市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【大河原報告・続々続報】来庁する一般県民の相談者を専門に盗聴・盗撮する群馬県庁の監視カメラの実態等

2017-06-13 23:48:00 | 県内の税金無駄使い実態
■5月29日(月)15時に当会の大河原宗平・副代表のもと、総勢4名の会員で、県庁14階にある介護高齢課を訪問した際、介護高齢課の職員らと協議中に、隣の部屋(ブース)で、マイクを胸に仕込んだ県職員らが、こっそりと盗聴していることが発覚したことは既に報告したとおりです。この事実発覚をきっかけに、当会では、県庁内に設置されている監視カメラの実態をレポートしています。前回、県庁2階の県民センターの情報公開相談室の他、ビジターセンターや1階のエレベーターホールの天井に監視カメラが仕込まれていることを報告しましたが、その後、県庁最上階の32階や31階のパブリックスペースや、1階の南北の展示ロビーの天井やトイレ前の廊下の天井、さらに地下1階にも多数の監視カメラが設置されていることが判明しました。当会の特別調査チームが報告します。

まず初めに、県庁1階をくまなく調べてみると、県庁1階の女子トイレ前の廊下の天井に2基設置されている。


女子トイレ前の反対側には夜間通用窓口を兼ねて警備室がある。その前の天井に監視カメラがある。


県庁南側ロビーの天井の対角線上の隅に2基設置されている。


県庁北側ロビーの天井の対角線上の隅にも2基設置。

地下1階のエレベーターホールの天井の片隅に1基。

地下1階の総務事務センター前の廊下の天井に1基。



総務事務センター配置図。一般県民は立ち入り禁止。県民には知られたくない秘密文書を扱うためか。








県庁最上階32階にも6基設置。



展望ホールで周囲の景色を見ている県民の様子もすべて監視カメラで見張られている。上から、グリーンドーム方面、警察本部・裁判所・検察庁・合同庁舎・群馬会館方面、そして前橋市役所方面では大澤知事が妾宅化していた副知事公舎も主のないまま管理費として血税が投入されている様子がうかがえる。




県庁31階における監視カメラの設置状況。トイレ入口の天井、エレベーターホール天井ほかここにもあそこにも設置。


一方、職員が執務している3階から30階にはひとつも監視カメラが見当たらない。ただし、南北の執務スペースの入り口ドアを開けた案内コーナーの天井に、白い半球状のセンサーが設置してある。聞いてみると、これは夜間警備用に人などの動きを感知する動体センサーで、セコムか何かの機械警備システム用であり、監視カメラではないとのこと。写真は県庁15階の健康福祉課。



県庁内におよそ数十基あると思われる監視カメラの画像はすべて、県庁1階南側にある夜間通用窓口のある警備室の中にある多数のモニター画面で常時チェックされている。不審情報があれば即時に警備室から管財課に通報され、画像データは週単位で警備報告とともに管財課に提出され、おそらくデータは半年以上保存されているものと見られる。↑


警備室窓口前の壁に貼られている注意書きや忘れ物案内。県庁内では毎日かなりの忘れ物が発生している様子がうかがえる。

■以上のとおり、県民が常時立ち入る可能性のあるパブリックスペースには、ことごとく天井に監視カメラが仕込まれていることがわかります。

 一方で、県職員の執務スペースにはひとつも監視カメラがおいてありません。それどころか、夜間機械警備システムとして、侵入した不審者の動きを感知するセンサーがすべての執務スペースに取り付けられているのです。

 むしろ、県職員の執務スペースには、さらに多くの監視カメラを設置すべきです。なぜなら、勤務中に本当に仕事をしているのか、上司がチェックしきれていないからです。これまでの県職員のヒマを持て余した挙句の不祥事件の事例は次のブログ記事を参照ください。
○2012年10月25日:勤務中にパソコンでアダルト画像を6週間毎日約2時間半見ていた企業局次長をかばう群馬県の体質
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/884.html#readmore
○2015年3月20日:勤務中にエロ動画編集作業に没頭していた懲りない県庁職員の暇すぎても給料がもらえる実態を情報開示請求
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1560.html#readmore
○2015年3月23日:勤務中にエロ動画編集していた懲りない県庁職員の給与返還を求めてオンブズマンが住民監査請求
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1563.html#readmore
○2015年4月4日:勤務中にエロ動画編集していた懲りない県庁職員に係るオンブズマンの住民監査請求に県監査委員が補正通知
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1574.html#readmore
○2015年4月8日:勤務中にエロ動画を編集できるほどヒマな県庁職員の実態解明のため県監査委員に住民監査請求の補正書を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1575.html#readmore
○2015年4月10日:勤務中にエロ動画編集できるほど暇な県職員の実態に関して部分開示された11枚の情報が物語る群馬県の及び腰
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1577.html#readmore
○2015年4月12日:勤務中エロ動画三昧の県職員に係る当会の住民監査請求に対し形式に拘り受理を躊躇う監査委員が再補正命令
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1582.html#readmore
○2015年4月16日:勤務中エロ動画三昧の県職員に係る住民監査請求に関して県監査委員宛に再補正書を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1585.html#readmore
○2015年4月18日:勤務中エロ動画三昧の県職員に係る住民監査請求を県監査委員がようやく受理し、4月22日(水)午後に公開陳述
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1588.html#readmore
○2015年4月22日:勤務中エロ動画三昧の県職員に係る住民監査請求に関して県監査委員らに意見陳述
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1591.html#readmore
○2015年5月31日:勤務中エロ動画三昧の県職員に係る住民監査請求に関する監査結果で“案の定”の却下通知が届く
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1632.html#readmore
○2015年7月11日:勤務中にエロ動画編集作業に没頭していた県庁職員が50万円を返還せざるを得なかった事情に関する調査結果
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1663.html#readmore
○2015年7月26日:エロ動画編集で職務専念義務違反でも停職=無休休職だけで給料を減額させない公務員天国の群馬県
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1674.html#readmore

 公務の懈怠防止策として、総務部においては、パブリックスペースにある多数の監視カメラを、職員の執務スペースに直ちに移設してほしいものです。

 なお、群馬県や市町村では、住基ネットなどの住民管理データを職員が自由に閲覧できる状態にあります。さらに、役所を訪れた住民に対して監視カメラで見張られていると思うと、どうしても納得できません。折から、公務員による住民情報の悪用例となる事件が発生しました(末尾記事参照)。監視カメラは公務員に対しても同じように必要なのではないでしょうか。

【2017年7月17日追記】
2017年5月29日群馬県庁健康福祉部介護高齢課との市民オンブズマン群馬会員4名らによる訪問打合せの際、隣の会議ブースで盗聴していた学事法制課行政対象暴力対策係職員ら3名による盗聴の様子を収めた映像。
https://youtu.be/CqIbgp2Z5-g

【市民オンブズマン・県庁盗聴疑惑調査特別チームからの報告】

※参考情報「公務員による住民個人情報悪用の一例事件」
**********NHK News Web 2017年6月13日 18時55分
市のシステム不正使用しストーカー行為 職員を懲戒免職
 熊本県荒尾市の男性職員が、市の住民情報システムを不正に使って、3年前から同僚の女性職員の個人情報を入手し、つきまといなどのストーカー行為をしていたとして、市はこの職員を懲戒免職の処分にしました。
 懲戒免職になったのは、熊本県荒尾市役所の総務課に所属する浦明徳副主任(33)です。
 荒尾市によりますと、副主任は、福祉課に在籍していた3年前からことし3月にかけて、市役所の住民情報システムを不正に使って同じ課にいた女性職員の住所などの個人情報を入手し、外出先でつきまとうなどのストーカー行為をしていたということです。
 女性職員の髪を触ったり、乗用車にGPSの機器を取り付けたりしていたということで、ことし1月に女性職員が上司に相談して発覚し、副主任は謝罪しましたが、その後の市の調査で、市の職員の男女48人分の住所などの個人情報をまとめたリストなどが業務用のパソコンから見つかったということです。
 市の調査に対して、副主任は、不正な情報の入手やストーカー行為を認めたうえで、「同僚の女性職員に好意を持っていた」と話しているということです。
 市は、13日付けで副主任を懲戒免職の処分にするとともに、近く、市長と副市長を減給処分とする条例案を市議会に提出する方針です。
 荒尾市の浅田敏彦市長は「公務員の信用を失墜させる行為で市民の皆様に深くおわびします。同様のことが二度と無いよう、職員の教育や研修を強化します」と謝罪しました。
★警察が警告
 荒尾市によりますと、つきまといの被害を受けた女性職員は、ことし3月に地元の荒尾警察署にも相談していました。
 警察は副主任に対し、ストーカー行為をしないよう宣誓書を書かせたうえで警告をしていたということです。
★荒尾市の住民情報システムとは
 熊本県荒尾市によりますと、今回、悪用された住民情報システムは、行政サービスに必要な個人情報などを一括して管理するため、荒尾市が独自に構築したシステムです。
 このシステムは、荒尾市のすべての住民の名前や住所、生年月日などの個人情報をはじめ、課税情報や医療・介護に関する情報など行政サービスに必要なすべての個人情報を一括して管理しているということです。
 職員などがこのシステムを利用するためには、事前に承認を受けたうえで、専用のカードとパスワードが必要だということです。
 また、職員などがシステムで閲覧できる情報もそれぞれの担当業務に関するものに限られていますが、今回、処分を受けた職員はすべての住民の名前や住所などの個人情報を見ることができる権限があったということです。
★個人情報の不正入手事件 相次ぐ
 大量の個人情報を扱う公務員などが職場のシステムを悪用して個人情報を不正に入手する事件は、各地で相次いでいます。
 このうち、女性への強制わいせつなどを繰り返していたとして起訴された東京・中野区の元臨時職員が、区の住民情報基盤システムに接続して女性の個人情報を閲覧したなどとして、区の個人情報保護条例違反の疑いで、ことし1月、逮捕されました。
 また、去年6月には、松山市の元職員が、およそ13万人分の市民の名前や住所などの個人情報のデータが入ったパソコンを愛媛県内の会社に提供したとして、市の個人情報保護条例違反の疑いで逮捕されています。
 さらに、去年7月には、日本年金機構静岡年金事務所の元契約職員が、機構が保有する女性の個人情報を私的に利用する目的で不正に入手したとして、独立行政法人の個人情報保護法違反の疑いで逮捕されています。
 東京・中野区の元臨時職員の事件を受けて、総務省はことし1月に全国の市区町村に対して通知を出すなどして、個人情報の不正閲覧の防止や個人情報保護の適正な管理などについて徹底を図るよう求めていました。

**********日本経済新聞2017年6月14日1:50
市職員、住民情報使いストーカー 熊本・荒尾
 熊本県荒尾市は13日、住民情報システムを不正に使用して職員の個人情報を取得し、女性職員にストーカー行為をしたとして、総務課付の男性副主任(33)を懲戒免職処分にしたと発表した。過去3年間で少なくとも36回、21人分の閲覧を確認した。市の調査に不正行為を認めているという。
 処分は12日付。浅田敏彦市長は記者会見で「市政への信頼を損なった」と謝罪し、自らを減給10分の1(2カ月)とする議案を6月議会に提出する考えを明らかにした。
 市によると、副主任は福祉課に在籍していた2014年5月以降、職場のパソコンから住民情報システムを不正使用し、男性を含む複数の職員の氏名や住所といった情報を収集。うち好意を持った女性職員1人の車に全地球測位システム(GPS)端末を設置し、行動を監視したり、外出先に付きまとったりした。
 今年1月、女性職員が、外出先でたびたび副主任に不自然に会うことを上司に相談して発覚。注意を受け謝罪したが、別の職員を対象に不正閲覧を続けた。別のシステム導入に伴い、住民情報システムの目的外利用が改めて判明し、4月1日から総務課付となった。
 副主任の使っていたパソコンには職員61人分の個人情報をまとめたファイルがあり、市は不正に取得したとみている。〔共同〕
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