■蒸し暑さの中、2016年8月2日(火)午後1時に当会の代表と事務局長の2名が群馬高専を訪れ、かねてから開示請求をしてきた寮生連続不審死に関連する情報公開を受けました。
↑開示当日を迎えた群馬高専。↑
↑2階の校長室前の廊下。↑
当日は、午後1時に群馬高専に到着すると、さっそく玄関の左手の階段を上り、校長室の前の廊下の先にある総務課を訪ねました。階段を上りきって校長室の前にくると、突然、西尾校長が飛び出してきたので、すかさず挨拶をしたところ、なにやら急ぎのようすで、挨拶もそこそこに、早歩きで立ち去ってしまいました。どうやら本日の情報開示にはまたも立ち会わないようです。
↑校長室から出るや否や、挨拶もそこそこに速足で遠ざかる校長。↑
総務課に顔を出すとちょうど六本木課長補佐が出て来て、会議室Bに案内されました。「桜井課長はどうしたのか?」と訊ねたところ、新しい職員の採用に係る面接など、他の業務が入っているので本日は立ち会わないのだそうです。
会議室Bには既に事前にエアコンのスイッチを入れてもらっていたので、会議室の中は蒸し暑くありませんでした。机の上を見ると、既に開示用の青色の公文書ファイルが置いてありました。
■ファイルを手に取ってめくると、開示請求番号の順番に開示対象となった書類が揃えられていました。
また、正誤表が2件付けられていました。学校側によれば、明らかに間違っている個所について、今回の書類の内容の2か所について、指摘があったので、正誤表として当該箇所を特定したのだそうです。この正誤表は開示対象枚数にはカウントしないとのことでした。
■およそ2時間に亘る学校側からの開示文書の閲覧を内容についてのやりとりは、以下に記したとおりです。
学校側では、「今回の一連の事件では、警察は実際には学校側には捜査上の秘密を一切話さないため、学校側としては調査はできていない。本来、これらは事件・事故報告書だが、調査はしていないので、本来の意味の調査報告書ではないが、一応報告書には変わりないので、これを開示することにした」という説明をしました。
とくに2件目と3件目の事件については、警察が遺体を発見した場所についても「捜査上の秘密」ということで、一切学校側にも教えていないのだそうです。したがって、これらの報告書に書いてあることは、いずれも家族からの情報が転記されているだけだということです。
学校側からは「こちらから直接、警察から得た情報はひとつもない。それなので、調査できない、していないなどと批判をされても、警察に確認しても何も得られないのだから、けっして隠しているわけではない。家族が警察から話を聞いた内容を学校側がヒヤリングしてとりまとめたものを、その家族の意向を踏まえて今回開示した。今回の報告書はいずれも機構宛に作成したものだ」という説明がありました。
当会としては、こういった報告書が学校に存在しているはずだと考えて、今回の情報開示請求に踏み切ったのですが、案の定、きちんと上級庁向けにまとめた文書が存在していたことになります。
このことは結果的には、遺族にとっても、初めて事件の経緯が報告書でまとめられていたことを知ったので、有意義だったはずです。とはいうものの、遺族の中には6月17日付の上毛新聞の「群馬高専 2年で学生3人死亡 自殺か 心のケアを充実」という記事の掲載については、かなり不満を学校側にぶつけた方もいらっしゃった様です。
■また学校側は、当会への開示にかかる説明の中でとりわけ強調していたのは、「ご家族の意向にそって対応してきているから、何かを隠しているということでは決してない。聞かれたことに対して答えられないのは、ご家族の意向にそって対応するしかないからだ。何と言われても、そういう対応しかできない。こういう対応をしてくれと言われても、違う対応をしてしまえば、ご家族の不満につながるからだ」というものです。
しかし、よく話を聞いてみると、保護者から死亡した学生の氏名については、「決して急ぐ事なかれ」と釘をさされていたにもかかわらず、学校側が率先して学生の氏名を公表してしまった経緯が明らかになりました。
こうした面従腹背の遵法精神だからこそ、連続不審死という異常事態に対して、学生の皆さんにきちんとした危機管理を構築することができていなかった事を示しているのです。
■それでは、1件目と2件目の寮生連続死亡事件について、開示された情報を見てみましょう。なお、青字で示した箇所は、当会の疑問点やコメント等です。
*****1件目の寮生死亡事件に係る報告書*****PDF ⇒ 201608021qnjp120.pdf
【注:学校側によれば、この報告書の開示については、事前に遺族の了解を取得済みとのこと。今回、オンブズマンへの開示に際して、「こうした内容で開示します」ということで書留にて遺族に郵送したうえで、事前に電話で確認を取ったという。従って、今回、遺族として当時このような内容の報告書が高専で作成され、機構に上がっていたという事実が初めて確認できたことになる。オンブズマンの今回の開示請求が思わぬ副次的効果を生んだかたちだ。ただし、1件目のご遺族は「もうこの事件のことにはかかわりたくない」とおっしゃっているという。】
<P1>
別紙様式2
(第二報以降様式)
報告日時 平成26年2月14日(金)
高専番号 13
高専名 群馬工業高等専門学校
事件・事故発生状況報告書【最終報】
1 件名及び第一報報告日
件名:学生(寮生)の自殺について(第一報報告日:平成26年1月27日)
2 発生日時 平成26年1月24日(金) 13:55頃
3 発生場所 学生寮 南寮 ■■■■■■■■■
4 当事者名 自殺学生 ■■■■■■■■■■■■■■、男、4年物質工学科(K科)、寮生
5 事件・事故の発生の状況
(1)内容・原因
1月24日(金)13:55頃に、入寮更新手続きで不明な点があったため、担任教員が寮生の■■■■の居室を訪ねたところ、■■■■が首を吊っているのを発見した。
(2)経緯
1月24日(金)
14:00
担当教員が救命活動(AED使用等)を行い、即座に消防・警察・両親に連絡。すぐに救急車、警察が到着、さらに両親も到着した。【注:この日は金曜日だったが、休校だった可能性があった。当時、推薦入試があったかもしれない。定かではないが、との学校側の説明】
17:45
寮食堂で全在寮生に周知、黙祷実施。24日(金)夕方から26日(日)まで閉寮とした。全寮生保護者に、学生が寮内で亡くなったため(それ以外は説明せず)閉寮とした旨を電話で連絡した。
1月26日(日)
保護者が遺品を取りに来た。
(その際に保護者から、■■■による自殺であったとの話があった。)
1月27日(月)
8:30
臨時教員会議
8:50
緊急ホームルーム
8:55
<P2>
校長から、本校学生が1名死亡したことを全校に放送し、学生・全教職員で黙祷。
(3)当事者の状況
平成26年1月24日(金)14時14分ごろに消防車が駆けつけた時点で死亡が確認され、病院への搬送はなかった。警察による現場検証で事件性のないことが確認された。
(4)その他
特になし
6 当事者への対応
(1)関係学生への対応
自殺学生発見時に救命救急等を手伝ってもらった寮生、クラスメート、同じ部活動の学生らに、カウンセリングの受診を勧めた。【注:学校側いわく、学校要覧の次にあるとおり「学生相談室を利用して心のケアをするように」とする資料を教員会議で配布したことで、カウンセリングを勧めた経緯があるとしている。実際にはこの年の12月にも寮生対象にメンタルケアに関する講演会をしているが、そのことについては今回の開示資料には言及されていなかった】
(2)保護者等への対応
保護者の希望により、「自殺であった」ことは教職員・クラスメート、同じ部活動の学生のみに周知し、その他には「死亡」の事実のみを説明することとなった。また、保護者から、葬儀は家族のみで行うのでご遠慮いただきたい旨の意向があったため、学校関係者の弔電・焼香等は行わないこととした。
(3)その他
特になし。
7 今後の学校の指導・対応について
(1)他の学生・保護者等への指導・対応
死亡した学生に対応した教員、担任教員等、本件の関わりの大きかった教職員に対し、カウンセリングの受診を勧めた。
(2)処分等の状況
当該学生は平成26年1月24日付除籍となったが、遺族の心情を慮り、遺族への通知書の送付等は行わないこととした。
(3)その他
納付されている授業料・寄宿料等の2月分・3月分は還付されることとなるため、四十九日後に同還付申請書を郵送する予定である。
8 参考資料等
特になし。
※正誤表:2ページ3行目 誤:消防車 → 正:救急車
*****学校組織(平成25年度)*****
【注:これは平成25年度当時、学校のホームページに掲載されていたもの。現在は平成28年度しか掲示されていない。】
役職者名
校長 西尾 典眞
副校長(教務主事) 教授 青木 利澄
副校長(企画担当:学生主事) 教授 大島由紀夫
校長補佐(寮務主事) 教授 木村 清和
校長補佐(専攻科長) 教授 宮越 俊一
一般教科長(人文科学) 教授 櫻岡 広
一般教科長(自然科学) 教授 神長 保仁
機械工学科長 教授 重松 洋一
電子メディア工学科長 教授 渡邉 直寛
電子情報工学科長 教授 鶴見 智
物質工学科長 教授 太田 道也
環境都市工学科長 教授 田中 英紀
副専攻科長(生産システム工学専攻) 教授 富澤 良行
副専攻科長(環境工学専攻) 教授 大和田恭子
地域連携テクノセンター長 教授 黒瀬 雅詞
IT教育研究センター長 准教授 谷中 勝
教育研究支援センター長 教授 五十嵐睦夫
生物教育研究連携センター長 教授 宮越 俊一
図書館長 教授 櫻井 治男
学生相談室長 教授 谷口 正
国際連携室長 准教授 小林 晋平
インターンシップ支援室長 准教授 藤重 昌生
進路支援室長 教授 八鳥 吉明
事務部長 植田 淳一
総務課長 渡邊 幸男
学生課長 鈴木 正
*****1件目の寮生死亡事件後の対応要領*****
(臨時教員会議配布資料) 取扱注意
平成26年1月27日
教職員 各位
まことに悲しいことでありますが、本校学生が寮で亡くなりました。このことを受け、この後、8時50分から臨時のホームルームを開いていただき、放送を合図に、黙とうをささげたいと思います。
ホームルーム開催に当たっては、まず、学生に次のことをお伝え願います。
●悲しいお知らせですが、本校学生が寮で亡くなりました。
このことを受け、この後の放送を合図に1分間の黙とうをささげたいと思います。
なお、多くを伝えないということが、ご家族の御意向であるため、亡くなられた学生のお名前等についてお知らせすることは控えさせていただきます。
また、このようなご家族のお気持ちを考え、今言った内容以上のことを知ろうとしたり、このことに関し、SNS等を用いて情報発信したりといったことのないよう、お願します。
皆さんは、突然のことで、少なからずショックを受けていると思います。もし不安等感じる場合は、学生相談室の利用も考えてください。●【注:1件目の事件では、亡くなった学生の氏名は一切明らかにしなかった、という。死亡原因さえも知らせなかったという】
放送は、8時53分頃から始め、次のとおり行います。
●おはようございます。校長です。只今担任からお話があったとおり、非常に悲しいことですが、本校学生が寮で亡くなりました。亡くなった学生のご冥福を祈り、黙とうをささげたいと思います。よろしくお願いします。ご起立ください。
黙とう・・・・・(1分)・・・・・おわります。●
学生は、教職員にいろいろ尋ねることになるかもしれませんが、多くを伝えないことがご家族のご意向であることを理解させてください。また、学生は、少なからずショックを受けるものと考えられます。必要に応じ、上述したように、学生相談室を利用することを勧めるなど、心のケアをよろしくお願いします。
校長
*****2件目の寮生死亡事件に係る報告書*****
<P1>
別紙様式2
(第二報以降様式)
報告日時 平成27年8月7日(金)
高専番号 13
高専名 群馬工業高等専門学校
事件・事故発生状況報告書【最終報】
1 件名及び第一報報告日
件名:学生の失踪について(第一報報告日:平成27年6月15日)
2 発生日時 平成27年6月10日(水) 寮点呼時
3 発生場所 学生寮
4 当事者名 失踪学生 ■■ ■■■■■■■■■■■、男、4年電子情報工学科、寮生
5 事件・事故の発生の状況
(1)内容・原因
寮生、■■■■さんが6月10日(水)に失踪した。失踪の原因は不明。
(2)経緯
6月10日(水)
夜の点呼時に当該学生が不在である旨を確認。
舎監が自宅に電話し確認したが自宅に戻っていなかった。【注;ここでいう「舎監」とは、当番で当直し、点呼をする教員のことだという。1名が夜宿直している。】
6月11日(木)
1:00 父親が来校。父親立ち会いの下、居室の確認を行った。【注:真夜中に父親が学校に駆けつけているところを見ると、親として心配な気持ちが痛いほど伝わってくる。学校側としては、前の日の夜に父親が高崎署に失踪届や捜索願を提出したかどうか、わからないという。学校側としては、11日の昼頃、はじめて捜索願が出されていたことを知ったという。捜索願提出を警察と親のどちらが学校に伝えたかは報告書では定かではないが、学校側の話を踏まえると、親がはじめに伝えた可能性が高いことになる。】
(財布、携帯電話は居室にあった。バックはなかった。)
父親が高崎警察署に電話で確認した結果、補導等はなかった。
12:20 父親が捜索願を警察に提出したことを確認した。【注:学校側によれば、こうした事件発生の際、失踪届や捜索願は必ず保護者が出すようにしているという。当会では、学校側の管理下で学生が失踪したりした場合は、学校側が失踪届や捜索願を出すと考えていたが、そうではないことが確認されたかたちだ。学校側曰く、「学校側でそうした個人の失踪届や捜索願が果たして出せるのか。そしてそれを警察が受理してくれるものなのか」という疑問があるとのこと。学校側は保護者が警察に捜索願等を提出した際に、一緒に保護者に付き添うということはしないという。学校側いわく「失踪後の情報はすべて保護者から『警察から提供された情報だ』として連絡してきたものである」という。これは3件とも同様な対応だという。】
12:50 高崎警察署生活安全課が来校、居室等で手かがりを捜索。
14:50 防犯カメラの確認を終了し、6月10日(水)の12:39頃に■■さんが外出したことを確認した。【注:寮の周辺には複数台の防犯カメラが設置してあることがわかる。なお、通常は12時まで授業で、その後昼休みとなる。試験の時はもう少し遅い場合もあるが、通常、寮食は平日であれば11時45分から開始のようなので、寮食を取った後外出した可能性が高いと思われる。】
15:00 父親が新前橋駅駐輪場で■■さんの自転車を探し、15:30に自転車はなかったことを確認した。【注:最寄りの公共機関に行く場合、学校や寮からは通常、自転車を使用するという。最寄りの駅としては、JR新前橋駅と井野駅がある。今回父親は、新前橋駅に行ったのではないかと考えて探しに行かれたことになる。このとき、学校側が父親と一緒に手分けして心当たりを探したのかどうかは不明。】
<P2>
6月12日(金)
9:25 両親が来校し、寮の居室を確認した。(持ち出したものの確認のため。この際、PCを内容確認のため持ち帰った。)
10:40 両親と寮務主事の面談を行った。
6月14日(日)
9:20 父親からPCの検索履歴を調べたところ、「利根川 水位」のキーワードで検索履歴が残っており、このキーワードに関連することがあるか友人に確認して欲しいと、父親から寮務主事に連絡があった。
10:00 上を受け、寮務主事から担任等を通じ、情報工学科5年、4年及び所属していた電算部に尋ねるよう依頼した。【注:これは上記の「利根川 水位」のキーワードに関連して心当たりがあるかどうか、父親の依頼に沿って、学校側が同じ学科の学生や所属する部活の電算部の仲間にたずねた、という経緯を示している。】
6月15日(月)
12:30 父親から、11:45頃に■■■■のものと思われる自転車とバッグ2つが中央大橋下のグリーンドーム側で発見されたと連絡があった。【注:これは警察から保護者経由で提供された情報。学校側には警察からはなにも情報がもたらされない、とのこと。】
12:50 両親が来校し、中央大橋下のグリーンドーム側でバッグ・自転車が発見され、警察が付近を捜索しているとの情報を得た。
16:35 両親と高崎警察署捜査一課が来校し、両親立ち会いの下、警官が寮の居室を17:20まで調べた。【注:なぜ前橋署ではなく高崎署が来校したかというと、学校の真ん中に市境が走っており、寮は高崎市に属している。寮の消防訓練は高崎消防署が実施するという。前橋市と高崎市の群馬高専誘致合戦の結果ということになるが、学校側としてはいろいろ面倒なことが多いという。】
18:40 父親から、警察の捜索状況を訊いた。バッグ・紙袋にタオル、ビニール袋、水筒、Tシャツ、ジャージズボン、下着、サンダル等があり、水遊びをしていたと思われること、また、警察は他に水没したものがないか、利根川の両岸を多人数で捜索し、さらに防災ヘリ等で捜索しているとのこと。
父親は19:00に帰宅した。
6月16日(火)
19:OO 父親から6月16日(火)の捜査状況について、以下の報告があった。
・昭和大橋の方まで範囲を広げて行ったが発見には至らなかった。
・明日以降は、近隣の警察署も含め引き続き捜索する。
6月17日(水)
4、5年電子情報工学科学生、寮生、電算部員及びその保護者に、口頭(学生)、文書(保護者)で現在までの状況を説明した。
6月15日(月)から16日(火)までが集中捜査であった。17日(水)からは通常捜査となっている。
6月29日(月)
18:45 上毛新聞社高崎支社の記者から、行方へ不明の学生がいると聞いたが本当かとの問い合わせがあり、担当者不在のため明日回答する旨を伝えた。【注:このころ上毛新聞や東京新聞から当会にも、高専生の行方不明について、何か知っているか、という問い合わせがあった。どうやらマスコミは警察からこの情報を仕入れたようだ。当時、群馬高専アカハラ問題について情報公開手続の様子をブログに掲載していた当会としては、まさか同じ学科の学生が失踪したとは思わなかった。】
<P3>
6月30日(火)
11:40 昨日問い合わせのあった上毛新聞社高崎支社の記者に対し、ご家族の意向を確認した上で、行方不明の学生がいることは事実であるが、これ以外のことは家族の意向もあるため回答を差し控えさせていただきたいと答えたところ、騒ぎ立てるため取材したわけではなく、事実の確認をしたかっただけであるとのことであった。
15:35 ■■■■の両親が来校し、双方の情報交換を行った。
今後の事を以下のとおり決定した。
・前期は欠席扱いとし、後期から休学予定
・発見されなければ次年度も休学
・寮の居室は夏休み前の閉寮後に引越する
・社会見学旅行は不参加
7月1日(水)
寮生1名が6月10日(水)午後に寮を出て、行方不明になっていることをホームルームで全学生に説明し、その事を説明する保護者宛の文書を持ち帰らせた。
7月6日(月)
12:00 朝日新聞社の記者から、行方へ不明の学生がいると聞いたが本当かとの問い合わせがあり、行方不明の学生がいることは事実であるが、これ以外のことは家族の意向もあるため回答を差し控えさせていただきたいと答えた。
7月9日(木)
16:13 前橋警察署刑事課から、川で遺体らしきものを発見したとの連絡が入った(ただし、詳細な場所は捜査上、伝えられないとのことであった。)
また、学生健康診断で撮影した■■さんのレントゲン写真を貸して欲しいとの依頼があり、写真は前橋市医師会で保管している旨を回答した。
7月17日(金)
10:40 寮務主事が受け取った父親からの情報について、校長から執行運営部会メンバーに以下の報告等があった
・本日8時20分ごろ■■■■の父親からメールがあった
・遺体は■■■■さんであったことが昨日判明し、家族が引き取り火葬することとなった
・告別式等は行わない
・詳しい経緯は週明けに家族から連絡が入る予定のため、以上の情報は
<P4>
関係者のみの情報共有とする
・来週、家族と面談した上で、学校等の対応を検討する
11:00 学生課長から機構本部学務課学務係■■■■へ以下の報告を行った。
・行方不明の学生が遺体で発見され、昨日、家族が引き取った旨の連絡を、本日、家族から受けた
・報告書を後日提出予定
7月21日(火)
8:00 ■■■■の父親から、これまでの経緯と今後のことについて以下の連絡があった。
・7月10日(金)に身元不明の遺体が利根川で見つかった
・レントゲン写真で照合したが完全―致ではなかったため、DNAを前橋署に提供した
・7月16日(木)に身元不明の遺体が■■■■であることを確認した旨の連絡が前橋警察署からあり、遺体を引き取った。【注:10日の遺体発見から16日の身元判明までに、DNA鑑定が行われたことになる。】
・死亡日は6月10日(水)、死因は短時間での溺死
・死亡原因は不明、今後、警察と協力して解明を目指す
・今月末頃に新聞のお悔やみ欄等で永眠したことを告知したい
・新聞発表までは学校内での公表を待っていただきたい
7月22日(水)
11:00 ■■■■の父親が来校し、寮務主事、クラス担任及び学生課長と面談した。内容は以下のとおりであった。
・利根川下流のテトラポットに遺体が漂着していたところを、ラフティングしていた方が発見したとのこと
・死亡日を6月10日(水)とし、四十九日となる日を目途に(父親は8月1日ごろとおっしゃる)死亡広告を出したいとのこと
・父親の意向により、広告日までは学校からは情報は出さないこととした
・保護者宛の文書については、広告日以降に出す
・保護者宛の文書の内容については、■■■■のご家族に事前に相談して作成する
・警察では事件として扱うため、今後、学校関係者への事情を聞くこともありうる
・警察が本件の結論を出すには、早くて3ヶ月程度かかる
17:25 学生課長から機構本部学務課学務係■■■■へ■■■■の父親との面談を行った旨を報告した。
<P5>
7月29日(水)
10:20 前橋警察署刑事一課■■刑事が来校し、捜査関係事項照会書について、回答をお願いしたいと依頼があった。(一週間から十日くらいで回答をいただきたいとのこと)提出については、直接来校のうえ受領したいとのことであった。
■■■■■■■
上毛新聞の「おくやみ」欄に、以下が掲載された。
■■■■■■■■■■■■■■■■6月10日死去。19歳。■■■
■■■■■葬儀は家族葬で行われた。■■■■■■■■■■■■■
(※新聞記事は別紙のとおり)
8月3日(月)
13:00 臨時教員会議を開き以下を周知した。
・4年電子情報工学科■■■■さんが亡くなった。
・本日、本科全学生保護者宛に親展で4年電子情報工学科■■■■さんが亡くなったことを文書で通知する
・上毛新聞の「おくやみ」欄への掲載があった。
・夏季休業開けの8月31日(月)の8:50からの臨時ホームルームを行い、黙祷を捧げる予定
臨時教員会議で当該学生に対し、出席者全員で1分間の黙祷を行った。
本科全学生保護者宛に親展で4年電子情報工学科■■■■さんが亡くなったことを文書で通知した。
8月5日(水)
10:00 ■■■■の両親が来校し、学寮の居室の荷物を持ち帰った。
前橋警察署から依頼のあった捜査関係事項照会書について回答する内容を提示し、了承を得た。
16:00 前橋警察署から依頼のあった、捜査関係事項照会書への回答を担当刑事に手渡した。
(3)当事者の状況
特になし
(4)その他
特になし
6 当事者への対応
(1)関係学生への対応
現時点では特になし。
<P6>
(2)保護者等への対応
22日の相談内容のとおり
(3)その他
特になし。
7 今後の学校の指導・対応について
(1)他の学生・保護者等への指導・対応
・8月3日(月)付けで当該学生を除籍した。
・授業再開日(8月31日)に黙祷を実施予定
・保護者宛て文書の中で、行方不明となった学生の友人等、関わりの大きかった学生に対し、カウンセリングの受診を勧めている
(2)処分等の状況
特になし。
(3)その他
8月5日(水)に前橋警察署に捜査関係事項照会書を手渡した際に、警察から、今後捜査の内容について群馬高専に説明することはないとの伝言があった。このため、今回の報告を本件における最終報告とする。
8 参考資料等
別紙「上毛新聞 おくやみ」
*****2件目の寮生死亡事件に係る最終追加報告*****
別紙様式2
(第二報以降様式)
報告日時 平成28年3月29日(火)
高専番号 13
高専名 群馬工業高等専門学校
事件・事故発生状況報告書【最終報の追加事項】
1 件名及び第一報報告日
件名:学生の失踪について(第一報報告日:平成27年6月15日)
2 発生日時 平成27年6月10日(水) 寮点呼時
3 発生場所 学生寮
4 当事者名 失踪学生 ■■ ■■■■■■■■■■、男、4年電子情報工学科、寮生
5 事件・事故の発生の状況
※今回追加内容
(2)経緯
3月25日(金)
16:00 ■■■■の父親が来校し、校長、教務主事及び寮務主事と面談を行い、父親から以下の報告を受けた。
最終的に原因が特定できないため不明という扱いになった。
警察は事故の可能性が一番高いとのことでした。
理由はこれまでの状況等と新たに「水遊び」をネット等で検索したところ書き込みを発見したため、川に行った理由の裏付けとなるためである。【注:父親の気持ちとしては、我が子が自死したことを認めたくないのは当然であろう。しかし、「利根川 水位」という検索履歴が多数残っていたということは、水位について関心を持っていたことがうかがえる。平成27年6月は、利根川上流域では例年より降水量が多かったことがわかる。※利根川栗橋地点上流域平均降水量↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000111.html
なお、警察関係者の話では、自死の可能性がかなり高いという見方もあったという。また、6月17日付の上毛新聞記事に「群馬高専 2年で学生3人死亡 自殺か 心のケアを充実」と題する記事を目にした遺族は、一時新聞社に抗議する意思を示されたという。結局、新聞社にクレームは来なかったものの、我が子の死亡原因を自死とは認めたくない親の気持ちは痛いほどよくわかる。】
3月28日(月)
11:20 3月25日(金)の件を国立高等専門学校機構本部学務課の■■■■係長に連絡した。
*****学校組織(平成27年度)*****
役職者名
校長 西尾 典眞
副校長(教務主事) 教授 鶴見 智
副校長(学生主事) 教授 渡邉 直寛
校長補佐(寮務主事) 教授 木村 真也
校長補佐(企画主事) 教授 木村 清和
校長補佐(専攻科長) 教授 宮越 俊一
校長補佐(研究・地域連携推進担当) 教授 黒瀬 雅詞
一般教科長(人文科学) 教授 櫻岡 広
一般教科長(自然科学) 教授 碓氷 久
機械工学科長 教授 重松 洋一
電子メディア工学科長 教授 鈴木 靖
電子情報工学科長 教授 雑賀 洋平
物質工学科長 教授 太田 道也
環境都市工学科長 教授 堀尾 明宏
副専攻科長(生産システム工学専攻)准教授 佐々木信雄
副専攻科長(環境工学専攻) 教授 友坂 秀之
地域連携テクノセンター長 教授 黒瀬 雅詞
IT教育研究センター長 准教授 樫本 弘
教育研究支援センター長 教授 小川 侑一
生物教育研究連携センター長 教授 大和田恭子
図書館長 教授 飯野 一彦
学生相談室長 准教授 谷中 勝
国際連携室長 准教授 伊藤 文彦
インターンシップ支援室長 教授 田部井康一
進路支援室長 教授 神長 保仁
事務部長 加藤 敏明
総務課長 尾島 亨
学生課長 鈴木 正
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の寮生保護者宛通知*****
寮生の保護者の皆様へ
寮生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況です。乗っていた自転車及び所持品は、15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索中です。
警察の見方では、事故の可能性も大きいところですが、正確なことはわかっていません。本人が無事に戻ることを信じたいと思います。
寮生には、学校から以上のことを伝えています。このことを聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。お子様がご自宅に戻った際は、ご家庭でしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年6月17日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の、4J保護者宛通知*****
電子情報工学科4年生の保護者の皆様へ
電子情報工学科4年の学生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況です。乗っていた自転車及び所持品は、15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索中です。
警察の見方では、事故の可能性も大きいところですが、正確なことはわかっていません。本人が無事に戻ることを信じたいと思います。
お子様には、学校から以上のことを伝えています。このことを聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。ご家庭でもしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年6月16日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の、部活員保護者宛通知*****
電算部部員の保護者の皆様へ
電算部部員の学生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況です。乗っていた自転車及び所持品は、15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索中です。
警察の見方では、事故の可能性も大きいところですが、正確なことはわかっていません。本人が無事に戻ることを信じたいと思います。
お子様には、学校から以上のことを伝えています。このことを聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。ご家庭でもしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年6月17日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の、全保護者宛通知*****
【注:一部の学生かが行方不明事件のことが勝手に広まると学校側としても憂慮せざるを得ないので、また、学校側としてはあまり長期間伏せておくのも、都合が悪いとして7月1日に全保護者あてに出した文書。これは全保護者宛に郵送した。中には兄弟で学生のケースもあるので、重複しないように配慮したとのこと。文書の封筒詰め作業が大変だったことがうかがえる。】
保護者の皆様へ
非常に心配されることでありますが、寮生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況が続いています。外出の際乗っていた自転車及び所持品は、同15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索を行っています。
警察の見方では、事故の可能性が大きいところですが、正確なことはわかっていません。ご家旅のお気持はいかばかりかと推察いたします。本人が何とか無事に戻ることを信じたいと思います。
当該学生の保護者の方の御了解を得、関係する学科の学級、寮、同じ部の学生に対しては、手掛かりとなる情報の照会を兼ねて、6月17日(水)以降、順次上記の内容を伝えました。また、併せてこれらの学生の保護者の方に対しても、文書にて同様のことをお伝えし、お子様が不安にならないようしっかりと見守っていただくようお願いをしました。
―方で、その他の学生については、少し状況を見守ってからと考え、これまではこのことを伝えなかったところです。しかしながら、本人が見つからないまま、時間も経過してきたこともあり、保護者の方の御了解の下、本日、担任から話をしました。
担任からの話を聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。お子様がご自宅に戻った際は、ご家庭でしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年7月1日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、遺体発見後の、全保護者宛通知*****
【注:これも全保護者宛に郵送した。中には兄弟で学生のケースもあるので、重複しないように配慮したとのこと。文書の封筒詰め作業が大変だったことがうかがえる。】
保護者の皆様ヘ
去る6月10日(水)の午後に寮を出たまま、戻っていない学生がいることについては、既に、皆様にお知らせしていたところですが、残念ながら、利根川で遺体の発見があり、警察により、当該学生のものであるごとが確認されました。
この学生は、電子情報工学科4年■■■■■です。大切なお子様をなくされたご家族のご心痛は、察するに余りあるものがあります。当初は、ご家族のご意向を踏まえ、手掛かりとなる情報を得ることも考えて、関係する学科の学生等のみに名前を伝えていました。
この度、■■■が亡くなったことが確認されたことを受け、ご家族のご了解の下、その名前も全学生の保護者に対し、お知らせすることといたしました。
亡くなった原因については、溺死ということのみがわかっている状況です。警察による調査は続くようですが、先にお知らせした通り、警察は事故の可能性が高いとみているものとご家族からは伺っています。
ついては、お子様にも、このことをお伝え願います。同じ学校の学生が亡くなったことを聞いて、お子様が不安な状態になることが考えられます。引き続き、ご家庭やお子様の様子をしっかりと見守ることをお願いします。
また、夏季休業期間中(申し訳ありませんが、土日及びー斉休業となる8月12日(水)~14日(金)を除きます。)においても、個別にお申し込みがあれば、カウンセラーによる対応を行うことといたしました。遠慮することなく、学生課学生支援係(TEL027-254-9057、E-mail soudan@jim.gunnma-ct.ac.jp)宛て申し込むよう、お子様をご指導ください。もちろん、保護者の方からのご相談も受け付けます。
亡くなった■■■については、ご家族だけで葬儀を行われたとのことです。なお、遺体が学生本人のものであることが確認されたのは、7月16日(木)で、翌日には、学校もご家族からご連絡をいただきました。ただし、ご家族が希望されたことを受けて、皆様には少し時間をおいてからのお知らせとなったところです。この点、ご理解願います。
8月31日(月)からの授業再開に当たっては、同日8時50分から臨時のホームルームを開き、亡くなった■■■のご冥福を祈って、全校で黙とうを捧げることとしています。このことについてもお子様にお伝えいただくようお願い申し上げます。
平成27年8月3日
群馬工業高等専門学校長
西 尾 典 眞
*****2件目の寮生死亡事件後の対応要領*****
【注:特別にこのときは夏休み中でも学生相談室が利用できるようにしたことがわかる。】
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教員会議資料 1-1
平成27年8月3口
(臨時教員会議資料) 取扱注意
平成27年8月3日
教職員 各位
まことに残念かつ悲しいことでありますが、寮を出たまま、戻らなくなっていた本校電子情報工学科4年■■■■■■■■■■■が利根川において遺体で発見されました。警察により■■■と確認がなされたのは、7月16日(木)とご家族から伺っています。
7月の保護者宛て文書では、「警察の見方では、事故の可能性が大きいところですが、正確なことはわかっていません。」と記載しました。死亡原因については、溺死ということのみわかっており、なお警察により調査もなされるようですが、ご家族から伺う限り、現時点において先の記載内容が変更されることにはなっていません。
■■■が亡くなったことが確認されたことを受け、本日付で、別添の文書を保護者宛て親展で送付し、このことを保護者から各学生にも伝えていただくこととしました。この文書の内容については、■■■のご家族に事前に御相談をしています。
ご家族は、■■■■■■の上毛新聞おくやみ欄に■■■のことを掲載されています。内容としては■■■■■■■■■■■■■■■■■■■6月10日死去。19歳。■■■■■■■■■葬儀は家族葬で行われた。■■■■■■■■■■■■■」となっています。■■■■は、49日を過ぎてのしかるべき日ということでご家族が判断されたものと伺っています。
■■■の死亡が確認された7月16日(木)の翌日、学校もご家族から連絡を受けましたが、学校としては、当面、■■■の死亡が確認されたことを伏せるとともに、学校内においても、情報を限定的に扱ってほしいとの要請を受けていました。その後、7月21日(火)にご家族から、新聞のおくやみ欄での告知の話があり、■■■■■■■■の掲載を受けて、保護者の皆様、また、各教職員の皆様にお知らせすることとなったところです。
夏季休業明けの8月31日(月)の8時50分から臨時のホームルームを行い、放送を合図に、黙とうを捧げたいと思います。
ホームルーム開催に当たっては、まず、学生に次のことをお伝え願います。
●既に、夏季休業中に、文書で保護者宛てお知らせし、保護者の方から話を聞いていると思いますが、寮を出たまま、戻らなくなっていた本校電子情報工学科4年■■■■■■■■■■が利根川において遺体で発見されました。■■■と確認がなされ
<P2>
たのは、7月16日とご家族から伺っております。
このことを受け、この後の放送を合図に1分間の黙とうを捧げたいと思います。●
放送は、8時55分頃から始め、黙とうを次のとおり行います。
●校長です。既にお話があったとおり、非常に残念かつ悲しいことですが、本校電子情報工学科4年■■■■■■■■■■■が亡くなりました。
皆さんと同じ群馬高専の学生であった■■■のご冥福を祈り、黙とうを捧げたいと思います。よろしくお願いします。ご起立ください。
黙とう………(1分)………おわります。●
夏季休業中も、申し込みがあれば、学生相談室のカウンセラーが対応できるようにしましたが、特に、夏季休業明けは、むずかしい時期です。学生の動向に留意し、必要に応じ、学生相談室の利用を勧めるなど、心のケアをよろしくお願いします。
また、学生がいろいろと尋ねることがあるかもしれませんが、ご家族からこれ以上のことは、伺っていないということで対応願います。
校長
**********
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
↑開示当日を迎えた群馬高専。↑
↑2階の校長室前の廊下。↑
当日は、午後1時に群馬高専に到着すると、さっそく玄関の左手の階段を上り、校長室の前の廊下の先にある総務課を訪ねました。階段を上りきって校長室の前にくると、突然、西尾校長が飛び出してきたので、すかさず挨拶をしたところ、なにやら急ぎのようすで、挨拶もそこそこに、早歩きで立ち去ってしまいました。どうやら本日の情報開示にはまたも立ち会わないようです。
↑校長室から出るや否や、挨拶もそこそこに速足で遠ざかる校長。↑
総務課に顔を出すとちょうど六本木課長補佐が出て来て、会議室Bに案内されました。「桜井課長はどうしたのか?」と訊ねたところ、新しい職員の採用に係る面接など、他の業務が入っているので本日は立ち会わないのだそうです。
会議室Bには既に事前にエアコンのスイッチを入れてもらっていたので、会議室の中は蒸し暑くありませんでした。机の上を見ると、既に開示用の青色の公文書ファイルが置いてありました。
■ファイルを手に取ってめくると、開示請求番号の順番に開示対象となった書類が揃えられていました。
また、正誤表が2件付けられていました。学校側によれば、明らかに間違っている個所について、今回の書類の内容の2か所について、指摘があったので、正誤表として当該箇所を特定したのだそうです。この正誤表は開示対象枚数にはカウントしないとのことでした。
■およそ2時間に亘る学校側からの開示文書の閲覧を内容についてのやりとりは、以下に記したとおりです。
学校側では、「今回の一連の事件では、警察は実際には学校側には捜査上の秘密を一切話さないため、学校側としては調査はできていない。本来、これらは事件・事故報告書だが、調査はしていないので、本来の意味の調査報告書ではないが、一応報告書には変わりないので、これを開示することにした」という説明をしました。
とくに2件目と3件目の事件については、警察が遺体を発見した場所についても「捜査上の秘密」ということで、一切学校側にも教えていないのだそうです。したがって、これらの報告書に書いてあることは、いずれも家族からの情報が転記されているだけだということです。
学校側からは「こちらから直接、警察から得た情報はひとつもない。それなので、調査できない、していないなどと批判をされても、警察に確認しても何も得られないのだから、けっして隠しているわけではない。家族が警察から話を聞いた内容を学校側がヒヤリングしてとりまとめたものを、その家族の意向を踏まえて今回開示した。今回の報告書はいずれも機構宛に作成したものだ」という説明がありました。
当会としては、こういった報告書が学校に存在しているはずだと考えて、今回の情報開示請求に踏み切ったのですが、案の定、きちんと上級庁向けにまとめた文書が存在していたことになります。
このことは結果的には、遺族にとっても、初めて事件の経緯が報告書でまとめられていたことを知ったので、有意義だったはずです。とはいうものの、遺族の中には6月17日付の上毛新聞の「群馬高専 2年で学生3人死亡 自殺か 心のケアを充実」という記事の掲載については、かなり不満を学校側にぶつけた方もいらっしゃった様です。
■また学校側は、当会への開示にかかる説明の中でとりわけ強調していたのは、「ご家族の意向にそって対応してきているから、何かを隠しているということでは決してない。聞かれたことに対して答えられないのは、ご家族の意向にそって対応するしかないからだ。何と言われても、そういう対応しかできない。こういう対応をしてくれと言われても、違う対応をしてしまえば、ご家族の不満につながるからだ」というものです。
しかし、よく話を聞いてみると、保護者から死亡した学生の氏名については、「決して急ぐ事なかれ」と釘をさされていたにもかかわらず、学校側が率先して学生の氏名を公表してしまった経緯が明らかになりました。
こうした面従腹背の遵法精神だからこそ、連続不審死という異常事態に対して、学生の皆さんにきちんとした危機管理を構築することができていなかった事を示しているのです。
■それでは、1件目と2件目の寮生連続死亡事件について、開示された情報を見てみましょう。なお、青字で示した箇所は、当会の疑問点やコメント等です。
*****1件目の寮生死亡事件に係る報告書*****PDF ⇒ 201608021qnjp120.pdf
【注:学校側によれば、この報告書の開示については、事前に遺族の了解を取得済みとのこと。今回、オンブズマンへの開示に際して、「こうした内容で開示します」ということで書留にて遺族に郵送したうえで、事前に電話で確認を取ったという。従って、今回、遺族として当時このような内容の報告書が高専で作成され、機構に上がっていたという事実が初めて確認できたことになる。オンブズマンの今回の開示請求が思わぬ副次的効果を生んだかたちだ。ただし、1件目のご遺族は「もうこの事件のことにはかかわりたくない」とおっしゃっているという。】
<P1>
別紙様式2
(第二報以降様式)
報告日時 平成26年2月14日(金)
高専番号 13
高専名 群馬工業高等専門学校
事件・事故発生状況報告書【最終報】
1 件名及び第一報報告日
件名:学生(寮生)の自殺について(第一報報告日:平成26年1月27日)
2 発生日時 平成26年1月24日(金) 13:55頃
3 発生場所 学生寮 南寮 ■■■■■■■■■
4 当事者名 自殺学生 ■■■■■■■■■■■■■■、男、4年物質工学科(K科)、寮生
5 事件・事故の発生の状況
(1)内容・原因
1月24日(金)13:55頃に、入寮更新手続きで不明な点があったため、担任教員が寮生の■■■■の居室を訪ねたところ、■■■■が首を吊っているのを発見した。
(2)経緯
1月24日(金)
14:00
担当教員が救命活動(AED使用等)を行い、即座に消防・警察・両親に連絡。すぐに救急車、警察が到着、さらに両親も到着した。【注:この日は金曜日だったが、休校だった可能性があった。当時、推薦入試があったかもしれない。定かではないが、との学校側の説明】
17:45
寮食堂で全在寮生に周知、黙祷実施。24日(金)夕方から26日(日)まで閉寮とした。全寮生保護者に、学生が寮内で亡くなったため(それ以外は説明せず)閉寮とした旨を電話で連絡した。
1月26日(日)
保護者が遺品を取りに来た。
(その際に保護者から、■■■による自殺であったとの話があった。)
1月27日(月)
8:30
臨時教員会議
8:50
緊急ホームルーム
8:55
<P2>
校長から、本校学生が1名死亡したことを全校に放送し、学生・全教職員で黙祷。
(3)当事者の状況
平成26年1月24日(金)14時14分ごろに消防車が駆けつけた時点で死亡が確認され、病院への搬送はなかった。警察による現場検証で事件性のないことが確認された。
(4)その他
特になし
6 当事者への対応
(1)関係学生への対応
自殺学生発見時に救命救急等を手伝ってもらった寮生、クラスメート、同じ部活動の学生らに、カウンセリングの受診を勧めた。【注:学校側いわく、学校要覧の次にあるとおり「学生相談室を利用して心のケアをするように」とする資料を教員会議で配布したことで、カウンセリングを勧めた経緯があるとしている。実際にはこの年の12月にも寮生対象にメンタルケアに関する講演会をしているが、そのことについては今回の開示資料には言及されていなかった】
(2)保護者等への対応
保護者の希望により、「自殺であった」ことは教職員・クラスメート、同じ部活動の学生のみに周知し、その他には「死亡」の事実のみを説明することとなった。また、保護者から、葬儀は家族のみで行うのでご遠慮いただきたい旨の意向があったため、学校関係者の弔電・焼香等は行わないこととした。
(3)その他
特になし。
7 今後の学校の指導・対応について
(1)他の学生・保護者等への指導・対応
死亡した学生に対応した教員、担任教員等、本件の関わりの大きかった教職員に対し、カウンセリングの受診を勧めた。
(2)処分等の状況
当該学生は平成26年1月24日付除籍となったが、遺族の心情を慮り、遺族への通知書の送付等は行わないこととした。
(3)その他
納付されている授業料・寄宿料等の2月分・3月分は還付されることとなるため、四十九日後に同還付申請書を郵送する予定である。
8 参考資料等
特になし。
※正誤表:2ページ3行目 誤:消防車 → 正:救急車
*****学校組織(平成25年度)*****
【注:これは平成25年度当時、学校のホームページに掲載されていたもの。現在は平成28年度しか掲示されていない。】
役職者名
校長 西尾 典眞
副校長(教務主事) 教授 青木 利澄
副校長(企画担当:学生主事) 教授 大島由紀夫
校長補佐(寮務主事) 教授 木村 清和
校長補佐(専攻科長) 教授 宮越 俊一
一般教科長(人文科学) 教授 櫻岡 広
一般教科長(自然科学) 教授 神長 保仁
機械工学科長 教授 重松 洋一
電子メディア工学科長 教授 渡邉 直寛
電子情報工学科長 教授 鶴見 智
物質工学科長 教授 太田 道也
環境都市工学科長 教授 田中 英紀
副専攻科長(生産システム工学専攻) 教授 富澤 良行
副専攻科長(環境工学専攻) 教授 大和田恭子
地域連携テクノセンター長 教授 黒瀬 雅詞
IT教育研究センター長 准教授 谷中 勝
教育研究支援センター長 教授 五十嵐睦夫
生物教育研究連携センター長 教授 宮越 俊一
図書館長 教授 櫻井 治男
学生相談室長 教授 谷口 正
国際連携室長 准教授 小林 晋平
インターンシップ支援室長 准教授 藤重 昌生
進路支援室長 教授 八鳥 吉明
事務部長 植田 淳一
総務課長 渡邊 幸男
学生課長 鈴木 正
*****1件目の寮生死亡事件後の対応要領*****
(臨時教員会議配布資料) 取扱注意
平成26年1月27日
教職員 各位
まことに悲しいことでありますが、本校学生が寮で亡くなりました。このことを受け、この後、8時50分から臨時のホームルームを開いていただき、放送を合図に、黙とうをささげたいと思います。
ホームルーム開催に当たっては、まず、学生に次のことをお伝え願います。
●悲しいお知らせですが、本校学生が寮で亡くなりました。
このことを受け、この後の放送を合図に1分間の黙とうをささげたいと思います。
なお、多くを伝えないということが、ご家族の御意向であるため、亡くなられた学生のお名前等についてお知らせすることは控えさせていただきます。
また、このようなご家族のお気持ちを考え、今言った内容以上のことを知ろうとしたり、このことに関し、SNS等を用いて情報発信したりといったことのないよう、お願します。
皆さんは、突然のことで、少なからずショックを受けていると思います。もし不安等感じる場合は、学生相談室の利用も考えてください。●【注:1件目の事件では、亡くなった学生の氏名は一切明らかにしなかった、という。死亡原因さえも知らせなかったという】
放送は、8時53分頃から始め、次のとおり行います。
●おはようございます。校長です。只今担任からお話があったとおり、非常に悲しいことですが、本校学生が寮で亡くなりました。亡くなった学生のご冥福を祈り、黙とうをささげたいと思います。よろしくお願いします。ご起立ください。
黙とう・・・・・(1分)・・・・・おわります。●
学生は、教職員にいろいろ尋ねることになるかもしれませんが、多くを伝えないことがご家族のご意向であることを理解させてください。また、学生は、少なからずショックを受けるものと考えられます。必要に応じ、上述したように、学生相談室を利用することを勧めるなど、心のケアをよろしくお願いします。
校長
*****2件目の寮生死亡事件に係る報告書*****
<P1>
別紙様式2
(第二報以降様式)
報告日時 平成27年8月7日(金)
高専番号 13
高専名 群馬工業高等専門学校
事件・事故発生状況報告書【最終報】
1 件名及び第一報報告日
件名:学生の失踪について(第一報報告日:平成27年6月15日)
2 発生日時 平成27年6月10日(水) 寮点呼時
3 発生場所 学生寮
4 当事者名 失踪学生 ■■ ■■■■■■■■■■■、男、4年電子情報工学科、寮生
5 事件・事故の発生の状況
(1)内容・原因
寮生、■■■■さんが6月10日(水)に失踪した。失踪の原因は不明。
(2)経緯
6月10日(水)
夜の点呼時に当該学生が不在である旨を確認。
舎監が自宅に電話し確認したが自宅に戻っていなかった。【注;ここでいう「舎監」とは、当番で当直し、点呼をする教員のことだという。1名が夜宿直している。】
6月11日(木)
1:00 父親が来校。父親立ち会いの下、居室の確認を行った。【注:真夜中に父親が学校に駆けつけているところを見ると、親として心配な気持ちが痛いほど伝わってくる。学校側としては、前の日の夜に父親が高崎署に失踪届や捜索願を提出したかどうか、わからないという。学校側としては、11日の昼頃、はじめて捜索願が出されていたことを知ったという。捜索願提出を警察と親のどちらが学校に伝えたかは報告書では定かではないが、学校側の話を踏まえると、親がはじめに伝えた可能性が高いことになる。】
(財布、携帯電話は居室にあった。バックはなかった。)
父親が高崎警察署に電話で確認した結果、補導等はなかった。
12:20 父親が捜索願を警察に提出したことを確認した。【注:学校側によれば、こうした事件発生の際、失踪届や捜索願は必ず保護者が出すようにしているという。当会では、学校側の管理下で学生が失踪したりした場合は、学校側が失踪届や捜索願を出すと考えていたが、そうではないことが確認されたかたちだ。学校側曰く、「学校側でそうした個人の失踪届や捜索願が果たして出せるのか。そしてそれを警察が受理してくれるものなのか」という疑問があるとのこと。学校側は保護者が警察に捜索願等を提出した際に、一緒に保護者に付き添うということはしないという。学校側いわく「失踪後の情報はすべて保護者から『警察から提供された情報だ』として連絡してきたものである」という。これは3件とも同様な対応だという。】
12:50 高崎警察署生活安全課が来校、居室等で手かがりを捜索。
14:50 防犯カメラの確認を終了し、6月10日(水)の12:39頃に■■さんが外出したことを確認した。【注:寮の周辺には複数台の防犯カメラが設置してあることがわかる。なお、通常は12時まで授業で、その後昼休みとなる。試験の時はもう少し遅い場合もあるが、通常、寮食は平日であれば11時45分から開始のようなので、寮食を取った後外出した可能性が高いと思われる。】
15:00 父親が新前橋駅駐輪場で■■さんの自転車を探し、15:30に自転車はなかったことを確認した。【注:最寄りの公共機関に行く場合、学校や寮からは通常、自転車を使用するという。最寄りの駅としては、JR新前橋駅と井野駅がある。今回父親は、新前橋駅に行ったのではないかと考えて探しに行かれたことになる。このとき、学校側が父親と一緒に手分けして心当たりを探したのかどうかは不明。】
<P2>
6月12日(金)
9:25 両親が来校し、寮の居室を確認した。(持ち出したものの確認のため。この際、PCを内容確認のため持ち帰った。)
10:40 両親と寮務主事の面談を行った。
6月14日(日)
9:20 父親からPCの検索履歴を調べたところ、「利根川 水位」のキーワードで検索履歴が残っており、このキーワードに関連することがあるか友人に確認して欲しいと、父親から寮務主事に連絡があった。
10:00 上を受け、寮務主事から担任等を通じ、情報工学科5年、4年及び所属していた電算部に尋ねるよう依頼した。【注:これは上記の「利根川 水位」のキーワードに関連して心当たりがあるかどうか、父親の依頼に沿って、学校側が同じ学科の学生や所属する部活の電算部の仲間にたずねた、という経緯を示している。】
6月15日(月)
12:30 父親から、11:45頃に■■■■のものと思われる自転車とバッグ2つが中央大橋下のグリーンドーム側で発見されたと連絡があった。【注:これは警察から保護者経由で提供された情報。学校側には警察からはなにも情報がもたらされない、とのこと。】
12:50 両親が来校し、中央大橋下のグリーンドーム側でバッグ・自転車が発見され、警察が付近を捜索しているとの情報を得た。
16:35 両親と高崎警察署捜査一課が来校し、両親立ち会いの下、警官が寮の居室を17:20まで調べた。【注:なぜ前橋署ではなく高崎署が来校したかというと、学校の真ん中に市境が走っており、寮は高崎市に属している。寮の消防訓練は高崎消防署が実施するという。前橋市と高崎市の群馬高専誘致合戦の結果ということになるが、学校側としてはいろいろ面倒なことが多いという。】
18:40 父親から、警察の捜索状況を訊いた。バッグ・紙袋にタオル、ビニール袋、水筒、Tシャツ、ジャージズボン、下着、サンダル等があり、水遊びをしていたと思われること、また、警察は他に水没したものがないか、利根川の両岸を多人数で捜索し、さらに防災ヘリ等で捜索しているとのこと。
父親は19:00に帰宅した。
6月16日(火)
19:OO 父親から6月16日(火)の捜査状況について、以下の報告があった。
・昭和大橋の方まで範囲を広げて行ったが発見には至らなかった。
・明日以降は、近隣の警察署も含め引き続き捜索する。
6月17日(水)
4、5年電子情報工学科学生、寮生、電算部員及びその保護者に、口頭(学生)、文書(保護者)で現在までの状況を説明した。
6月15日(月)から16日(火)までが集中捜査であった。17日(水)からは通常捜査となっている。
6月29日(月)
18:45 上毛新聞社高崎支社の記者から、行方へ不明の学生がいると聞いたが本当かとの問い合わせがあり、担当者不在のため明日回答する旨を伝えた。【注:このころ上毛新聞や東京新聞から当会にも、高専生の行方不明について、何か知っているか、という問い合わせがあった。どうやらマスコミは警察からこの情報を仕入れたようだ。当時、群馬高専アカハラ問題について情報公開手続の様子をブログに掲載していた当会としては、まさか同じ学科の学生が失踪したとは思わなかった。】
<P3>
6月30日(火)
11:40 昨日問い合わせのあった上毛新聞社高崎支社の記者に対し、ご家族の意向を確認した上で、行方不明の学生がいることは事実であるが、これ以外のことは家族の意向もあるため回答を差し控えさせていただきたいと答えたところ、騒ぎ立てるため取材したわけではなく、事実の確認をしたかっただけであるとのことであった。
15:35 ■■■■の両親が来校し、双方の情報交換を行った。
今後の事を以下のとおり決定した。
・前期は欠席扱いとし、後期から休学予定
・発見されなければ次年度も休学
・寮の居室は夏休み前の閉寮後に引越する
・社会見学旅行は不参加
7月1日(水)
寮生1名が6月10日(水)午後に寮を出て、行方不明になっていることをホームルームで全学生に説明し、その事を説明する保護者宛の文書を持ち帰らせた。
7月6日(月)
12:00 朝日新聞社の記者から、行方へ不明の学生がいると聞いたが本当かとの問い合わせがあり、行方不明の学生がいることは事実であるが、これ以外のことは家族の意向もあるため回答を差し控えさせていただきたいと答えた。
7月9日(木)
16:13 前橋警察署刑事課から、川で遺体らしきものを発見したとの連絡が入った(ただし、詳細な場所は捜査上、伝えられないとのことであった。)
また、学生健康診断で撮影した■■さんのレントゲン写真を貸して欲しいとの依頼があり、写真は前橋市医師会で保管している旨を回答した。
7月17日(金)
10:40 寮務主事が受け取った父親からの情報について、校長から執行運営部会メンバーに以下の報告等があった
・本日8時20分ごろ■■■■の父親からメールがあった
・遺体は■■■■さんであったことが昨日判明し、家族が引き取り火葬することとなった
・告別式等は行わない
・詳しい経緯は週明けに家族から連絡が入る予定のため、以上の情報は
<P4>
関係者のみの情報共有とする
・来週、家族と面談した上で、学校等の対応を検討する
11:00 学生課長から機構本部学務課学務係■■■■へ以下の報告を行った。
・行方不明の学生が遺体で発見され、昨日、家族が引き取った旨の連絡を、本日、家族から受けた
・報告書を後日提出予定
7月21日(火)
8:00 ■■■■の父親から、これまでの経緯と今後のことについて以下の連絡があった。
・7月10日(金)に身元不明の遺体が利根川で見つかった
・レントゲン写真で照合したが完全―致ではなかったため、DNAを前橋署に提供した
・7月16日(木)に身元不明の遺体が■■■■であることを確認した旨の連絡が前橋警察署からあり、遺体を引き取った。【注:10日の遺体発見から16日の身元判明までに、DNA鑑定が行われたことになる。】
・死亡日は6月10日(水)、死因は短時間での溺死
・死亡原因は不明、今後、警察と協力して解明を目指す
・今月末頃に新聞のお悔やみ欄等で永眠したことを告知したい
・新聞発表までは学校内での公表を待っていただきたい
7月22日(水)
11:00 ■■■■の父親が来校し、寮務主事、クラス担任及び学生課長と面談した。内容は以下のとおりであった。
・利根川下流のテトラポットに遺体が漂着していたところを、ラフティングしていた方が発見したとのこと
・死亡日を6月10日(水)とし、四十九日となる日を目途に(父親は8月1日ごろとおっしゃる)死亡広告を出したいとのこと
・父親の意向により、広告日までは学校からは情報は出さないこととした
・保護者宛の文書については、広告日以降に出す
・保護者宛の文書の内容については、■■■■のご家族に事前に相談して作成する
・警察では事件として扱うため、今後、学校関係者への事情を聞くこともありうる
・警察が本件の結論を出すには、早くて3ヶ月程度かかる
17:25 学生課長から機構本部学務課学務係■■■■へ■■■■の父親との面談を行った旨を報告した。
<P5>
7月29日(水)
10:20 前橋警察署刑事一課■■刑事が来校し、捜査関係事項照会書について、回答をお願いしたいと依頼があった。(一週間から十日くらいで回答をいただきたいとのこと)提出については、直接来校のうえ受領したいとのことであった。
■■■■■■■
上毛新聞の「おくやみ」欄に、以下が掲載された。
■■■■■■■■■■■■■■■■6月10日死去。19歳。■■■
■■■■■葬儀は家族葬で行われた。■■■■■■■■■■■■■
(※新聞記事は別紙のとおり)
8月3日(月)
13:00 臨時教員会議を開き以下を周知した。
・4年電子情報工学科■■■■さんが亡くなった。
・本日、本科全学生保護者宛に親展で4年電子情報工学科■■■■さんが亡くなったことを文書で通知する
・上毛新聞の「おくやみ」欄への掲載があった。
・夏季休業開けの8月31日(月)の8:50からの臨時ホームルームを行い、黙祷を捧げる予定
臨時教員会議で当該学生に対し、出席者全員で1分間の黙祷を行った。
本科全学生保護者宛に親展で4年電子情報工学科■■■■さんが亡くなったことを文書で通知した。
8月5日(水)
10:00 ■■■■の両親が来校し、学寮の居室の荷物を持ち帰った。
前橋警察署から依頼のあった捜査関係事項照会書について回答する内容を提示し、了承を得た。
16:00 前橋警察署から依頼のあった、捜査関係事項照会書への回答を担当刑事に手渡した。
(3)当事者の状況
特になし
(4)その他
特になし
6 当事者への対応
(1)関係学生への対応
現時点では特になし。
<P6>
(2)保護者等への対応
22日の相談内容のとおり
(3)その他
特になし。
7 今後の学校の指導・対応について
(1)他の学生・保護者等への指導・対応
・8月3日(月)付けで当該学生を除籍した。
・授業再開日(8月31日)に黙祷を実施予定
・保護者宛て文書の中で、行方不明となった学生の友人等、関わりの大きかった学生に対し、カウンセリングの受診を勧めている
(2)処分等の状況
特になし。
(3)その他
8月5日(水)に前橋警察署に捜査関係事項照会書を手渡した際に、警察から、今後捜査の内容について群馬高専に説明することはないとの伝言があった。このため、今回の報告を本件における最終報告とする。
8 参考資料等
別紙「上毛新聞 おくやみ」
*****2件目の寮生死亡事件に係る最終追加報告*****
別紙様式2
(第二報以降様式)
報告日時 平成28年3月29日(火)
高専番号 13
高専名 群馬工業高等専門学校
事件・事故発生状況報告書【最終報の追加事項】
1 件名及び第一報報告日
件名:学生の失踪について(第一報報告日:平成27年6月15日)
2 発生日時 平成27年6月10日(水) 寮点呼時
3 発生場所 学生寮
4 当事者名 失踪学生 ■■ ■■■■■■■■■■、男、4年電子情報工学科、寮生
5 事件・事故の発生の状況
※今回追加内容
(2)経緯
3月25日(金)
16:00 ■■■■の父親が来校し、校長、教務主事及び寮務主事と面談を行い、父親から以下の報告を受けた。
最終的に原因が特定できないため不明という扱いになった。
警察は事故の可能性が一番高いとのことでした。
理由はこれまでの状況等と新たに「水遊び」をネット等で検索したところ書き込みを発見したため、川に行った理由の裏付けとなるためである。【注:父親の気持ちとしては、我が子が自死したことを認めたくないのは当然であろう。しかし、「利根川 水位」という検索履歴が多数残っていたということは、水位について関心を持っていたことがうかがえる。平成27年6月は、利根川上流域では例年より降水量が多かったことがわかる。※利根川栗橋地点上流域平均降水量↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000111.html
なお、警察関係者の話では、自死の可能性がかなり高いという見方もあったという。また、6月17日付の上毛新聞記事に「群馬高専 2年で学生3人死亡 自殺か 心のケアを充実」と題する記事を目にした遺族は、一時新聞社に抗議する意思を示されたという。結局、新聞社にクレームは来なかったものの、我が子の死亡原因を自死とは認めたくない親の気持ちは痛いほどよくわかる。】
3月28日(月)
11:20 3月25日(金)の件を国立高等専門学校機構本部学務課の■■■■係長に連絡した。
*****学校組織(平成27年度)*****
役職者名
校長 西尾 典眞
副校長(教務主事) 教授 鶴見 智
副校長(学生主事) 教授 渡邉 直寛
校長補佐(寮務主事) 教授 木村 真也
校長補佐(企画主事) 教授 木村 清和
校長補佐(専攻科長) 教授 宮越 俊一
校長補佐(研究・地域連携推進担当) 教授 黒瀬 雅詞
一般教科長(人文科学) 教授 櫻岡 広
一般教科長(自然科学) 教授 碓氷 久
機械工学科長 教授 重松 洋一
電子メディア工学科長 教授 鈴木 靖
電子情報工学科長 教授 雑賀 洋平
物質工学科長 教授 太田 道也
環境都市工学科長 教授 堀尾 明宏
副専攻科長(生産システム工学専攻)准教授 佐々木信雄
副専攻科長(環境工学専攻) 教授 友坂 秀之
地域連携テクノセンター長 教授 黒瀬 雅詞
IT教育研究センター長 准教授 樫本 弘
教育研究支援センター長 教授 小川 侑一
生物教育研究連携センター長 教授 大和田恭子
図書館長 教授 飯野 一彦
学生相談室長 准教授 谷中 勝
国際連携室長 准教授 伊藤 文彦
インターンシップ支援室長 教授 田部井康一
進路支援室長 教授 神長 保仁
事務部長 加藤 敏明
総務課長 尾島 亨
学生課長 鈴木 正
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の寮生保護者宛通知*****
寮生の保護者の皆様へ
寮生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況です。乗っていた自転車及び所持品は、15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索中です。
警察の見方では、事故の可能性も大きいところですが、正確なことはわかっていません。本人が無事に戻ることを信じたいと思います。
寮生には、学校から以上のことを伝えています。このことを聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。お子様がご自宅に戻った際は、ご家庭でしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年6月17日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の、4J保護者宛通知*****
電子情報工学科4年生の保護者の皆様へ
電子情報工学科4年の学生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況です。乗っていた自転車及び所持品は、15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索中です。
警察の見方では、事故の可能性も大きいところですが、正確なことはわかっていません。本人が無事に戻ることを信じたいと思います。
お子様には、学校から以上のことを伝えています。このことを聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。ご家庭でもしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年6月16日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の、部活員保護者宛通知*****
電算部部員の保護者の皆様へ
電算部部員の学生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況です。乗っていた自転車及び所持品は、15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索中です。
警察の見方では、事故の可能性も大きいところですが、正確なことはわかっていません。本人が無事に戻ることを信じたいと思います。
お子様には、学校から以上のことを伝えています。このことを聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。ご家庭でもしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年6月17日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、行方不明中の、全保護者宛通知*****
【注:一部の学生かが行方不明事件のことが勝手に広まると学校側としても憂慮せざるを得ないので、また、学校側としてはあまり長期間伏せておくのも、都合が悪いとして7月1日に全保護者あてに出した文書。これは全保護者宛に郵送した。中には兄弟で学生のケースもあるので、重複しないように配慮したとのこと。文書の封筒詰め作業が大変だったことがうかがえる。】
保護者の皆様へ
非常に心配されることでありますが、寮生1名が6月10日(水)の午後に寮を出、戻っていない状況が続いています。外出の際乗っていた自転車及び所持品は、同15日(月)に警察により前橋市の利根川にかかる中央大橋の下付近で発見されたものの、本人は見つかっておらず、なお警察が捜索を行っています。
警察の見方では、事故の可能性が大きいところですが、正確なことはわかっていません。ご家旅のお気持はいかばかりかと推察いたします。本人が何とか無事に戻ることを信じたいと思います。
当該学生の保護者の方の御了解を得、関係する学科の学級、寮、同じ部の学生に対しては、手掛かりとなる情報の照会を兼ねて、6月17日(水)以降、順次上記の内容を伝えました。また、併せてこれらの学生の保護者の方に対しても、文書にて同様のことをお伝えし、お子様が不安にならないようしっかりと見守っていただくようお願いをしました。
―方で、その他の学生については、少し状況を見守ってからと考え、これまではこのことを伝えなかったところです。しかしながら、本人が見つからないまま、時間も経過してきたこともあり、保護者の方の御了解の下、本日、担任から話をしました。
担任からの話を聞いて、お子様が精神的に不安な状況になっていることが考えられます。お子様がご自宅に戻った際は、ご家庭でしっかりお子様の様子を見守るとともに、学校も既に指導を行っていますが、必要であれば、学生相談室で心のケアを受けるようお勧めください。
平成27年7月1日
群馬工業高等専門学校長
西尾 典眞
*****2件目の寮生死亡事件に関し、遺体発見後の、全保護者宛通知*****
【注:これも全保護者宛に郵送した。中には兄弟で学生のケースもあるので、重複しないように配慮したとのこと。文書の封筒詰め作業が大変だったことがうかがえる。】
保護者の皆様ヘ
去る6月10日(水)の午後に寮を出たまま、戻っていない学生がいることについては、既に、皆様にお知らせしていたところですが、残念ながら、利根川で遺体の発見があり、警察により、当該学生のものであるごとが確認されました。
この学生は、電子情報工学科4年■■■■■です。大切なお子様をなくされたご家族のご心痛は、察するに余りあるものがあります。当初は、ご家族のご意向を踏まえ、手掛かりとなる情報を得ることも考えて、関係する学科の学生等のみに名前を伝えていました。
この度、■■■が亡くなったことが確認されたことを受け、ご家族のご了解の下、その名前も全学生の保護者に対し、お知らせすることといたしました。
亡くなった原因については、溺死ということのみがわかっている状況です。警察による調査は続くようですが、先にお知らせした通り、警察は事故の可能性が高いとみているものとご家族からは伺っています。
ついては、お子様にも、このことをお伝え願います。同じ学校の学生が亡くなったことを聞いて、お子様が不安な状態になることが考えられます。引き続き、ご家庭やお子様の様子をしっかりと見守ることをお願いします。
また、夏季休業期間中(申し訳ありませんが、土日及びー斉休業となる8月12日(水)~14日(金)を除きます。)においても、個別にお申し込みがあれば、カウンセラーによる対応を行うことといたしました。遠慮することなく、学生課学生支援係(TEL027-254-9057、E-mail soudan@jim.gunnma-ct.ac.jp)宛て申し込むよう、お子様をご指導ください。もちろん、保護者の方からのご相談も受け付けます。
亡くなった■■■については、ご家族だけで葬儀を行われたとのことです。なお、遺体が学生本人のものであることが確認されたのは、7月16日(木)で、翌日には、学校もご家族からご連絡をいただきました。ただし、ご家族が希望されたことを受けて、皆様には少し時間をおいてからのお知らせとなったところです。この点、ご理解願います。
8月31日(月)からの授業再開に当たっては、同日8時50分から臨時のホームルームを開き、亡くなった■■■のご冥福を祈って、全校で黙とうを捧げることとしています。このことについてもお子様にお伝えいただくようお願い申し上げます。
平成27年8月3日
群馬工業高等専門学校長
西 尾 典 眞
*****2件目の寮生死亡事件後の対応要領*****
【注:特別にこのときは夏休み中でも学生相談室が利用できるようにしたことがわかる。】
<P1>
教員会議資料 1-1
平成27年8月3口
(臨時教員会議資料) 取扱注意
平成27年8月3日
教職員 各位
まことに残念かつ悲しいことでありますが、寮を出たまま、戻らなくなっていた本校電子情報工学科4年■■■■■■■■■■■が利根川において遺体で発見されました。警察により■■■と確認がなされたのは、7月16日(木)とご家族から伺っています。
7月の保護者宛て文書では、「警察の見方では、事故の可能性が大きいところですが、正確なことはわかっていません。」と記載しました。死亡原因については、溺死ということのみわかっており、なお警察により調査もなされるようですが、ご家族から伺う限り、現時点において先の記載内容が変更されることにはなっていません。
■■■が亡くなったことが確認されたことを受け、本日付で、別添の文書を保護者宛て親展で送付し、このことを保護者から各学生にも伝えていただくこととしました。この文書の内容については、■■■のご家族に事前に御相談をしています。
ご家族は、■■■■■■の上毛新聞おくやみ欄に■■■のことを掲載されています。内容としては■■■■■■■■■■■■■■■■■■■6月10日死去。19歳。■■■■■■■■■葬儀は家族葬で行われた。■■■■■■■■■■■■■」となっています。■■■■は、49日を過ぎてのしかるべき日ということでご家族が判断されたものと伺っています。
■■■の死亡が確認された7月16日(木)の翌日、学校もご家族から連絡を受けましたが、学校としては、当面、■■■の死亡が確認されたことを伏せるとともに、学校内においても、情報を限定的に扱ってほしいとの要請を受けていました。その後、7月21日(火)にご家族から、新聞のおくやみ欄での告知の話があり、■■■■■■■■の掲載を受けて、保護者の皆様、また、各教職員の皆様にお知らせすることとなったところです。
夏季休業明けの8月31日(月)の8時50分から臨時のホームルームを行い、放送を合図に、黙とうを捧げたいと思います。
ホームルーム開催に当たっては、まず、学生に次のことをお伝え願います。
●既に、夏季休業中に、文書で保護者宛てお知らせし、保護者の方から話を聞いていると思いますが、寮を出たまま、戻らなくなっていた本校電子情報工学科4年■■■■■■■■■■が利根川において遺体で発見されました。■■■と確認がなされ
<P2>
たのは、7月16日とご家族から伺っております。
このことを受け、この後の放送を合図に1分間の黙とうを捧げたいと思います。●
放送は、8時55分頃から始め、黙とうを次のとおり行います。
●校長です。既にお話があったとおり、非常に残念かつ悲しいことですが、本校電子情報工学科4年■■■■■■■■■■■が亡くなりました。
皆さんと同じ群馬高専の学生であった■■■のご冥福を祈り、黙とうを捧げたいと思います。よろしくお願いします。ご起立ください。
黙とう………(1分)………おわります。●
夏季休業中も、申し込みがあれば、学生相談室のカウンセラーが対応できるようにしましたが、特に、夏季休業明けは、むずかしい時期です。学生の動向に留意し、必要に応じ、学生相談室の利用を勧めるなど、心のケアをよろしくお願いします。
また、学生がいろいろと尋ねることがあるかもしれませんが、ご家族からこれ以上のことは、伺っていないということで対応願います。
校長
**********
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告・この項続く】
「ただし、1件目のご遺族は「もうこの事件のことにはかかわりたくない」とおっしゃっているという。】
NNNN
現校長赴任後最初の惨事だったため、学校側が必死に情報統制をかけた結果だという見方ができます。
市民オンブズマン群馬事務局より