田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

バビロン(Babylon)

2023年02月15日 14時29分32秒 | 日記

BABYLON (2022) – Exceptional Movie Has Much to Say About Film Industry and  Movies' Relationship with Fans | This Is My Creation: The Blog of Michael  Arruda

Babylon, with Brad Pitt, Margot Robbie, and Diego Calva, is a Frenzied Ode  to Early Hollywood | Glamour UK

バビロン (2022) - 映画レビュー [UIP]。 驚異的なマーゴット・ロビーとのデイミアン・チャゼルの新しい映画 - Crast.net

 1920年代のハリウッドは、すべての夢が叶う場所。サイレント映画の大スター、ジャック(ブラッド・ピット)は毎晩開かれる映画業界の豪華なパーティの主役だ。会場では大スターを夢見る、新人女優ネリー(マーゴット・ロビー)と、映画製作を夢見る青年マニー(ディエゴ・カルバ)が、運命的な出会いを果たし、心を通わせる。恐れ知らずで奔放なネリーは、特別な輝きで周囲を魅了し、スターへの道を駆け上がっていく。マニーもまた、ジャックの助手として映画界での一歩を踏み出す。しかし時は、サイレント映画からトーキーへと移り変わる激動の時代。映画界の革命は、大きな波となり、それぞれの運命を巻き込んでいく。果たして3人の夢が迎える結末は…?(公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年2月12日 劇場鑑賞>

 この監督の「ラ・ラ・ランド」は好きでした。ラストシーンでは年甲斐もなく涙ぐんでしまい、自分でも驚いたことを覚えています。「セッション」のような過酷な映画は見ていて辛かったですが、それでも「すごいなぁ」と思っていました。

 今回の映画はハリウッドが一番華やかで盛り上がっていた頃の話。今見ると、あまりにド派手などんちゃん騒ぎに思わず引いてしまいますが、実際こんな感じだったのでしょうね。しかし、いくらお金があるからって、こんなにハメをはずしたパーティを連日開く意味ってある?無駄すぎる。下品だし。もちろん、こういうところへ出入りしておけば、いつか目立った存在になれるかも、とチャンスをうかがう新進俳優にはいい機会だっただろうけど。本作の主人公の一人、マーゴット・ロビーもまさにそう。その美しい外見を生かし、ちょっと下品だろうと何だろうと、なんでもアリでのし上がります。もちろん、それだけの才能があったということなんですが。

 サイレント映画からトーキーに移行する時代って、大きな変革だから、大スターだった人でもその波に乗り切れなくて落ちぶれてしまうことがあるということは、過去にフランス映画でありながらオスカーを得た「アーティスト」でも描かれましたね。今回はその”大スター”をブラッド・ピットが演じます。ただ、纏う雰囲気は随分違いますが。

 そして、今回はスターや新進女優ではなく、マネージメントの才能を発揮した男性が主人公で、彼の目を通しての時代の推移が描かれます。自分も駆け出しだった時代から、有名になることを狙うマーゴット・ロビーに目をかけ、何かと言えば彼女のために尽くす彼が切なかったです。充分成功してからも、やっぱり彼女に振り回されてしまってて。どれだけ更生させようと思っても、やっぱりパーティ好き・ダンス好きで、現実逃避してしまう彼女は、どんなに尽くされてもやっぱり破滅型で。つくづく「ダメなのね・・・」と思いました。もったいない。幸せになれるのに。まぁそれが体質に合わなかったら幸せとは言わないのかもしれないけれど。

 基本的な話は、飽きることなく見れて楽しめたのだけれど、やっぱり少し長かったかな。役者さんたちはみんなよかったと思うけれど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

崖上のスパイ(懸崖之上 Cliff Walkers)

2023年02月13日 17時13分01秒 | 日記

Cliff Walkers (2021) - MyDramaList

崖上のスパイ | シネ・リーブル梅田

懸崖之上(Cliff Walkers)-上映場次-線上看-預告-Hong Kong Movie-香港電影

 1934年冬、満州国のハルビン。ソ連で特殊訓練を受けた共産党スパイ・チームの男女4人が、極秘作戦“ウートラ計画”を実行するため現地に潜入する。ウートラ計画とは、秘密施設から逃れた同胞を国外に脱出させ、日本軍の蛮行を世界に知らしめること。だが、仲間の裏切りによって、そのミッションは共産党の天敵である特務警察に察知されていた。特務の執拗な追跡、次々と放たれる罠により、ついにはリーダーの張憲臣チャン・シエンチェンが特務の手に落ちてしまう。残された王郁ワン・ユー楚良チュー・リャン小蘭シャオランの3人と、彼らの協力者となった周乙ジョウ・イーは、八方塞がりの危機を突破し、命がけのミッションを完遂できるのか……。(公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年2月12日 劇場鑑賞>

 巨匠チャン・イーモウ監督のスパイ映画。田舎でも上映されててラッキー!と思って行ったのですが、浅薄ゆえ知っている俳優がおらず、似たようなおじ様たちがたくさん出て来るなか、誰が誰でどちら側なのかが判断つかず、物語をきちんと把握することができませんでした。もちろん、密命を受けたスパイが敵の目を欺きながら目的を遂行する、という大枠はわかります。でも、はっきり認識できたのは、いつもながらの監督好みの童顔が超かわいい若き女優だけで、あとは本当に、誰が誰なのか・・・。トニー・レオンとか、レオン・ライとかレオン・カーフェイとか(古っ)、一人でも知ってる俳優が混じっていると認識できたかもしれません。

 でも、わからないながらも、その緊迫感は感じることができました。敵を裏切って行動しているから味方かと思っても、二重スパイかもしれません。また、私のような普通の日本人は、普通の中国人は皆共産党員だと思っていたわけですが、この映画では”共産党員”が裏切り者の位置づけだったりして、ますます混乱しました。雰囲気が似てるんだから、いっそ赤のユニフォームと青のユニフォームでもそれぞれ着てくれてたらわかりやすかったのですが(笑)。ロシアで訓練を受けたスパイはエリートなんだな、というのは感じ取れました。

 これは、本で読んだ方がおもしろいかもです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

RRR(IMAX上映)

2023年02月13日 16時49分32秒 | 日記

RRR (Telugu) All Songs Download Mp3 • GizPrix Music

RRR: Is It Creating 'Over-Hype' On The Film? - Movie News

RRR Movie To Release In Theatres On October 13! Makers Share Ram Charan ...

 

舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。彼らが選ぶのは、友情か?使命か?(公式ウェブサイトより)

 
 
 
<2023年2月11日 IMAX鑑賞>
 二度目の鑑賞です。一度目は普通の映画館で見ました。それで充分楽しめたのですが、しかしその後何度も再上映され、IMAXもやっぱりその都度再上映されていて、ひそかに注目していました。今回、3度目の再上映を目にするにあたり「よっし、行くか!もう一度IMAXで」と、思い切りました。地元和歌山県にIMAX劇場はなく、大阪府は泉州地域の岸和田カンカン・ユネイテッドシネマまで、バスと電車を乗り継いでの一日仕事です。しかし!見れてよかった。本当に見ごたえのある映画でした。
 
 インド映画史上最高額の予算をかけただけの、あり得ない映像。長い物語でありながら、きちんと伏線が張られ、上手に収束してゆく物語。そして、アツい男たちによるアツい友情とアクション。まったくどれをとっても一級品で、今回日本でこれだけのヒットになっているのも、納得の秀作です。もう一度見れてよかった。今はネットでグッズも販売しているようなので、吟味しようかと思っています。
 
 インド映画のファンでなくても、是非。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ムンナー・マイケル(Munna Michael)

2023年02月09日 17時46分21秒 | 日記

ムンナー・マイケル』『ジャパン・ロボット』のDVD到着! - アジア映画巡礼

ムンナーマイケル』あらすじ感想評価おすすめインド映画IMW2020リターンズ!☆5 | ねとふりドラマ通信🍡

IMWヒンディー】ムンナー・マイケル | テアトルシネマグループ

 マイケル・ジャクソンをリスペクトするバックダンサーに育てられたムンナーは、クラブでのダンスバトルで稼いでいた。ある時ギャングに絡まれ、ケンカに発展。和解のため面会したボス・マヘンドラはダンサーのドリーに思いを寄せていた。レッスンを重ねるうち、ムンナーとマヘンドラの友情は深まるように見えたが...。
流麗なダンスが評判のタイガー・シュロフは、役づくりのため、ロサンゼルスで、故マイケル・ジャクソンの振付師だった人物からレッスンを受け、高いスキルをさらに磨いた。『血の抗争』(12)で冷徹なギャングを演じたナワーズッディーンが、得意とするギャング役ながらもオシャレでコミカルというかつてない役柄。父を演じるローニト・ローイもダンス番組への出演経験がある。(テアトルシネマグループ 公式ウェブサイトより)

 

 

<2021年9月16日 DVD鑑賞>

 思ったより長かったけど、楽しめました。タイガー君はスタイルがいいですね、足が長くて。主演女優さんもとても美人。今回は、今更ですがタイガー君のアクションの美しさに感嘆しました。まるでバレエダンサーのような足の開き、カンフー使いのようなキレのいい手足の繰り出し。美しい。アクション、ちょっとアジアっぽいと思います。

 当時25歳くらい?と思われるタイガー君は少し年上に見えるような気がしたけれど、捨てられてあった赤ちゃん(これがタイガー君)を拾って育てる、しがないバックダンサーの父さんがいい味出してました。きちんと育てて、学校へも行かせて。でもわかる気がします。こんなかわいい健康baby、ほっとけないですよね。また彼を得たことで、きっと自分も生きがいを得たのじゃないでしょうか。

 反面、タイガー君にダンスの教えを乞うナワーズッテインさんは、弟も両親も、さらには妻もいるのに、愛情を知らないのがとても悲しかったです。悪い人ではないのに、愛し方も愛され方も知らないなんて。両親が決めたままの結婚相手である妻も、最後まで顔が見えなかったです。妻もまた、悲しいと思いました。ここまでの人生って・・・。

 ナワーズッテインさん、こんな役もあるのですね。美しいダンサーの気を惹くためにダンスを習って、下手くそなダンスを披露するのですから(笑)。「女性は強奪するものではない」、タイガー君に言われるまで知らなかったのですか?

 軽~く見るのにお勧めです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Yokosuka 1953

2023年02月08日 14時36分31秒 | 日記

Yokosuka1953 – a documentary

予告編1 | Yokosuka1953

福井にゆかりのある映画監督”木川剛志”の「Yokosuka1953」全国公演開始 | フクブロ~福井のワクワク発見サイト~

 

 2018 年木川剛志に届いたアメリカに住むシャーナという女性からのメッセージ。木川とオンライン上でのやりとりが始まった。シャーナの母バーバラは日本名を木川洋子と言い1947 年に横須賀市で外国人と思われる父と日本人の母の間に生まれた。

 このような子どもたちは混血児と呼ばれ、敗戦国の日本人には敵国の血が流れる混血児として差別の目で見られ、家族でそのような子どもを妊娠した娘を勘当同然で家を追い出すようなそんな時代だった。洋子も過酷な環境で育ち1953年米兵に養子縁組されわずか5歳で渡米した。それから66 年日本に帰る事も母と会う事もなかった。木川信子はシャーナの祖母の名前である。木川という名前で有れば何か知っているのではとかすかな希望に、彼女はSNS で木川を検索し、見知らぬ木川剛志にメッセージを送ってきた。木川剛志には横須賀に親族はなく木川信子という名前を当然知らない。和歌山大学に勤める研究者だった私、木川は福井市、和歌山市の空襲を研究し戦災孤児を調べていた。そして私自身は5歳の子供の父親だった。洋子が養子縁組をしてアメリカに渡った年齢と一緒である。

 何かの縁を感じた。研究者としてできるだけのことがしたかった。こうして私は木川洋子を産んでその後、行方の分からない木川信子の生きた証しを探し出すべく、その足跡をたどり始めた…(公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年2月5日 劇場鑑賞>

 この映画の監督は和歌山大学の木川先生。そんな地元由縁で、和歌山でも遅れず公開されたのでしょうね。こんな感じの小品(すみません。悪意はありません)は、たいがい田舎は遅れてやって来る(あるいは公開されない)ことが多いのですが、今回ばかりは幸運でした。そして残念なことに、私が鑑賞した5日の前日(つまり4日)には、同じ映画館で先生の舞台挨拶があったのですね。きちんと調べなかった私が不用意でした。しかも、劇中、先生は洋子さんが来日するための費用をクラウドファンディングにかけていたのですね。本当に知らなかった。うっかり者の私。和歌山に住んでいるのに。

 映画は、確かに素人っぽい手作り感満載でした。でも、関わった人たちは皆誠実で優しく、どの人も協力を惜しまない態度で洋子さんに接していました。また、戦後混乱期の現実、自分が知らないことも多く、心が痛みました。戦後、米軍に蹂躙されるような形で子供を産んだ女性たち。それがきっかけで自分の親からも冷遇され、行き場を失い、最終的には子供を養子に出すしか手立てがなかった女性たち。そんな「混血児」と言われた子供が、何百人もいたという事実。もちろん、面倒をみてくれる施設もあったようですが、何事にも限りがあり、洋子さんのような人はたくさんいたということ。また、最も驚いたのは、養子縁組するくらいだから、当然子供を欲する夫婦にもらわれて大切にされたのだろうと思いきや、そうじゃなかったこと。洋子さんは、ありとあらゆる虐待に耐えなければならなかったのです。養父母からの虐待だけではありません。学校へ行けば行ったで「ジャップ」と呼ばれて蔑まれ、友人すらできなかったのです。また、写真をご覧になればおわかりになると思いますが、洋子さんは決して醜い女性ではありません。むしろ美人です。それなのに、養母は「実の母親が醜かったから、お前も醜いんだ」と罵り続けたのだそうです。アメリカに渡るとき、写真は一枚も持たされなかったため、もう母親の顔は忘れてしまっていたのだそうです。思い出そうとしても思い出せないというか。5歳だったのですものね。

 でも、気丈な洋子さんは、どんなに辛くても「母が悲しむこと」を避けようと、アルコールやクスリに頼ることなく生きてきたのだそうです。母が最後に言った「迎えに行くからね」という言葉を信じて。結論から言うと、迎えには来なかったのです。諸々の事情もあったでしょうし、60代前半で亡くなったようなので、これから行こうと思っていたのかもしれません。でも、再婚相手は優しかったようですし、お墓も周りのお墓に比べて大きなお墓でした。個人的には「会いにいけなかったのかな」と、ちょっと思いました。

 でも、洋子さんは優しい息子さん・娘さんに恵まれて、今回木川先生を探してくれたのも、娘さんでした。夫は一度も言及されなかったし、出て来なかったのでわかりません。素人の私は、時々過去についてのつらい質問を洋子さんに投げかける先生が、少ししつこいというか、「もうええやんか」と思うこともあったので、プロデューサーや配給、お金の問題で「きちんと聞くように」言われているのかもしれないな、とも思いました。いや、わからないですけど。

 とにかく、いろいろ考えさせられる映画でした。見れてよかった。でも、やっぱり平和がいいです。どんなに貧乏でも、どんなに国土が狭くてもいい。平和に暮れせれば、それに勝るものはないと思いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする