田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

ピンク・クラウド(A Nuvem Rosa)

2023年02月03日 13時33分35秒 | 日記

A Nuvem Rosa (2021) - Macabra.TV

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一夜の関係を共にしていたジョヴァナとヤーゴをけたたましい警報が襲う。突如として世界中に発生した正体不明のピンクの雲——それは10秒間で人を死に至らしめる毒性の雲だった。

緊急事態下、外出制限で街は無人となり、家から一歩も出られなくなった人々の生活は一変する。友人の家から帰れなくなった妹、看護師と閉じ込められた年老いた父、自宅に一人きりの親友……オンラインで連絡をとりあううち、いつ終わるともしれない監禁生活のなかで、彼らの状況が少しずつ悪い方へ傾き始めていることを知るジョヴァナ。そして、見知らぬ他人であったジョヴァナとヤーゴも現実的な役割を果たすことを迫られる。

父親になることを望むヤーゴに反対していたジョヴァナだったが、やがて男の子・リノを出産する。ロックダウン以前の生活を知らないリノは、家の中だけの狭い世界で何不自由なく暮らしており、父となったヤーゴも前向きに新しい生活に適応している。しかし、ピンクの雲が日常の景色となるにつれ、ジョヴァナの中で生じた歪みは次第に大きくなっていくのだった……。(公式ウェブサイトより)

 

 

<2023年1月29日 劇場鑑賞>

 田舎町でも、時々インディペンデンス系の映画が、時がずれることなく公開されていることがあります。この作品も、そんな数少ない作品の一つ(多分)。しかし、怖かったですね、本当に。話は上にある通り、とにかく10秒で死んでしまうほどの毒性の強いピンク色の雲(ピンククラウド)が、突然現れ、その時から誰もが外出できなくなってしまう、という突拍子のないものです。観客には、最初に、知らずに犬の散歩をしていた女性が突然倒れて死ぬ場面が提示されます。この雲が原因だとわかるまで、多分大勢の人が亡くなったのでしょうね。しかし、あるいは予兆でもあって政府は着々と準備していたのか、外出禁止になった後も、体の栄養に欠かせない赤オレンジの飲み物や食物、自分が欲する趣味のものなどは、注文すればダクトを通じて届くようになっています。テレビや電気など、生活インフラも滞りなく提供されているようです。トイレ問題が描かれていないということは、ちゃんと機能していたんでしょうね。とにかく、外に出られないということ以外は、すべて今まで通りなわけです。そんなバカな(笑)。いったい誰が発電設備を管理しているんですか?誰も外に出られないのに、どうやって停電もなく暮らせ、宅配便も届くのですか?食べ物は誰がどうやって栽培を?「アホすぎる設定」とは思いましたが、ここを追及しても仕方がありませんね、映画ですから。

 ジェシー・アイゼンバーグの「ビバリウム」を想起しました。子供は「ビバリウム」みたいに宅配されずに、本当に妊娠して生まれてたけど、それにしても、閉鎖空間で子供ができることに変わりはありません。怖すぎますね。この映画の説明のように、家から出れなくても、生まれた時からそうであれば適応するのでしょうか、本当に。ちょっと想像できません。いつまで、という期限もわからないし。ここが一番つらいかもしれません。出口が見えているのと、見えていないのとでは生き方が変わってくるような気がします。

 どちらにしても、多分私は耐えられません。死を覚悟して外に出るでしょうね。生きててもしょうがないし。原因がわかっているだけ「ビバリウム」よりマシかもしれませんが。しかし、迷惑な雲ですね。考えるとゾッとします。

コメント
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