田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(the iron lady)

2012年04月08日 16時46分11秒 | 日記
  英国史上初、かつ唯一の女性首相マーガレット・サッチャーは、その強い信念により、当時の封建的な男社会の中でも、強力なリーダーシップを発揮した。フォークランド紛争での勝利、労働組合制度の改革、低迷する経済の立て直し、国内のみならず、世界中に影響を与え続け、「鉄の女」と呼ばれていた。_____「教えて、あなたは幸せだった?」マーガレット・サッチャー81歳。最愛の夫亡き今振り返る、栄光と挫折、そして犠牲にしたかもしれない愛を・・・。


よくできた映画でしたね。ちょっとした「大作」でも2時間超が当たり前な現在、これだけの話を105分にまとめあげ、しかも主演のメリルはオスカーを獲得。素晴らしい職人技ですね。

その分、駆け足な印象はぬぐえません。でも、彼女の業績をまんべんなく取り上げ、その人となりを表現してあるという意味ではよくできていると思います。

実際、子供の頃の記憶がうっすら残る身としては、「おぉ、そうだった、そうだった」っていうことの連続でした。労働階級の出だということまでは知らなかったので、改めて「すごかったんだなぁ」と思いました。

フォークランド紛争も、当時いくつだったのかな、でも「もともとイギリス領だって決まってるんだから、それを侵したアルゼンチンが悪いわ」などと考えていたのを思い出しましたし、そういえばニュースで炭鉱のデモなんかも見たように思います。なにかの映画とごっちゃになっているかもしれませんが(笑)。

当時、「鉄の女」と散々呼ばれていたのも記憶していますし、この映画では描かれなかったのですが、たしか息子さんに何かあって心配し、公衆の面前でおもわず涙を見せた、そんなこともあったように思います。「鉄の女にも涙」とかって、新聞に書かれていたような。

ともかく、いつの時代でも女性が活躍するとなると、社会的に虐げられるのは常のこと。それは、今だってそうだと思います。

サッチャーさんは、その聡明さからか、ちょうどいい時期にいい男性に巡りあって、とっても幸せだったと思います。これほど活躍するとなると、今の日本でもなかなか・・・いえ、もちろん幸せな結婚をなさっている方もたくさんいらっしゃいますが。

当時は、結婚していないと立候補しても勝てない、というのも皮肉なことですね。

勉強になりました。なにかで、サッチャーさんのご家族が「事実を描いていない」と反発されたと聞きました。どこがどんなふうに違うのか知りたいところです。
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