市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

安中市長選挙期間を終えても、投票日の昼過ぎまでまだまだ続いている選挙戦

2010-04-11 01:39:00 | 安中市長選挙
■一週間の選挙運動が土曜日の午後8時に終わっても、選挙戦は今日の投票日まで続きます。今回の市長選挙も期日前投票に出かけた市民は相当多く、既に市民の間で定着した感があります。


 さて、選挙運動期間は土曜日の午後8時までで、いわゆる街頭演説等は終わりましたが、それ以降も電話による投票依頼は、夜を徹して行われます。当会の事務局長の話によると、選挙の大勢は、むしろ投票日の昼過ぎまでわからないのだということです。

■さて、今回の市長選では選挙違反が行われたかどうかは、選挙期間中にもたらされた情報をもとに、選挙後に群馬県警捜査二課が動いて、情報が事実かどうかを確かめたうえで、違反者の取り調べが行われることになります。今回は、富岡市とみどり市も同時に行われたので、捜査の順番によってはかなり遅くなってから警察が動くこともありえます。

 今回は、仕事の都合で出馬を見送った当会の事務局長によると、1995年の最初の市長選からこれまで4回の選挙を通じて、いろいろな選挙違反の情報に接し、警察にも通報したが、結局立件された事例は皆無だったそうです。

■その中から選挙違反のいくつかの手口を紹介します。

 投票日には、なんとか票読みをしなければなりません。今でもやっているのかどうかは分かりませんが、以前の情報では、確実に特定の候補に票を入れたかどうかを確認するには、まず、最初に投票所に行った人が投票をしたふりをして、投票用紙を持ちだします。それに次の人が特定の候補者の名前を書いてポケットに入れて、投票所で投票用紙をもらい、それには何も書かずにポケットにしまいこみ、あらかじめポケットに用意しておいた投票用紙を投票箱に入れて、何食わぬ顔で投票所を出ます。

 これを延々と繰り返せば、その人たちの数だけは確実に誰に投票したかを把握できるわけです。もちろん、謝礼と口止め料として、現金が関係することは言うまでもありません。投票用紙は普通の紙に印刷しただけで、通し番号もふられておらず、無記名なので、告発されない限り絶対にばれません。

■以前は不在者投票という制度がありました。1999年の市長選は、当会の事務局長と現職市長との一騎打ちでしたが、事務局長が遊説中に出会った市会議員から、「不在者投票の動向をみると5対5になっており、相手陣営もそうとう危機感を持っているらしい」という情報を聞かされた時に、事務局長は非常に驚いたそうです。なぜなら、そうした情報が市役所から漏れ伝わってきたというのですから。ということは、不在者投票で投じられた封筒入りの投票用紙を市の職員が開封してチェックしているということになるからです。


1995年5月17日まで、安中市の利権と権勢をほしいままにした元職員と妻が経営しいた喫茶店「珈琲ぶえいく」。平成17年ごろ強制換価のため競売とない、一時期、韓国龍理店が借りていたが、今また入居者募集中。

 当時は、51億円巨額詐欺横領事件の発覚から間もない頃でしたので、市役所内部では、事件の真相究明を公約に掲げた当会の事務局長を何とかして排除しなければならいという強い結束が事件関係者の間にあったようです。事件関係者は当然市役所職員にも大勢いたわけで、市民の投票動向を確認するには不在者投票の内訳を調べるのが最も有効だからです。


タゴが当時、打ち出の小槌がわりに使っていた群馬銀行安中支店。今から15年前の3月末にこの駐車場で、タゴから1000万円をゆすりとった骨董商は今ごろどうしているのやら。

■51億円事件が発覚する直前に行われた1995年の4月に行われた市長選挙では、タゴといつもゴルフ三昧だった当時の現職市長と、市職員から市議になった候補の一騎打ちでした。非常に接戦で、開票足票では一進一退で、最終段階では、市議候補が1千票リードしていましたが、最後に突然票が逆転し約500票差で現職市長が勝利を収めたシーンが群馬テレビで流されました。

 当時、市の総合体育館で開票状況を見ていた市民らは、ひそひそ話をしている職員らの後ろポケットが異常に膨らんでいるのに気付き、最後に職員のリーダー格の人物がニヤリと合図を送るしぐさをしたことが気になってしかたがないと、あとで告白したことがあります。51億円事件でも内部告発がこれまでにほとんど出てこない市役所の体質を思えば、そうした不信感を市民が抱くのも無理はありません。

■また、老人ホームや病院などで寝たきり老人の方々の投票行動についても、いろいろな話が取りざたされていました。こうした施設での投票は、介添人が関与することになります。中には、候補者の主張を理解できないほど症状が悪化した入所者や入院者がいるわけですが、そうした方々にも投票権はあるわけで、投票結果が本当にそうした人たちの意向を反映しているのかどうかは、誰にも検証ができません。

 もちろん身障者の方々も投票できます。当会の事務局長は、いまでも、点字で投票していただいた方々のことが忘れられないそうです。

 市民の清き一票が決してけがされることのないように、選管の関係者には十分配慮願いたいと思います。

■いよいよ合併後2期目の市長をきめる投票は、本日4月11日(日)午前7時から午後6時までの間、市内の49か所の投票所で行われ、午後7時半から安中市総合体育館で開票作業が始められ、午後9時ごろには、大勢が判明することになります。投票についての質問は、安中市選挙管理委員会(電話382-1111)まで問合せ願います。


新しい主を待つ安中市庁舎。


こちらも主の帰還を待つタゴ邸。後方は安中市庁舎。

【ひらく会情報部・選挙不正監視班】
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