市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

昨年のクリスマス直前に市公社が群銀に支払ったタゴ豪遊のツケ2千万円・・・あと85年間続くローン地獄!

2017-01-27 23:39:00 | 土地開発公社51億円横領事件
■安中市を揺るがせたタゴ51億円事件の発覚からまもなく22年が経過し、また、㈱群馬銀行との民事訴訟における和解が成立してからも、18年が経過しました。この和解は、安中市土地開発公社が主債務者として、安中市が連帯保証人として、平成10年12月9日に成立しました。安中市が債務保証を行うなかで、安中市土地開発公社が㈱群馬銀行に対して、平成10年12月25日に4億円を支払い、同様に平成11年から毎年12月25日に2000万円ずつ支払いを行ってきました。この支払は民法の時効の観点から10年毎に更新されるわけですが、前回は平成20年12月25日に群馬銀行との間で「証」と称する契約書が締結されました。そうした中、今年度も昨年12月22日に、群馬銀行に対して元職員の豪遊の尻拭い金である公金2000万円が、和解金と称して支払われました。この史上最大級の横領事件の真相解明をライフワークにしている当会では、恒例によって、1月6日に次の内容の行政文書開示請求書を茂木英子・安中市長に提出していました。その回答が1月23日付で当会に届きました。

安中市役所から届いた情報開示請求に対する通知。

*****行政文書部分開示決定通知書*****●通知一式 PDF ⇒ 20170127ynjnxxaxjm.pdf

                           安企発第1975号
                           平成29年1月23日
         行政文書部分開示決定通知書
請求者
 安中市野殿980
 小 川  賢   様
                     安中市長 茂 木 英 子  印
 平成29年1月6日に請求のありました行政文書の開示について、次のとおり一部を除いて開示することに決定しましたので、安中市情報公開条例第11条第1項の規定により、通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
(1)安中市土地開発公社を巡る巨額詐欺横領事件により、安中市が同公社の保証人として、平成28年12月25日に群馬銀行に対して支払った民事訴訟の和解条項に基づく2000万円の支出にかかわる一切の情報。
<開示の実施方法>
①閲覧  ②写しの交付  3視聴
<開示の日時>
平成29年1月27日(金)午前9時00分から
<開示の場所>
安中市役所行政課
<開示しない部分の概要及び理由>
(開示しない部分の概要)口座情報、法人の印影
(開示しない理由)安中市情報公開条例第7条第3号に該当
 ○法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害する恐れがある情報
<事務担当課>
総務部企画課 電話番号027-382-1111内線(1635)

*****開示等情報の写しの一覧*****

【開示請求の件名】
(1)安中市土地開発公社を巡る巨額詐欺横領事件により、安中市が同公社の保証人として、平成28年12月25日に群馬銀行に対して支払った民事訴訟の和解条項に基づく2000万円の支出にかかわる一切の情報。
●開示対象となる行政文書名:総合振込依頼書(兼受取書)
○開示の別:部分開示
○不開示とした部分:○受取人・口座番号・法人の印影
○不開示とした理由:当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害する恐れがある情報
○適用条文:安中市情報公開条例第7条第3号
○送付枚数:1
●開示対象となる行政文書名:安中市土地開発公社 平成28年度一般会計支出(決裁)伝票
○開示の別:部分開示
○不開示とした部分:口座番号
○不開示とした理由:当該法人等の権利、競争上の地位その他正当な利益を害する恐れがある情報
○適用条文:安中市情報公開条例第7条第3号
○送付枚数:1
●開示対象となる行政文書名:安中市土地開発公社への情報公開要請について(伺い)
○開示の別:全部開示
○送付枚数:1
●開示対象となる行政文書名:情報公開申出に係る情報の提出について
○開示の別:全部開示
○送付枚数:1
●開示対象となる行政文書名:安中市土地開発公社からの情報申出に係る情報の回答について(報告)
○開示の別:全部開示
○送付枚数:1
●開示対象となる行政文書名:情報公開申出に係る情報の提出について(回答)
○開示の別:全部開示
○送付枚数:1
枚数:6枚  写しの費用:60円

*****行政文書不存在通知書*****

                           安企発第1975号
                           平成29年1月23日
         行政文書不存在通知書
請求者
 安中市野殿980
 小 川  賢   様
                     安中市長 茂 木 英 子  印
 平成29年1月6日に請求のありました行政文書の開示について、当実施機関において保有していないため、安中市情報公開条例第11条第2項の規定により通知します。
<開示請求に係る行政文書の内容又は件名>
(2)市が保証人として、同公社が元職員に対して平成11年に損害賠償請求を起こし、同年5月に勝訴した判決に基づき、元職員及びその親族からこれまでに財産差押や寄贈等を通じて損害金を回収してきた経緯のうち、平成28年1月以降、現在に至るまでに為された損害金回収にかかわる一切の情報。
<行政情報が存在しない理由>
請求内容:(2)『市が保証人として、同公社が元職員に対して平成11年に損害賠償請求を起こし、同年5月に勝訴した判決に基づき、元職員及びその親族からこれまでに財産差押や寄贈等を通じて損害金を回収してきた経緯のうち、平成28年1月以降、現在に至るまでに為された損害金回収にかかわる一切の情報』について、安中市土地開発公社に対し、安中市情報公開条例第24条第2項により、平成29年1月10日付け文書にて、上記開示請求内容に掛かる情報の提出を求めたが、公社から同年1月18日付け文書で『債権回収に関して、保有絵画につき看過処分中の情報があるが、公開することにより公社の正当な利益を害する恐れがあること。また、「公社の経営に支障を及ぼす恐れのある情報」と認められたため提出できない』旨の回答がなされた。
 公社が保有する情報については、実施機関(市)からの提出依頼に対して、公社から情報提供があったときに実施機関が保有する情報になるが、本件については、情報の提出がなかったため、実施機関としても開示できる行政文書は不存在である。
<事務担当課>
総務部企画課 電話番号027-382-1111内線(1635)

*****【開示資料1】総合振込依頼書(兼受取書)*****●開示資料一式 PDF ⇒ 20170127ynjnxxaxj.pdf

ご依頼日28年12月22日  総合振作依頼書(兼受取書) 1枚中/1枚目
群馬県信用組合 本店営業部 御中
     振込金額(合計)  1件  20,000,00円
ご依頼人名
   安中市土地開発公社 理事長 茂木一義 様
取組指定日  平成28年12月22日
     振込種類   ○総合・給与
○銀行名支店名:群馬銀行安中支店
○種目:別段
○口座番号:■■■■■■
○お受取人(フリガナ):群馬銀行安中支店長(グンマギンコウアンナカシテンチョウ)
○金額:20,000,000円
○手数料:
群馬県信用組合 本店営業部
(ご注意)
1.電信扱の場合には、受取人名等をカナ文字で送信いたします。
  お受取人名はカナ15文字の範囲以内といたします。
2.振込依頼書に記載相違等の不備があった場合には紹介等のため振り込みが遅延する事があります。
3.通信機器・回線の障害または郵便物の遅延などやむをえない事由によって振り込みが遅延する事があっても当組合は責任を負いません。
収入印紙 200円
組合員外且つ5万円(振込金+手数料)以上貼付
検印:
係員:
振替71050.1470

*****【開示資料2】平成28年度一般会計支出(決裁)伝票*****

28年12月22日  Dr¥20000000 ¥20000000Cr現金
注記:群馬銀行安中支店長
整理:No.49
借方:款
   項
   目
   節 民事訴訟解決金
貸方:現金
予算:款 (資)1
   項 3
   目 1
   節 1民事訴訟解決金
予算額:20000000
予算執行累計:20000000
予算残額:0
適用:証及び和解条項に基づく支払い 平成28年度分
   課長印・品川 係長印・森田
支払方法:口座振替 群銀/安中 No.■■■■■■■
(別段)
決裁 28年12月8日
 支出負担行為伺
 物品購入(収支)伺
 支出伺
理事長・茂木
副理事長・粟野
常務理事・猿井
事務局長・白石
事務局次長・赤見
    矢野
起票・島田
起票 28年12月7日
平成28年度一般会計
支出(決裁)伝票
安中市土地開発公社

*****【開示資料3】起案用紙*****

年度   平成28年度
文書種類  発
文書番号  安企第1910号
保存年限  永年
受付年月日 平成29年1月10日
保存期限
起案年月日 平成29年1月10日
廃棄年度
決裁年月日 平成29年1月10日
分類番号  大0  中3  小3  簿冊番号8  分冊番号1
施行年月日 平成29年1月10日
完・未完別
簿冊名称  情報公開に関する書類(永)
完結年月日 平成  年  月  日
分冊名称  情報公開に関する綴
公 開   ○開示 不開示 部分開示  存否応答拒否
起案者   総務部企画課企画調整係 職名主査 氏名 大野祐司 内線(1022)
決裁区分  部長
決裁   部長・粟野 課長・萩原 係長・町田 係・大野 公印・町田
関係部課合議
課内供覧  須藤・金井
宛先   安中市土地開発公社 理事長 茂木 一義
差出人   安中市長 茂木 英子
件名 安中市土地開発公社への情報公開要請について(伺い)
 このことについて、平成29年1月6日付けで別紙のとおり安中市土地開発公社の保有する情報について、公開の申し出がありました。安中市情報公開条例第24条第2項では、市(実施機関)が法人設立の際、1/2以上出資した法人に対して、情報の提出を求めることができると規定されています。
 つきましては、別紙のとおり当該申し出のあった安中市土地開発公社が保有する情報について、提出を求めてよろしいか伺います。

*****【開示資料4】別紙*****

                      安企発第1910号
                      平成29年1月10日
 安中市上地開発公社
 理事長 茂木 一義 様
                  安中市長 茂 木 英 子
                   (総務部企画課)
       情報公開申出に係る情報の提出について
 このことについて、平成29年1月6日付けの別紙申出について、安中市情報公開条例第24条第2項により当該情報の提出を求めます。

※ 関係書類の提出につきましては、1月17日(火)までにお願いします。

*****【開示資料5】回議用紙*****

年度   平成28年度
文書種類  収
文書番号  安企第1967号
保存年限  永年
受付年月日 平成29年1月18日
保存期限
起案年月日 平成29年1月18日
廃棄年度
決裁年月日 平成29年1月10日
分類番号  大0  中3  小3  簿冊番号8  分冊番号1
施行年月日 平成  年  月  日
完・未完別
簿冊名称  情報公開に関する書類(永)
完結年月日 平成  年  月  日
分冊名称  情報公開に関する綴
公開    ○開示 不開示 部分開示  存否応答拒否
起案者   総務部企画課企画調整係 職名主査 氏名 大野祐司  内線(1635)
決裁区分  部長
印欄    部長・粟野 課長・萩原 係長・町田 係・大野  公印・
関係部課合議
課内供覧  須藤・金井
宛先   安中市長 茂木 英子
差出人  安中市土地開発公社 理事長 茂木 一義
件名 安中市土地開発公社からの情報中出に係る情報の回答について(報告)
 平成29年1月6日付けで、安中市土地開発公社宛に情報公開申出に伴う情報提供要請を行ったところ、別紙のとおり回答がありましたので報告します。

*****【開示資料6】公社からの回答*****

                     安土開発第 12 号
                      平成29年1月18日
安中市長 茂 木 英 子 様
 (総 務 部 企 画 課)
                  安中市土地開発公社
                  理事長 茂 木 一 義
      情報公開申出に係る情報の提出について(回答)
 このことについて、平成29年1月10日付「安中市情報公開条例第24条第2項による情報の提出」の件につきまして、下記のとおり回答いたします。
               記
(1) 別添のとおり提出いたします。
(2) 債権回収に関しまして、保有絵画につき換価処分中の情報がありますが、公開することにより公社の正当な利益を害するおそれがあります。その情報につきまして、安中市土地開発公社情報公開規程第2条に基づき安中市と協議したところ、「公社の経営に支障を及ぼすおそれのある情報」と認められましたので、提出することができません。
(安中市29.1.18企画課収受)
**********

■以上の回答は、昨年当会が行った情報開示請求に対する回答と類似した内容になっています。昨年の当会のこの件に関するブログ記事は次を参照ください。
○2016年1月21日:昨年のクリスマスに市公社が群銀に支払ったタゴ豪遊のツケ2千万円・・・あと86年間続くローン返済!↓
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1864.html

 昨年と類似していますが、今年の安中市の不存在通知書によれば「債権回収に関して、保有絵画につき換価処分中の情報があるが」と公社において関係情報の存在を示唆しているものの、「公開することにより公社の正当化利益を害する恐れがある」として、公社が提出を拒否したため、実施機関である安中市として開示できる行政文書は不存在であるとしています。

 したがって、今年の「不存在」の意味は、公社が絵画等6点について、売却の手続きを進めていることを示していることになります。

 絵画等6点については、当会のブログで詳しく報じているので参考にしてください。

○2012年1月5日:安中市土地開発公社巨額横領事件に対する裁判所の判決が如実に示す事件の真相と使途不明金の深淵
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/715.html#readmore
○2011年12月14日:12月22日に迫ったタゴお宝絵画等6点の絵柄不公開控訴審判決に向けて当会が準備書面を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/712.html#readmore
○2011年12月13日:タゴお宝6点の絵柄不公開を巡る控訴審で公社理事長の岡田市長が主張する併任の正当性にレッドカード
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/711.html#readmore
○2011年12月4日:タゴ事件の責任を棚に上げ期限ギリギリで反論してきた安中市岡田義弘市長の居直り
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/710.html#readmore
○2011年11月8日:初回口頭弁論で結審したタゴお宝絵画等6点の絵柄不公開処分取消訴訟の控訴審の判決は12月22日
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/708.html#readmore
○2011年11月8日:巨額使途不明金の一部と思われるタゴお宝絵画等6点の絵柄不公開処分取消訴訟控訴審の口頭弁論が本日開廷
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/707.html#readmore
○2011年11月6日:使途不明金の行方を占うタゴお宝絵画等6点の絵柄不公開処分取消訴訟の二審で争う姿勢を見せた安中市
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/702.html#readmore
○2011年10月14日:タゴお宝絵画等6点の不公開処分取消訴訟の控訴審の日時決まる
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/697.html#readmore
○2011年9月3日:タゴが隠し通したお宝絵画等6点を岡田市長にこれ以上死蔵させないよう東京高裁に控訴
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/688.html#readmore
○2011年8月21日:51億円事件の巨額使途不明金のカギとなるタゴお宝絵画等6点を死蔵する岡田市長を支持した前橋地裁
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/682.html#readmore
○2011年7月24日:タゴ事件の真相を知る岡田市長が答弁書で示したタゴ事件についての「否認」ないし「不知」のオンパレード
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/674.html#readmore
○2011年7月20日:タゴのお宝絵画等6点の絵柄情報不開示で岡田市長を提訴した裁判の第1回弁論で即日終結(速報)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/671.html#readmore
○2011年6月23日:タゴのお宝絵画等6点の秘蔵写真の公開を求めた裁判の期日指定日が7月20日(水)午前10時半と決定
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/661.html#readmore
○2011年6月13日:51億円事件から16周年・・・6月14日放送「なんでも鑑定団」で日の目を見ないタゴのお宝死蔵回避のため提訴
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/654.html#readmore
○2011年5月22日:タゴの「お宝」絵画等6点を死蔵する安中市が、市税滞納処分品をインターネットオークション!?
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/646.html#readmore
○2011年4月11日:TV東京「なんでも鑑定団」の制作会社に直接参加申し込み
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/628.html#readmore
○2011年3月22日:「なんでも鑑定団」の制作担当スタッフを、何がなんでも当会に教えない観光協会と市商工観光課
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/616.html#readmore
○2011年3月21日:タゴが知人に預けた絵画等6点のお宝を「何でも鑑定団」に出し渋る安中市観光協会を訪問して直訴
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/615.html#readmore
○2011年3月9日:安中公社51億事件16周年・・・タゴが知人に預けた絵画等6点を「なんでも鑑定団in安中」で鑑定してもらおう
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/602.html#readmore
○2010年12月17日:警察の捜査をかいくぐり絵画等6点を持ち続けたタゴ事件関係者の氏名を不開示とした岡田市長
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/569.html#readmore
○2010年12月13日:51億円横領金で買った絵画等をタゴから預かった人物の情報不開示を追認した審査会の答申
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/566.html#readmore
○2010年10月11日:タゴが預けていた絵画等6点に係る情報非開示異議申立に対する岡田市長の理由説明への意見書
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/541.html#readmore
○2010年9月23日:タゴから預かった絵画等6点に係る情報非開示の異議申立に対する岡田市長のお粗末な理由説明
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/533.html#readmore
○2010年7月29日:タゴ51億円横領金で購入した絵画等をタゴから預かった人の情報が黒塗りされた理由(その4)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/505.html#readmore
○2010年7月28日:タゴ51億円横領金で購入した絵画等をタゴから預かった人の情報が黒塗りされた理由(その3)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/504.html#readmore
○2010年7月27日:タゴ51億円横領金で購入した絵画等をタゴから預かった人の情報が黒塗りされた理由(その2)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/503.html#readmore
○2010年7月27日:タゴ51億円横領金で購入した絵画等をタゴから預かった人の情報が黒塗りされた理由(その1)
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/495.html#readmore

 以上のとおり、当会では6年半前から元職員タゴが知人にこっそり預けていた虎の子の絵画等6点の適正な鑑定作業と早期の換価処分を安中市と土地開発公社に促してきました。しかし元職員タゴと懇意だった岡田義弘前市長は、なぜか全く絵画等6点の情報開示や換価処分について関心を示そうとせず死蔵状態が続いていました。

 今回の情報開示で、ようやく市・公社が絵画等6点を換価処分しようとしていることが分かりました。しかし、当会に情報開示をすると、公社の利益を害するという理由でまたもや開示拒否となりました。

 市長が変わっても、相変わらず安中市土地開発公社は今もなお、市役所内で「伏魔殿化」状態であることがうかがえます。

■というわけで、今年度もまたクリスマスの日に、群馬銀行安中支店に、我々市民の財産である公金が、タゴの豪遊のツケ払いローンの返済金として支払われてしまいました。

 しかも振込手続を担当したのは相も変わらずに、公社のホームバンクでもある群馬県信用組合です。このケンシンの理事長は、知る人ぞ知る、タゴ事件で警察の事情聴取を受けた元群馬銀行安中支店の支店長だった人物です。

また、開示資料2に示す「平成27年度一般会計支出(決裁)伝票 安中市土地開発公社」を見ると、2000万円の支払いは予算書上では「民事訴訟解決金」となっており、摘要が「証及び和解条項に基づく支払い 平成27年度分」となっていて、平成28年12月7日付の茂木・理事長(副市長)による決裁で、稟議は、粟野・副理事長(市総務部長)、猿井・常務理事(市建設部長)、白石・事務局長(都市整備課長)、赤見・事務局次長(都市整備課長補佐)、大野・課員、起票が島田となっています。このことから、市役所の常務理事以下、建設部都市整備課が担当部署であることがわかります。

 かつて、元職員タゴも当時の都市計画課に在籍して、土地開発公社の業務を兼務していました。いつまた、第2、第3のタゴ事件が起きるか、「伏魔殿」に完全に戻ってしまった公社の現状を見るにつけ、市民の不安は尽きません。

■なお、元職員タゴの尻拭いは、文中にもある通りあと85年間継続します。今年の12月のクリスマスには19回目の支払いが行われますが、タゴ51億円事件を巡る群銀との和解条項第4項第3号に基づき、平成 30年 12月25 日までに、平成31年から先の支払いをどうするかについて群馬銀行と協議することになります。このため、現在の茂木市長の任期が切れる来年の4月までに、ある程度の筋道をつけておく必要があります。

 無論、来年の市長選挙で茂木市長が再選された場合には、元職員の尻拭いとなるこの異常な103年ローンを、おなじくこの巨額詐欺横領事件に加担した責任のある群馬銀行に引き続き払い続けるのか、それとも20年目の節目できっぱりと終焉させるように群馬銀行に申し入れ、子々孫々に元職員タゴやその取り巻き連中の豪遊のツケをこれ以上負担させないようにできるのか、いよいよ正念場を迎えることになります。

 前回の10年目の節目の時は元職員タゴと極めて親密だった岡田義弘・元公社理事監事が市長でした。その時は、平成 19年11月末から平成20年3月末まで、協議を始める前段として3回、 群馬銀行を訪問した経緯があります。そして平成20年度になり、和解条項第4項第3号を基本原則として進めることで、同年4月から本格的に話し合いを開始し、5月から6月に掛けて群馬銀行との話し合いについて、 市幹部会議を開催し「市の考え方」、「公社保有資産等」、「交渉内容」について検討、調整を行っていました。

 そして平成20年6月から9月に掛けて、和解条項の定めはさておきて、これまでの10年で終わりにできないかということについて、群銀と話し合いを行いましたが、所詮スネに傷のある岡田・前市長では群馬銀行に強く債務の解消を迫ることはできませんでした。とうとう10月になって、群馬銀行側から「安中市土地開発公社は健全経営が行われている状況にあり、安中市の財政も健全な状況であるなどの理由から、群馬銀行として債権放棄ができない」と回答があり、103年ローンは第2ラウンドに入ったのでした。

 第2ラウンドの10年目がいよいよ来年末に迫っている今、世にも稀なる103年ローンという負の遺産を次の世代に引き継がせることの無いように、茂木英子・安中市長は市民の総力を結集して、群馬銀行に対して、綿密な作戦と計画のもと、この忌まわしい債務の解消を強く迫っていくことが必要です。

【ひらく会事務局からの報告】


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2 コメント

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Unknown ( )
2017-01-28 05:42:52
この手の後ろ暗い部署へ行く職員って
きっと事件関係者のコネ採用とか、上のイエスマンとか
操りやすい人間で固めているんやろうなあ
返信する
Unknown (ひらく会情報部)
2017-01-30 04:21:29
>>匿名の投稿者さんへ
 平素より当会のブログを愛読くださりありがとうございます。
 このタゴ51億円事件は、ご指摘のとおり、コネで昭和49年10月期に安中市役所に採用されたようです。そして、安中市土地開発公社の設立時に業務を担当していたことから、自動的に土地開発公社の事務局で多額のカネを扱う立場となり、しかも上司や同僚が無能で無関心だったことから、巨額横領を実行したものです。しかも、51億円もの公金が失われたにもかかわらず、誰一人、安中市や土地開発公社の幹部らは責任を取らず仕舞いで現在に至っているのです。
   市政をひらく安中市民の会事務局より
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