市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

首都高ローリー横転炎上事故の損害賠償に係る情報不開示異議申立を審査会に諮問した日本高速道路保有機構

2013-01-30 01:25:00 | 首都高炎上とタゴ運輸
■平成20年8月3日早朝に発生した首都高史上最大の物損事故は、多胡運輸所有のタンクローリーが灯油とガソリンを満載して首都高5号池袋線で横転炎上して起きたものですが、巨額の損害賠償を巡り、いまだに多胡運輸(原因者)、ホクブトランスポート(元請)、出光興産(荷主)と首都高との間で係争中です。


 当会は、かねてから安中市土地開発公社51億円横領事件の推移を見てきており、この関係で、事件の単独犯とされた同公社職員タゴと、その実弟が経営する多胡運輸とのかかわりから、この事故が常識を超える展開になるのではないかと、当初から気がかりでした。そして、それはまさに的中したのでした。

■多胡運輸が起こした首都高の歴史に名を残すこの大事故について、事故の真相と責任の所在を確認し、再発防止につなげ、安中市のタゴ51億円事件を再検証するためにも、この事故処理の情報と、事故を巡る当事者間の損賠裁判の情報が欠かせません。

 そこで、首都高のお目付け役の日本高速道路保有・債務返済機構に情報開示請求を平成24年11月28日付で行ったところ、同12月25日付で同機構から不開示通知が当会に送られてきました。

 そのため、平成25年1月4日付けで異議申立てをしていたところ、昨日、同機構から、本件を情報公開・個人情報保護審査会に諮問した旨の通知が届きました。

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                    総総第132号
                    平成25年1月28日
市政をひらく安中市民の会
 小  川    賢   様
               独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
                       理事長  勢 山  廣  直
     情報公開・個人情報保護審査会への諮問について(通知)
 独立行政法人等の保有する情報の公開に関する法律第9条の規定に基づく開示決定等に対する次の不服申立てについて、同法第18条第2項の規定により情報公開・個人情報保護審査会に諮問したので、同法第19条の規定により通知します。
1 不服申立てに係る法人文書の名称
 平成20年(2008年)8月3日早朝、首都高速道路5号池袋線熊野町ジャンクション付近の下り線で、荷主である出光興産㈱(東京都千代田区)のマークをつけ、元請業者であるホクブトランスポート㈱(高崎市)の下請業者である多胡運輸㈱(高崎市)(以上まとめて「利用者」という)のタンクローリーが横転して炎上した事故で、道路管理者の首都高速道路株式会社が被った損害について、①法令により道路管理者の権限を代行する貴機構が、当該利用者の過失で損傷又は汚損により必要を生じた道路に関する工事又は道路の維持の施行を利用者に命じた経緯を示す文書、及び、②利用者の過失により道路管理者の首都高速道路株式会社が被った損害の賠償に関して貴機構が作成もしくは入手した情報のうち、平成20年度以降の法人文書ファイル管理簿に掲げられている次の情報。ただし、いずれも関係情報記載部分のみ。なお、2011年7月に利用者を相手取って首都高速道路株式会社が計約34億5千万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した事件にかかる情報も含む。
(1)役員会の議事録
(2)監事監査関係
(3)記者発表
(4)特殊車輛通行受理・許可一覧
(5)特殊車輛通行許可番号
(6)争議関係
(7)警告書等
(8)措置命令書管理簿
(9)措置命令書(控)等
(10)原因者負担督促状(控)等
(11)債務引受契約書
(12)道路資産の現地確認関係
(13)その他、もしあれば
2 不服申立てに係る開示決定等
 開示決定等の日付 平成24年12月25日
 記号番号 総総第119号
 開示決定等をした者 独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構 理事長 勢山 廣直
 開示決定の種類 不開示決定
3 不服申立て(不服申立ての種類)
 □審査請求
 ■異議申立て
(1)不服申立日 平成25年1月4日
(2)不服申立ての趣旨
 本件不開示決定処分は、法及び行政不服審査法を不当に解釈し運用されたものであり、本件不開示決定処分の取消し及び全面開示を求める。
4 諮問日・諮問番号  平成25年1月25日・平成25年(独情)諮問第3号
     担当課:独立行政法人日本高速道路保有・債務返済機構
         総務部総務課
         〒105-0003 東京都港区西新橋2-8-6
         TEL 03-3508-5162


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■今後、早ければ3ヶ月、長ければ数ヶ月かそれ以上かかって、審査会から同機構に対して答申がなされるものと見られます。

 それまでに、首都高とタゴ運輸・ホクブトランスポート・出光興産との間の民事訴訟がどのような展開を見せるのか、予断は許されませんが、何か動きがあれば当会のブログで報告することにしています。

こちらは現在の多胡運輸。ただし多胡運輸の看板はすべて撤去され、見かけは㈱美正駐車場とある。


ただし、防犯ビデオカメラが敷地内のあちこちに設置されてあり、物々しい雰囲気。

昨年まであった多胡運輸の文字の入った看板も撤去。

こちらも何事もなかったかのように多胡運輸の後ろ盾として事業を続けているホクブトランスポート。

【ひらく会情報部】

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