市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

ついに日刊ゴルフ場跡地まで目を付け始めた廃棄物処理業者…群馬県西部サンパイ銀座化拍車の懸念

2013-07-29 22:52:00 | 全国のサンパイ業者が注目!
■住民の反対をよそに廃棄物処理場の設置に邁進する群馬県の環境行政のもとで、“サンパイ銀座”の名をほしいままにしつつある群馬県西部の高崎市、安中市、富岡市にまたがる丘陵地帯ですが、なかでも安中市の岩野谷地区では、既にサイボウ環境㈱の一般廃棄物管理型最終処分場、大和建設㈱http://www.yamatokensetu.co.jp/ の産業廃棄物中間処理施設、東邦亜鉛㈱の産業廃棄物安定型最終処分場が稼働中です。さらに、㈱環境資源の一般・産業廃棄物管理型最終処分場の設置計画が事前協議終了目前の状況にあり、㈱アーバン環境サービスの一般・産業廃棄物管理型最終処分場設置計画が事前協議中の段階にあります。こうした中、驚くべきことに、中間処理施設を稼働中の㈱大和建設が、直ぐ近辺の、岩野谷地区の南部の丘陵地帯に100ヘクタール余りの広大なゴルフ場開発予定地を所有する日刊スポーツのグループ会社である㈱日刊スポーツ興産http://nse.nikkansports.com/ に土地買収を打診していたことが判明したのです。

平成25年6月27日(木)午後2時から県庁内で開催された㈱環境資源の関東屈指のサンパイ場計画にかかる群馬県大規模土地開発事業審議会(通称 大規模審議会)で審議委員らに配布された当該計画予定地の航空写真。赤枠が環境資源のサンパイ場予定地だが、その左側に広がる広大な里山が日刊ゴルフ場計画跡地。今回大和建設は、ここに目をつけて日刊スポーツに土地売却を打診した。この地区がサンパイ銀座化している様子がよくわかる。
 当会に寄せられた最新情報によれば、最近、大和建設㈱から日刊スポーツ興産㈱に対して、ゴルフ場跡地の買収の打診があったということなので、さっそく当会は日刊スポーツグループ社である同社の担当者に確認してみることにしました。

■このゴルフ場開発計画では、朝日新聞グループの日刊スポーツが、朝日新聞グループ独自のゴルフ場「(仮称)日刊スポーツゴルフ倶楽部」建設を企て、平成2年から大規模開発申請手続を進めていました。そして群馬県知事・小寺弘之から開発許可通知が出されたのは平成11年10月7日でした。

 当時、既にバブル経済は終焉していましたが、なおも地元の政治家の圧力や、ヤバイ地上げ屋からの突き上げを受けて、日刊スポーツはゴルフ場開発から手を引くことができませんでした。しかし、ヤバイ地上げ屋が、再び地元の有力者を扇動して、日刊を相手に土地返還請求訴訟を提訴するに至り、さすがの日刊スポーツもこれ以上外部からの圧力に従うことはないとして、平成14年11月13日付けで、ゴルフ場計画の中止を、群馬県と安中市に申し入れる書面を提出したのでした。この顛末は当会のブログを参照ください。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/285.html

■㈱環境資源が計画中のイッパイ・サンパイ処分場計画は、もともとは日刊スポーツのゴルフ場計画予定地の一部でした。ところが、隣接する山林の所有者がゴルフ場予定地に売却することを拒否したため、ゴルフコースのレイアウト見直しにより一旦買収済みの山林を高崎市乗附町で税理士を営む須藤良人氏に売却しました。そして須藤氏と知人である安中市下後閑の鬼形建設社長の鬼形忠雄氏と組んで、㈱環境資源を設立し、廃棄物処分ビジネスに踏み出したのでした。

 こうして廃棄物処分場が一つでもできると、その地域の土地情報や行政情報がたちまち廃棄物処理業界に伝わり、我も我もと利権を目当てに参入してくるのです。

■今回、日刊スポーツ興産にアプローチをしてきた大和建設㈱は、もともと隣接の高崎市(旧・吉井町)でいち早くサンパイ処理業に進出して成長してきた企業です。隣の安中市岩野谷地区の状況も詳しく熟知しており、日刊スポーツが広大なゴルフ場計画跡地をもてあまして、一説では3億円で手放したいという話も、行政関係OBから流されたこともあります。

■そこで当会は、日刊スポーツ興産の担当者に事の次第を直接確認してみました。その結果、同社からは「確かに、幾つかの廃棄物業界の会社から接触があったことは事実。しかし、廃棄物問題は地元の皆さんがもっとも重大に思っていることなので、廃棄物関連では絶対に土地は売却しない。ゴルフ場開発は大規模開発手続を経ており、別の目的で土地を処分することは非常に難しい。地元にとって本当に役に立つ開発事業であれば、地元の合意を得ながら進めることはありうるが、廃棄物関連で土地を売却することで、再び地元に迷惑を掛けるようなことは絶対にしない」というコメントをもらいました。

 少なくとも、当面は同社ではこの方針を維持するようなので、一安心ですが、こうした打診が廃棄物処理業界から、頻繁に寄せられているところを見ると、今後、日刊スポーツ興産や、同グループの幹部がいつサンパイ業者の攻勢に折れて、方針を変更するかもしれないという懸念は払拭できません。

■今後とも、高崎市の観音山丘陵から西へと続く丘陵地帯におけるサンパイ銀座化の波は、押し寄せ続けることでしょう。群馬県や安中市の環境行政がお粗末だけに、地元住民の結束の真価がますます問われる状況になります。

【ひらく会情報部】

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