田舎に住んでる映画ヲタク

「映画大好き」の女性です。一人で見ることも多いけれど、たくさんの映画ファンと意見交換できればいいなぁと思っています。

燃えよスーリヤ!!(Mard Ko Dard Nahi Hota)

2020年04月19日 15時34分28秒 | 日記

 

 痛みを感じない体質の青年がカンフーで悪の組織に立ち向かう姿を描き、第43回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門で観客賞を受賞したインド発のヒーローアクション。生まれながらにして痛みを感じない体質を持つ少年スーリヤは周囲の子どもたちからいじめられていたが、幼なじみの女の子スプリだけは彼を守ってくれていた。そんなある日、祖父から見せられたアクション映画で、「空手マン」と呼ばれる片足の格闘家マニに衝撃を受けたスーリヤは、独自にカンフーの特訓を開始する。やがて成長したスーリヤは、カンフーと痛み知らずの体を武器に、街の悪党たちを退治するべく日々戦っていた。ある日、チンピラに誘拐されそうになっていた女性を助けようとした彼の前に、長い間離れ離れになっていたスプリが現れる。スプリが街を牛耳る悪の組織に狙われていることを知ったスーリヤは、愛する彼女を守るべく立ち上がる。(映画.comより)

 

 

 

 

 どういう基準か知らないけれど、こういうインド映画がわりと田舎に来るんですね。今現在も「サーホー」とかいうインド映画が上映されてます。しかも今、コロナ騒ぎで作品が入れ替わらないから、1か月以上上映されてる(笑)。「サーホー」、3時間あるから二の足踏んでたんだけれど、ずっとやってるからついに見てしまった(笑)。意外におもしろかった。(注:4月25日からさすがの過疎県も閉めてます。文章を仕上げるのに時間がかかっててすみません)

 さて、主人公のスーリヤは無痛症の男の子。冒頭、母親のおなかの中で有名なインド映画を見ているシーンがあるんだけれど、なんとお母さんは帰途、暴漢に襲われてサイドカーごとひっくり返ってしまい、亡くなってしまいます。いきなり「え?」と思いました。首から架けてるネックレスを奪うだけのために人を殺す?そこまでのつもりはなかったのかもしれないけれど、インドではよくあることなのか、警察が捜査したような描写もありません。犯人はそのまま逃走。殺され損となったままです。ここ、詳しく説明されませんが、初めて見る方はこの冒頭の犯人、よく見ておいてください。

 さて、無痛症として生まれてきたスーリヤは、主に母方の祖父に育てられます。彼は大変にエキセントリックで、ややもするとその価値観に振り回されたりしてしまうのですが、孫息子を深く愛していることに間違いはありません。痛みを感じないということで、いじめにあったりもする(なんでだ!)スーリヤにカンフー映画のVHSを与えたのもおじいちゃんです。スーリヤは、このビデオを見て「ミュータント・ニンジャ・タートルズ」のネズミ師匠並みにカンフーを体得するのです。そして彼には、例に漏れずかばってくれる女の子スプリがいて、いつも彼女に元気づけられています。

 でも、ある出来事を境に、彼らは離れ離れに。スーリヤは、孤独なまま自己を鍛え続けるのです。

 そしてある時、若い女性が数人の男たちに連れ去られようとしているところに出くわし、とっさに助けに入ったところに、同じように助けに入った若い女性に遭遇。目を見張るほど強いその女性は、なんとスプリだったのです!カッコいい!!そして実はスプリは、かつてスーリヤがビデオを見て憧れたカンフー師匠の弟子だったことがわかり、彼はめでたく師匠に会えるのです。しかし、試練はそれから。道場の経営は火の車、ヤクザ並みに揉め事は多発、暴力沙汰は日常茶飯事、貧乏なスプリは男に買われそうになってるし、怒涛の展開です。

 物語は「映画だ」と割り切らないと見れないほどの無茶ぶりですが、見せ場満載で飽きさせません。ダンスシーンがないのに2時間超だったりもするのですが、私は楽しめました。スプリをやった女優さん、強すぎです。本当に普通の女優さん?インドにもJACみたいな組織があるのかしらん。彼女の次回作が見たいと思いました。

 

 

 

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