市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

投票率県下最下位の返上を目指す館林市選管に立ちはだかる自らのズサン選挙体質

2019-07-15 22:59:00 | オンブズマン活動
■7月21日投開票の参院選と知事選のダブル選挙の真っ最中の群馬県ですが、現在当会会員が群馬県選管を相手取って係争中の館林市議選挙無効確認等請求事件では、館林市選管のデタラメな選挙管理体制と、群馬県選管の公選法遵守意欲の喪失が浮き彫りとなっています。この事件では7月17日(水)午後1時15分から東京高裁511号法廷で判決が言い渡される予定です。こうした中、館林市選管が、群馬県下で最低の投票率を返上したいと、連日報じられています。早速見てみましょう。

地元の参院選・知事選立候補者ポスター掲示板。



**********群テレ2019年7月3日
群馬県 館林市選挙管理委員会 投票率最下位脱出へ
https://www.youtube.com/watch?v=-rewFX0MAgE

群馬テレビ・群テレ
2019/07/03 に公開
伸び悩む投票率の向上のため、館林市選挙管理委員会では、知事選と参院選に向けて「投票率最下位脱出」をキャッチフレーズに啓発活動に取り組む。市内のショッピングセンターとも連携し、投票した市民へ抽選券の配布や割引などを行うキャンペーンも実施される。






**********毎日新聞2019年6月28日 12時10分(最終更新 6月28日 12時11分)
目指せ、最下位脱出!投票率が群馬県ワーストの館林市が本気の啓発スタート

「投票率最下位脱出!」と書かれた館林市選管ののぼり旗とたすきを掛けた選管マスコット=館林市役所で2019年6月27日午後0時8分、高橋努撮影
 群馬県館林市選挙管理委員会は、参院選・知事選(7月21日投開票)に向けて「投票率最下位脱出!」をキャッチフレーズに、民間も巻き込んだ選挙啓発活動に乗り出す。
 館林市は、今年4月の県議選の投票率が35.74%と県内市町村中最低だった。知事選では2007年(45.89%)と11年(28.60%)に投票率県内最低を記録し、前回15年は最下位を免れたものの、28・05%と過去最低の投票率に終わった。
 危機感を抱いた市選管は「ネガティブ(後ろ向き)だが、まずは市民に現実を知ってもらわなくては」(事務局)と、選挙期間中、市内随所に掲げる横断幕やのぼり旗に「投票率最下位脱出!」と刷り込む異例のキャッチフレーズを策定。市役所玄関の「母たぬき」像にも「“投票率”最下位脱出!」と記したたすきを掛ける。
 また、館林商工会議所などと連携。複合商業施設「アゼリアモール」で7月10日から22日まで、期日前も含めて投票を済ませた市民に抽選会の参加券配布や、各加盟店舗の割引などさまざまな特典を用意する。
 選挙期間中の13日に行われる館林まつりでも、「脱最下位」を呼び掛ける宣材を配布する予定で、館林市選管は「この際、できることは全てやらなくては」と意気込んでいる。【高橋努】

**********産経新聞2019年7月5日(金)7:55
【参院選、群馬知事選】投票率最低脱出へ 館林市が図書館に選挙書籍設置
 館林市は参院選、知事選が投開票される21日まで、若者に政治に関心を持ってもらい投票率を改善しようと、市立図書館に選挙や政治に関する書籍を集めた企画コーナー「みんなで投票にいこう!」を設置する。
 4月の県議選で、投票率は県全体の43・49%を8ポイント近く下回る35・74%で、県内で最も低かった。市は政治に無関心の若者が多いことが投票率低迷の一因とみており、「最下位脱出に向けた取り組み」としている。
 市立図書館では「池上彰のみんなで考えよう18歳からの選挙」「イラストで学べる選挙制度」など計23冊を紹介し、貸し出す。
**********

 このように館林市選管では、低投票率の原因として、政治に無関心の若者が多いことを挙げていますが、自ら公平、公正、透明な選挙の実施に向けて襟を正そうとしない自らの体質は棚に上げたままです。これでは有権者の信頼は到底得られません。

 とりわけ期日前投票箱の管理については、得体のしれない職員一人が運んでも、そのような事実はない、などと結論付けるようでは、選挙を管理する資格は皆無です。当会会員は2018年9月23日の館林市議選での1票の不整合の原因がこうした選管のズサン体質にあるとして、東京高裁で群馬県選管(訴訟相手として館林市選管ではなく、それを監督する群馬県選管が法的な受け皿となる)と現在係争中です。判決は7月17日(水)午後1時15分から東京講師511号法廷で言い渡される予定です。

■こうした中、お隣の長野県では、期日前投票を巡り、とんでもない事件が発生しました。

**********NHK信州 NEWS WEB 2019年07月07日18:50
期日前投票所で誤った用紙を交付

 参議院選挙の長野市役所の期日前投票所で、比例代表の投票用紙の交付ミスがあり、市は、44人の票が無効票となる可能性が高いとして陳謝しました。

 長野市選挙管理委員会によりますと、市役所に設けられた参議院選挙の期日前投票所で、7日午前8時半からおよそ1時間にわたり、比例代表の投票用紙を交付する際、誤って4月に行われた県議会議員選挙の投票用紙を交付したということです。

 2つの投票用紙の色が似ていたためミスに気付けなかったということで、投票に訪れた人からの指摘でミスが発覚したということです。

 交付する投票用紙は毎朝、市の選挙管理委員会の職員が市役所の倉庫から持ち出すことになっていて、職員が誤った用紙を持ち出したということです。

 その後、投票所でもこの職員や立会人など複数人でチェックしましたが、間違いに気付かなかったということです。

 この用紙で投票した人はあわせて44人にのぼり、市の選挙管理委員会によりますと、誤った投票用紙での投票は無効になる可能性が高く、改めて投票用紙を交付することはできないということです。
 市は投票した44人を訪問し、状況を説明したうえで謝罪しているということです。
 長野市選挙管理委員会の小林博委員長は会見で「確認すれば防ぐことができた単純なミスだが結果は重大で、市民の信頼を大きく失墜させてしまい、深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

**********毎日新聞2019年7月7日 22時43分(最終更新 7月8日 01時12分)
参院選長野 期日前投票用紙で誤交付、44人無効に 4月の県議選用紙交付

長野市役所=長野市鶴賀緑町で、安元久美子撮影
 長野市選挙管理委員会は7日、市役所に設けた参院選期日前投票所で、比例代表の投票用紙として誤って4月の長野県議選の投票用紙を交付するミスがあったと発表した。公職選挙法に基づき投票した44人分が無効票となり、再交付も行わない見込み。
 市選管によると、投票開始から約1時間後に45人目の有権者が指摘して発覚した。同じ倉庫で保管していたため、担当者が取り違えたという。7日の投票開始前に職員ら4人が確認したが、両用紙とも白地に赤字で印刷され、似ていたことから気がつかなかったという。【原奈摘】

**********朝日新聞2019年7月7日18:45
参院選なのに…県議選の投票用紙配る 長野市が44人に

交付ミスがあった長野県議選(左)と参院選比例代表の投票用紙=長野市役所
 長野市選挙管理委員会は7日、この日の参院選の期日前投票で、投票用紙の交付ミスがあったと発表した。44人に対し、比例区の用紙を渡すところを誤って4月に行われた長野県議選の用紙を配布した。投票は無効になる見込みで、市選管は「市民の投票の権利を無効にしてしまい、深くおわびします」と陳謝した。
 市選管によると、交付ミスがあったのは市役所本庁舎の期日前投票所。7日午前8時半の投票開始直後からの約1時間、県議選の投票用紙を配っていた。45人目の有権者の指摘で気づいたという。
 選管職員がこの日、倉庫から比例区の投票用紙を取り出す際、県議選で残った用紙が保管されていた箱から1500枚を持ち出した。うち500枚を自動交付機にセット。事務従事者のほかに投票管理人や立会人らで正しくセットされているかを確認したが、二つの用紙は大きさが同じなうえ、いずれも白地に赤色の文字で印刷されていたため、誤りに気づかなかったという。
 公職選挙法は、所定の用紙を用いない投票を無効とするとしている。市選管は、同法の「1人1票の原則」により、投票用紙の再交付はしないと説明している。
 市選管では、44人への謝罪や説明に回っているといい、小林博委員長は「ミスの内容は非常に重大ととらえている」と述べた。(北沢祐生)
**********

 そもそも、4月に終わった県議選の未使用票をいとも簡単に倉庫から取り出せること自体、ありえない話です。当会がかねてより主張している行政職員の、行政職員による、行政職員のための投開票管理体制になっている現状では、このようなズサンな票管理があとを絶ちません。きちんとした第三者の立ち会いが絶対に必要な所以です。

■さらに全国各地からぞくぞくとズサンな票管理の実態が報じられています。

**********NHK栃木 NEWS WEB 2019年07月14日18:23
大田原市で不在者投票ミス
 参議院選挙の期日前投票が行われている栃木県大田原市の投票所で、県外の選挙区に「不在者投票」で投票しようとした女性に必要な手続きが案内されず、女性が誤って栃木選挙区の投票箱に入れてしまうミスが起きました。
 「不在者投票」は、仕事や旅行などで住民票のある自治体以外にいる有権者が滞在先で投票できる制度で、記入した投票用紙は専用の封筒に入れた状態で滞在先の選挙管理委員会が預かり住民票のある自治体に送ることになっています。
 大田原市の選挙管理委員会によりますと、14日午前9時半ごろ、市役所湯津上庁舎の期日前投票所で、不在者投票をしに訪れた千葉県の30代の女性に適切な案内がされず女性は千葉選挙区の投票用紙を栃木選挙区の投票箱に入れてしまったということです。
 投票用紙を渡す際、担当者は記入後の投票用紙を係員に預けるよう指示せず投票用紙を入れる封筒も手渡していなかったということです。
 女性の投票は無効票として扱われ投票をやり直すことはできません。
 市選挙管理委員会は「大切な1票を無駄にしてしまい申し訳なく思います。再発防止のため、不在者投票制度の手続きや対応について職員に周知徹底します」としています。

**********新潟日報2019年07月14日10:59
魚沼市選管、期日前投票で用紙交付ミス
 魚沼市選挙管理委員会は13日、参院選の期日前投票をした男性1人に、比例代表の投票で選挙区の投票用紙を間違えて手渡すミスがあったと発表した。
 投票用紙を取り違えて記入していた場合、無効票になる。
 市選管によると、ミスがあったのは市役所堀之内庁舎の期日前投票所。同日午前11時前、選挙区の投票を終え、比例代表の投票用紙を受け取りに来た男性に、再び選挙区の投票用紙を渡した。担当職員による用紙の種類の確認が不十分だったことが原因とみられる。
 直後に残票数を職員が調べたところ、枚数が合わず、ミスに気付いた。男性は既に投票所を離れていた。その後、市選管は男性の自宅を訪ね、経緯を説明し、謝罪した。
 市選管は「誠に申し訳ない。原因究明を図るとともに、再発防止と信頼回復に努めたい」としている。
【社会】

**********神戸新聞NEXT 2019年7月13日20:11
投票用紙を誤交付、2人で分担業務を1人で対応し発生 参院選、朝来市選管

朝来市役所=朝来市和田山町東谷
 兵庫県朝来市選挙管理委員会は13日、同市役所本庁舎(同市和田山町東谷)での参院選の期日前投票で、有権者1人が兵庫選挙区の投票をする際に、誤って比例代表の投票用紙を交付したと発表した。比例代表の投票用紙に選挙区の候補者名を記入した場合は無効となる。同じ有権者の比例の投票では交付ミスはなかったという。
 市選管によると、交付ミスがあったのは同日午前11時すぎ。投票用紙の交付業務は本来2人で分担するが、うち1人が交代を呼ばずに一時的に席を外し、残る1人で対応していたという。有権者が投票を終えて去った後、投票用紙の交付機に表示される残数が、選挙区と比例で異なることが発覚した。市選管は「適正な人員配置やレイアウトを周知徹底する」としている。

**********産経WEST 2019年7月13日07:03
大阪府田尻町で参院選比例投票用紙交付ミス
 大阪府田尻町選挙管理委員会は12日、町役場で同日行われた参院選の期日前投票で、有権者1人に、比例代表の投票用紙として誤って大阪府選挙区の用紙を手渡すミスがあったと発表した。
 投票用紙の交付は男性職員1人が担当。同日午前11時ごろ、選挙区に投票した後の有権者に白色の比例用紙を手渡すべきところ、間違って黄色の選挙区用紙を再び渡したという。
 投票後、立会人からの指摘で、残っている投票用紙を数え直してミスが判明した。この有権者の比例代表の投票は無効票となる。職員は「どの有権者の投票で間違えたのか分からない」と話しているという。

**********新潟日報2019年07月06日18:48
糸魚川市選管が用紙交付ミス
期日前投票で選挙区と比例を逆に渡す

 糸魚川市選挙管理委員会は6日、参院選の期日前投票で有権者4人に対し、選挙区と比例代表の投票用紙を逆に交付するミスがあったと発表した。4人が選挙区と比例代表を取り違えて記入していた場合、票は無効となる。
 同市選管によると、ミスがあったのは同市能生生涯学習センター2階の期日前投票所。6日午前8時半前、職員3人で期日前投票の準備をした際、選挙区と比例代表の投票用紙を本来の位置とは逆に置いていた。
 受付開始直後から投票に訪れた男女4人に対し、交付係が誤りに気付かないまま用紙を手渡した。午前8時50分すぎに職員が誤りに気付いたが、4人とも既に票を投じて、投票所を離れていたという。
 市選管は「市民に多大なる不安を与える結果となり、誠に申し訳ない。原因究明を図るとともに再発防止と信頼回復に向け努力する」としている。市選管は4人に謝罪する方針。
【政治・行政】
**********

■こうした行政職員だけによる投開票管理について、当会では不正の温床だとして是正を求めており、その一環として当会会員が実際に出馬した館林市議選におけるズサンな実態と1票の不整合の原因究明を怠る館林市選管と、それを監督する立場の群馬県選管の公選法不遵守の姿勢を、法廷で厳しく追及してまいります。7月17日(水)午後1時15分から東京高裁511号法廷で言い渡される判決にもご注目ください。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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2 コメント

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Unknown (リンゴの県)
2019-07-18 07:01:59
選挙は厳正に行われていると思ってましたが、ミスが多さに驚かされます。
これなら、投票用紙は止めてハガキをバーコードで読み込ませて、PCを使った投票の方が良いと感じるほどです。
投票用紙の渡し間違いが多すぎます。
長野高専の在籍出向石原前校長も大概ですが、選挙管理委員会も酷すぎます。
東京高裁で7月17日にどんな結果が出たのか気になります。
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Unknown (ひらく会情報部  )
2019-07-19 17:27:48
>>「リンゴの県」さんへ
 ご報告が遅れましたが、さきほど7月17日の東京高裁の判決と、そのあとの総務省選挙課からの判決を踏まえた問題点に関するヒヤリング結果を掲載しましたので、ぜひご覧ください。
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2986.html
 以上取り急ぎ。
   市民オンブズマン群馬事務局より
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