アガサ・クリスティの生んだ名探偵エルキュール・ポアロが、イタリアの水上都市ベネチアを舞台に不可解な殺人事件の解決に挑む姿を描いた本格ミステリー。ケネス・ブラナーが監督・製作・主演を務めた「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くシリーズ第3弾で、今作でもブラナーがメガホンをとり、自らポアロに扮した。
ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、そこで招待客のひとりが人間には不可能な方法で殺害される事件が発生。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロだったが……。
原作はクリスティの小説「ハロウィーン・パーティ」。物語の鍵となる霊媒師レイノルズを「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」でアジア人で初のアカデミー主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーが演じる。そのほかの共演に「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェレミー・ドーナン、「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッドライナーとしても知られる俳優でコメディアンのティナ・フェイら。(映画.comより)
<2023年9月18日 劇場鑑賞>
ケネス・ブラナーのポアロも3作目。今度は神懸った感じに宣伝されてるし、まさか冷静沈着なポアロが霊に翻弄されるなんて・・・まぁないだろうけど、と恐る恐る見たのでした。
結論から言うと、「なるほど、そう来たか」という感じです。さすがのポアロも、信じざるを得ないほどの超常現象に遭遇し、種明かしが簡単なものもあるとはいえ、説明できないような現象(例えば、みずからいないはずの少女を見た、とか)が描かれるに至っては、「え~さすがのポアロも霊界を信じるしかないのか」とも思いました。でも、霊界とか死後の世界は、本当にあるかもしれないし、そこを実証するのかな、とか。
言われてみれば単純かもしれない種明かしはしかし、最後まで「?」と思うこともありました。たとえば、精神的に弱い医師の父親(主人公一家の主治医を演じていた彼がジェレミー・ドーナンだと最後まで気づかなかった!)をケアしている少年の能力というか洞察力というか、これはあり得るのかな、とか。ここまでしなくちゃならないこの少年は、日本で今はやりの”ヤングケアラー”だと思いますね。早く大人になりすぎです。でも、それが生きがいであったのかもしれませんが。
ネタバレを避けると、何を書いているのかわからんような文章になってしまいました。すみません。個人的には、ミシェル・ヨーの出番が少なかったのが残念でした。祈祷・降霊・お祓いなど、お金持ちの道楽に見えて、実はコアは母親の執着心かな。ちょっと怖くもありました。
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