■県内最大級の7ヘクタールの敷地に3月21日にオープンした道の駅「まえばし赤城」(前橋市田口町、TEL 027-233-0070)で明日6月30日から3日間にわたり「台南フェア」を開催されます。台南フェアは山本龍前橋市長が、黄偉哲(コウイテツ)台南市長と4月2日に都内で、5月9日に台南市で会談したのをきっかけに、台南市の観光や文化を紹介しようと企画され、この度実現の運びになりました。
台南市と前橋市の両市の交流事業の第一段が、こうしたかたちで実を結べることになった過程において、群馬県台湾総会は大きな役割を果たしました。
今年の2月に、台南市政府の関係者から群馬県台湾総会に次のような依頼がありました。「3月7日から四日間、東京ビックサイトでフード展があります。是非バイヤー関係の方に紹介して頂いて、見に来ていただきたい。」
この連絡を受けて、すぐに当会事務局長の頭に受かんだのは、前橋市が3月に開業する新しい道の駅のことです。この道の駅で台南のフードが並べられたら、さぞかし素晴らしい話題作りに貢献できるのではないだろうか。パッと閃いたこのアイデアを、すぐに前橋市議会議員に伝えました。
幸い同議員は「日台友好」に関心が高く、直ちに行動に移してもらいました。その結果、当会のメンバーが前橋市役所や道の駅の関係者らと同行し、東京で、台南市政府農業局長らと面談して、今後の進め方についても話し合う機会を持つことができました。
その後、3月末に再び台南市政府から当会に連絡がありました。それは「4月2日、台南市長は、農産物のアピールのため東京にお見えになります。」という内容です。
その時、当会事務局長は「このタイミングを逃してはならない」と判断し、すぐに、両市の調整役として同議員にこのことを伝え、同議員と相談しつつ、台南市政府に働きかけました。その結果、なんとか4月2日に、前橋市長と台南市長が東京で面談する機会をセッティングすることができたのでした。
そして、めでたく今回のイベント開催という誠に喜ばしい結果に繋げることができました。
前橋市と台南市は、これまでの歴史の繋がりに加えて、多様な文化や温和な風土など類似点が多く、弊会としても、両市の友好と交流の相互関係の結びつきがもっともっと強く、盛んになってしかるべきだと思っております。
群馬県台湾総会は、台南に貢献がある群馬の偉人「羽鳥又男」の顕彰事業を10年前から継続的に実施してきました。それを可能にしたのは、群馬歴史研究家の「手島仁」氏と、台南市の企業家「許文龍」氏、この両氏の功が大きいことは言うまでもありません。
今回のイベント開催に至る、両市の友好・交流の歴史的な醸成の実現の過程で、群馬県台湾総会が、相互の絆を深める導き役に携われたことは、誠に光栄です。
↑道の駅「まえばし赤城」。駐車場は小型414台、大型75台、ほか自動二輪などを含む合計528台駐車可能↑
今回の台南フェアに、マンゴーやパイナップルなどフルーツの生産が盛んな台南市から「フルーツ」「フルーツの加工品」「胡椒餅」「ルーロンハン」「シーザーパイ」「台湾パイナップルバーガー」「台湾カステラ」など10店が参加します。また、まえばし赤城からも8店が出店します。
開催時間は10時~17時(最終日は16時)。7月2日まで開催されます。
■この台南フェアの次に、今度は群馬県庁1階ロビーで、7月8日(土)、9日(日)にかけて、群馬県台湾総会が、群馬県と共催で、台湾の文化、観光情報等を広く紹介し、台湾との交流を促進することを目的として、「台湾フェアin群馬2023」を開催します。
今年度は4年ぶりのリアル(対面開催)イベントとして、「台湾を遊びつくそう『玩遍台灣』」をテーマに、台湾グルメや台湾雑貨の出店、台湾獅子舞や台湾の音楽を用いたダンス等のパフォーマンス、お茶入れ体験や飴細工人形づくり体験といった文化体験など、台湾の文化を楽しめる盛りだくさんの内容で実施いたします。県や県内市町村と台湾の交流を紹介するパネル展示や現地情報満載のポスター・パンフレットの掲示も行います。
来週末の台湾フェアもぜひお見逃しなく。
【7月3日追記】
**********フォーカス台湾2023年7月1日15:15
群馬県前橋市で台南フェア 国際観光促進に期待=黄市長/台湾
↑台南のイカ団子を楽しむ山本龍前橋市長(右)と黄偉哲台南市長(7月1日撮影、台南市政府提供)↑
(台南中央社)群馬県前橋市にある道の駅「まえばし赤城」で先月30日から台南フェアが開催されている。これに参加した黄偉哲(こういてつ)台南市長は同イベントを通じて、日本の人々に台南の観光情報を知ってもらい、国際観光促進につながればと期待を寄せた。
同市が同日、報道資料で明らかにした。同市によれば、日本統治時代に最後に台南市長を務めた羽鳥又男の出身地が前橋で、これが両市の交流のきっかけとなった。
台南フェアでは市のグルメなどを販売する11の店舗が出店。はちみつ文旦茶やイカ団子、タンツー麺など普段味わえない台南の名物を楽しめる他、会場では台南市のプロモーション動画の放映や前橋市とのつながりなどを紹介する展示会も行われている。
黄市長は新型コロナウイルス後、群馬県と文化、物産、教育、スポーツなどの分野での交流深化を願う考えも示した。
同フェアは2日まで。 (張栄祥/編集:荘麗玲)
**********臺南市政府農業局2023年7月3日 21:42
台南の香りが漂う「台南フェア」 3日間で5万人を魅了台南ブーム前橋市を席巻!
↑前列左から2人目が李建裕・台南市政府農業局長。同4人目が黄偉哲・台南市長↑
台南市政府は6月30日から7月2日まで、日本の前橋市道の駅「まえばし赤城」で盛大な「台南フェア」を開催し、3日間で5万人以上に達し、前橋市に台南ブームが席巻した。このイベントでは台南の各企業が集結し、魅力的な台南風情が会場を沸かせた。そして、精巧な台南出展グルメや多様な台南の農特産品がされ、多くの来場者に台南魅力を発信できたと言えるだろう。
「台南フェア」イベントは3日間にわたり開催され、道の駅「まえばし赤城」の屋外広場で盛況のうちに終了した。イベントでは10のブースが設置され、9つの台南の企業が台南の飲食文化と自社商品を来場者に紹介した。会場では、新鮮なミルクフィッシュ(サバヒー)スープ、揚げイカ団子、台南の肉そぼろかけご飯などの美味しい料理を楽しむことができる。また、文旦ジュース、ゴボウ茶、文旦のゼリージュース、新鮮なマンゴー、ドライパイナップル、ドライリュウガンなどの特色ある果物の特産品も味わうこともできる。
特筆すべきなのは、毎日行われた先着100名限定のマンゴーアイスキャンディや、その他のマンゴーシリーズ製品のプレゼントイベントだ。多くの来場者が、夏の暑い日にマンゴーアイスは欠かせない贅沢だと述べており、日本人が台南のフルーツへの愛を感じられたイベントとなったと言える。また、その他多くの台南の農産品は日本のどこで購入できるか尋ねる人も多かったそうだ。本イベントから分かるように、台南のグルメと農産品の魅力が浮き彫りになり、グルメ文化を通じて台南と日本の人々の距離を縮めた3日間と言えるだろう。
台南市黃偉哲市長は、「日本は本市の主要な農産品の輸出国であり、今年のパイナップルの豊作シーズンでは、約3,000トンが輸出され、その中で2500トン以上が日本へ輸出されています。そして6月から7月は台南のマンゴーの産期で、今回のマンゴーの輸出目標は3,600トンを目指しています。『台南フェア』を通じて、日本の皆さんに台南の美味しい食品を味わい、台南の農産特産品をもって知っていただければと思います。市政府は、これからも様々な形式でマーケティングを展開していくと同時に、農産品の輸出市場を拡大し、農業貿易の経済効益を創出し続けていきます。」と述べている。
台南市政府農業局の李建裕局長は、「この『台南フェア』を通じて、台南とその農産品の素晴らしさを日本の人々に伝え、台日両地の農業協力を促進し、台日間の経済交流と相互理解を推進していけることを願っています。今後も商品は日本の前橋市道の駅『まえばし赤城』で販売を継続し、興味のある方々に是非ご来店いただきたいです。」と述べている。
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群馬県台湾総会では、当初、黄偉哲・台南市長を交えて7月1日のセレモニーのあと、夕食会を開催する予定でしたが、黄市長は限られた訪日滞在中、7月8日・9日に台南フェアの開催を控えた山形市や、仙台・台南友好交流促進協会のある仙台市を訪問しなければならないということで招待が叶わず、同行した台南市の李建裕・農業局長ら台南市側ミッションのメンバーら10数名との歓迎夕食会を高崎市内の和食料理で開催しました。
歓談して分かったことは、台南市側では、まさかこれほど大勢の来場者があるとは思わなかったそうで、前橋市側の力の入れようにたいへん感激していました。
台南市側ミッションには、いろいろな食品を扱う企業関係者も同行しており、草魚(ミルクフィッシュ)の養殖会社や、龍眼(ロンガン)の燻製加工販売会社と方々と交流できました。いずれも20代から30代の若い世代ばかりで、今後の台南市との交流の発展が期待されます。
【群馬県台湾総会書記からの報告】
※関連情報「台南フェア」
*********臺南市政府農業局2023年6月27日 12:00
2023年「台南フェア」が前橋市の道の駅「まえばし赤城」で登場 3日間限定のイベントで、本格的な台南の味を堪能
今年の3月、台湾・台南市政府農業局と日本群馬県前橋市は、「FOODEX JAPAN 2023」から、両市の持続的な文化交流を経て、6月30日に道の駅「まえばし赤城」で「台南フェア」を共同開催することを決定し、7月1日の午前中に開幕式を行う予定だ。本イベントは、豊かな台南農産物や台南料理文化を味わいつつ、台南の風情や音楽パフォーマンスを体験できるイベントとなるだろう。
今回の「台南フェア」は道の駅「まえばし赤城」の屋外広場で3日間にわたって開催される。台南市の黄偉哲市長は、「このイベントを通じて多くの方々に台南の農産物を味わってもらいたいという思いから、9つの台南の企業を率いて、地元直送の本格的な台南特産品を紹介し、日本の方々と台南の美食文化を共有し、台南の農産物の多様性を伝えていきたい」と述べていた。食べ物では、新鮮なミルクフィッシュ(サバヒー)スープ、揚げイカ団子、台南肉そぼろかけご飯があり、一方の果物は、文旦ジュース、ゴボウ茶、文旦のゼリージュース、新鮮なマンゴー、ドライパイナップル、ドライリュウガンなどの特産品が取り揃えられている。また、台南フェアで商品を購入した人には、毎日先着100名様にマンゴーアイスキャンディや他のマンゴー製品を1つプレゼントするイベントも開催する予定だ。これにより、さらに多くの日本の消費者が台南の農産物に興味を持ち、更には台南と日本人の方々の距離を近づけることが期待できる。
「台南フェア」の記念セレモニーは、7月1日の午前10時に盛大に開催され、台南市長と前橋市長をはじめ、多くの来賓が出席するテープカットセレモニーも行われる予定だ。会場では、横浜中華学院校友会や勢多農林高校郷土芸能部、市立前橋高校吹奏楽部によるパフォーマンスも予定されており、台日の音楽で会場は一層盛り上がり、 3日間の限定イベントに台南の賑やかな雰囲気を楽しむことができるだろう。
台南市の黄偉哲市長は、「今回の『台南フェア』は、台南市政府農業局と前橋市の『FOODEX JAPAN 2023』における成果であり、両地域の緊密な交流の継続していくイベントでもある。」と述べている。このようなイベントを通じて、台南の農産物が日本市場でより広く受け入れられる機会が増え、台日両国の農業において相互の利益が促進されることが期待される。
今回開催されるフェアについて、台南市政府農業局の李建裕局長は、「台南の地元農特産品の展示販売が6月30日から7月2日(午前10時から午後5時)と期間限定であるため、日本の皆様にぜひ『台南フェア』イベントへ是非ともご参加いただき、台南のグルメと文化を共に楽しみ、日台の農業協力の成果を共に見届けることで、台日の農産物貿易の架け橋を築いていけることを心より願っています。そして、台南の農産品を日本の道の駅「まえばし赤城」に持続的に送り、日本の消費者がいつでも台南の味を楽しむことができるようにしたいと思っています。」と述べた。
**********東京新聞2023年6月27日 07:15
前橋の道の駅で台湾グルメ満喫
前橋市田口町の国道17号上武道路沿いにある道の駅「まえばし赤城」で、台湾・台南市の食を楽しめる「台南フェア」が30日~7月2日に開かれる。台南特産のパイナップルやマンゴーのほか、魚や肉の加工品、麺、カステラなど珍しい品々が並ぶ予定だ。
前橋市などが主催。同市と縁のある台南市の食や観光を広く知ってもらおうと企画し、山本龍市長はポスターを手に、来場を呼びかけた=写真。
7月1日午前10時からの記念式典では、黄偉哲・台南市長が出席。台湾獅子舞や、市立前橋高吹奏楽部による台湾音楽の演奏がある。
台湾に縁のある前橋市関係者では、いずれも旧富士見村出身で、風土病「台湾つつが虫病」を発見し、台湾の医療水準を向上させた医師、羽鳥重郎(1871~1957年)や、日本統治下で最後の台南市長を務め、地元の文化財保護に取り組んだ羽鳥又男(1892~1975年)らがいる。会場では、羽鳥らに関するパネルを展示する。
フェアは午前10時~午後5時。7月2日は午後4時まで。(池田知之)
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