■8月28日から地元の碓東(たいとう)小学校の2学期が始まります。夏休み中、野殿地区の小学生らが1か月あまり通学路を使わないこともあり、また、猛暑と降雨で夏草が伸び放題となることから、夏休みが終わるこの時期、毎年、野殿地区の保護者や元保護者の皆さんが総出で、野殿と岩井にある小学校を結ぶ藤井坂の通学路の整備を行っています。今年は8月19日(土)午前7時30分から8時50分にかけて、総勢50名ほどが参加し、ボランティアで通学路の除草や清掃など整備作業を行いました。
筆者も、草刈り機を担ぎ、腰に剪定鋏と剪定鋸をたばさんで出動しました。朝7時半からとはいえ、地球沸騰と言われる猛暑が続いているため、作業を始めると間もなく汗が噴き出してきました。
作業場所は藤井坂の一番下にある住宅地のゴミステーションから200mほど上った駐車帯までの箇所を担当しました。作業の内容は、通学路上のコンクリートの継ぎ目に繁茂した夏草を、草刈り機の先端に取り付けたナイロンコードで刈り取るのと、併せて、堆積して腐葉土になって地表にへばりつく落ち葉や枯れ枝を剥がして、箒で掃き取り易くしたり、山側から伸びてきた蔓草や笹を切り取ったり除去したりすることです。
空き缶や空き瓶など、通行中の車窓からポイ捨てする不心得者が後を絶たず、最初に空き缶拾いを行いました。とりわけ、途中にある駐車帯では、休憩駐車中にゴミを捨てる人が多く、フェンスを設置する前は、古タイヤや古くなった石油ストーブ、壊れた自転車等を道路わきの雑木林や竹林に放り投げる者も多く、落ち葉に埋もれているもののおそらくおびただしいゴミが今でも放置されているものと思われます。
■夏休み明けに児童の皆さんが躓かないように安全に登下校ができるよう、丁寧に路上に繁茂する雑草を刈り取りました。草刈り機で刈った後、箒で草や落ち葉や枯れ枝を掃き寄せて、数メートルおきに集めて置き、あとで回収して除去することで、通学路は見違えるようにきれいになりました。
少子化が進み、地元の子ども会も統合され、現在では地元の北野殿、中野殿、東野殿で、藤井坂の通学路を利用する小学生の数は14、15名となってしまいました。筆者が小学生のころは、遅刻しそうになったとき、たまたま学校に出勤する校長先生の自転車の荷台に乗せてもらったことが何度かありました。当時、この藤井坂は未舗装で、路上には石ころや木の根がむき出しで、それらが自転車の荷台に振動として伝えられ、必死に校長先生の腰にしがみついても、お尻が痛かったことを思い出します。
いまでは、歩道が通学路として確保され、道路との間は、以前は縁石だけでしたが、数年前に、冬期の路面凍結で走行車両がスリップすることがしばしば起きたため、3年ほどかけて安中市がガードレールを設置しました。
その際、道路沿いの雑木林へのアクセスが十分確保されなかったことから、道路沿いの森林の雑木が繁茂しても、伐採作業のため森林に入り難くなったため、台風や積雪による倒木のリスクが増大しています。道路沿いを走る電線は、東電がときどき電線に干渉する樹木の伐採を行っていますが、対症療法的なため、倒木による交通への支障リスクは年々増加しています。
■1時間余りの作業のあと、参加者にはミネラルウォーターが1本ずつ配布され、汗で失われた水分を補給しました。幸い、体調不良者もなく、無事故で作業を終えることができ、2学期を地元児童らが安心して迎えられる通学環境の整備が整いました。
【岩野谷4区3組班長からの報告】
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