にご理解いただくとともに、温かい目で見守りいただけると幸いに存じます。
そして、何かお気づきの点などございましたら、遠慮なく叱咤激励ください。何よりも心強く思います。
お互いの活動が、より一層の飛躍につながることを願い、回答とさせていただきます。
**********
■当会では7月2日付の公開質問状(内容はこの記事の末尾参照)で、7月20日(金)までの回答を同後援会に求めていましたが、7月17日午後2時11分に、念のため「今月初めに送った『見解を問う質問状』は受領しているでしょうか?」「回答期限が迫っているが、回答を出すつもりはあるのでしょうか?」の2点を電話で同後援会事務局に確認してみました。
すると、通常は群馬高専の後援会事務局は毎週、月曜、水曜、金曜日の3日しか空いていないとのことで、当日7月17日(火)は火曜日でしたが、たまたま女性職員が私用で事務局に出てきていたので電話連絡がつきました。
さっそく上記2点について確認したところ、同女性職員いわく「オンブズマンからの質問状は確かに受け取っており、返事の内容について、現在最終的に後援会長に確認中。ただし、後援会長は居住地が学校から遠く、企業に勤務していて、なかなか連絡が取りにくいので、どうしても時間がかかってしまう。申し訳ないが、今週末に内容の確認が終わるかどうか確証の心もとがない。だが遅くとも来週早々には必ず回答を出せるので、しばしお待ちいただきたい」とのことでした。
そして、この言葉通り、本日午前中に、当会事務局に回答書が封書で届いたものです。
取り急ぎ、回答があった旨ご報告します。追って、当会のコメントを追記する予定です。
【7月26日追記】
当会としては、この度の群馬高専後援会事務局からの回答書については、事実上の回答拒否であると受け止めております。
当会は後援会の代表者(この場合、後援会長)に対して、「アカハラ事件が解決を迎えたと考えているのかどうか?」を聞いているのに、後援会事務局から「当(後援会)会の活動をもって回答とする」では何も答えになっていません。完全に質問をはぐらかした回答をしてきています。
百歩譲っても、当の後援会の「活動」内容など外部者には知りようもないのですから、いずれにせよ回答になっていないと考えるのが妥当でしょう。
とにかく、群馬高専をめぐる一連の事件について、後援会が、そのスタンスを一切明らかにせず、日和見を貫きたいという姿勢が透けて見えてきます。とは言え、彼らは決して「日和見」、すなわち「中立」ということではありません。
学生らを守るべき立場にも関わらず、群馬高専内で起こった阿鼻叫喚の事態に対して、ずっと「見ざる、言わざる、聞かざる」の卑怯というべき最も消極的な姿勢を取り続け、今もこうして言及を拒んで事件の風化を試みているのですから、みごと群馬高専に飼い慣らされているとみるのが妥当でしょう。
そこで気になるのは、「来週明けには回答できる」と、“群馬高専後援会事務局の職員”(=群馬高専職員?)が言っていたことす。説明では「後援会長が遠方に居住していて、勤務の都合もあるので」として、迅速な連絡や確認ができない事情をうかがわせましたが、実は学校運営側で回答書の案文を作成し、事後承諾としてそれを有無を言わさず「これでオンブズマンに回答するけど、よろしいね」と後援会長を促した事情さえも推測できないことはありません。つまり、この回答書すら実際には群馬高専が書いただけであったのかもしれません。
いずれにせよ、ご丁寧にも回答書の末尾に「何かお気づきの点などございましたら、遠慮なく叱咤激励ください。」と付してあるので、当会としては、これからは遠慮なく「叱咤」して差し上げようと思います。
もっとも、向こうが「激励」と感じるかどうかは分かりませんが・・・。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
このことから、当会では、群馬高専のアカハラ問題を巡り、開かれたキャンパスの実現に向けて、学生の保護者により構成される後援会組織の理解と支援が欠かせないと考えて、後援会向けに「群馬高専での諸事件に係る見解の問合せ」と題して公開質問状を7月2日付の速達で郵送していたところ、本日7月24日に同後援会事務局から回答が届きました。
なお、群馬高専後援会に送付した公開質問状の内容は次の記事をご覧下さい。
○2018年7月2日:群馬高専アカハラ・寮生連続死問題を追う…群馬高専後援会あてにアカハラ事件の見解を問う公開質問状を発出↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2682.html#readmore
回答書の内容は次のとおりです。
*****回答書*****PDF ⇒ 20180723qn.pdf
平成30年7月23日
市民オンブズマン群馬
代表 小川 賢 様
群馬工業高等専門学校後援会事務局
「公開質問状」について(回答)
日頃より当後援会の運営・活動にご理解ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、平成30年7月2日付けでこのような質問状が出されたことは群馬高専の教育の向上発展及び学生の学業の達成や夢の実現を願う当会としましては、誠に残念な思いであります。
しかしながら、ご指摘いただいた内容を真摯に受け止め、改めて私どもで出来る範囲の情報を収集し、どのような回答ができるのか協議を重ねてまいりました。
当会では、このような疑念を抱かれることのないよう、今後も高専生の健やかな学校生活のために、学校側とはもとより、保護者の皆様ともこれまで以上の情報共有を図り、会務に反映できるよう努めてまいる所存でございます。
つきましては、群馬高専後援会としてのこれからの活動をもって、私どもの回答をさせていただきたいと考えておりますことから、貴殿におかれましては、当会の趣旨にご理解いただくとともに、温かい目で見守りいただけると幸いに存じます。
そして、何かお気づきの点などございましたら、遠慮なく叱咤激励ください。何よりも心強く思います。
お互いの活動が、より一層の飛躍につながることを願い、回答とさせていただきます。
**********
■当会では7月2日付の公開質問状(内容はこの記事の末尾参照)で、7月20日(金)までの回答を同後援会に求めていましたが、7月17日午後2時11分に、念のため「今月初めに送った『見解を問う質問状』は受領しているでしょうか?」「回答期限が迫っているが、回答を出すつもりはあるのでしょうか?」の2点を電話で同後援会事務局に確認してみました。
すると、通常は群馬高専の後援会事務局は毎週、月曜、水曜、金曜日の3日しか空いていないとのことで、当日7月17日(火)は火曜日でしたが、たまたま女性職員が私用で事務局に出てきていたので電話連絡がつきました。
さっそく上記2点について確認したところ、同女性職員いわく「オンブズマンからの質問状は確かに受け取っており、返事の内容について、現在最終的に後援会長に確認中。ただし、後援会長は居住地が学校から遠く、企業に勤務していて、なかなか連絡が取りにくいので、どうしても時間がかかってしまう。申し訳ないが、今週末に内容の確認が終わるかどうか確証の心もとがない。だが遅くとも来週早々には必ず回答を出せるので、しばしお待ちいただきたい」とのことでした。
そして、この言葉通り、本日午前中に、当会事務局に回答書が封書で届いたものです。
取り急ぎ、回答があった旨ご報告します。追って、当会のコメントを追記する予定です。
【7月26日追記】
当会としては、この度の群馬高専後援会事務局からの回答書については、事実上の回答拒否であると受け止めております。
当会は後援会の代表者(この場合、後援会長)に対して、「アカハラ事件が解決を迎えたと考えているのかどうか?」を聞いているのに、後援会事務局から「当(後援会)会の活動をもって回答とする」では何も答えになっていません。完全に質問をはぐらかした回答をしてきています。
百歩譲っても、当の後援会の「活動」内容など外部者には知りようもないのですから、いずれにせよ回答になっていないと考えるのが妥当でしょう。
とにかく、群馬高専をめぐる一連の事件について、後援会が、そのスタンスを一切明らかにせず、日和見を貫きたいという姿勢が透けて見えてきます。とは言え、彼らは決して「日和見」、すなわち「中立」ということではありません。
学生らを守るべき立場にも関わらず、群馬高専内で起こった阿鼻叫喚の事態に対して、ずっと「見ざる、言わざる、聞かざる」の卑怯というべき最も消極的な姿勢を取り続け、今もこうして言及を拒んで事件の風化を試みているのですから、みごと群馬高専に飼い慣らされているとみるのが妥当でしょう。
そこで気になるのは、「来週明けには回答できる」と、“群馬高専後援会事務局の職員”(=群馬高専職員?)が言っていたことす。説明では「後援会長が遠方に居住していて、勤務の都合もあるので」として、迅速な連絡や確認ができない事情をうかがわせましたが、実は学校運営側で回答書の案文を作成し、事後承諾としてそれを有無を言わさず「これでオンブズマンに回答するけど、よろしいね」と後援会長を促した事情さえも推測できないことはありません。つまり、この回答書すら実際には群馬高専が書いただけであったのかもしれません。
いずれにせよ、ご丁寧にも回答書の末尾に「何かお気づきの点などございましたら、遠慮なく叱咤激励ください。」と付してあるので、当会としては、これからは遠慮なく「叱咤」して差し上げようと思います。
もっとも、向こうが「激励」と感じるかどうかは分かりませんが・・・。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】