レオナルド・ディカプリオと「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」で第87回アカデミー賞を受賞したアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督が初タッグを組み、実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残されたハンターの壮絶なサバイバルを描いたドラマ。主演のディカプリオとは「インセプション」でも共演したトム・ハーディが主人公の仇敵として出演し、音楽には坂本龍一も参加。撮影監督を「バードマン」に続きエマニュエル・ルベツキが務め、屋外の自然光のみでの撮影を敢行した。第88回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など同年度最多の12部門にノミネートされ、ディカプリオが主演男優賞を受賞して自身初のオスカー像を手にしたほか、イニャリトゥ監督が前年の「バードマン」に続いて2年連続の監督賞を、撮影のルベツキも3年連続となる撮影賞を受賞した。狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルドは、そんなグラスを足手まといだと置き去りにし、反抗したグラスの息子も殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく。(映画.comより)
壮絶な映画でしたね。あまりに壮絶で呼吸が苦しくなるほど。レオナルド・ディカプリオもがんばりましたね。これは、オスカーも当然の熱演でしょう(というか、あげないとかわいそう)。
話の筋はどうってことはありません。単に復讐劇です。ただそれが超壮絶だってだけです。レオは現地でのガイド。いろんな部族が居住する現地では、なんのことはない、彼らだって「フランス派」「イギリス派」などとお互いに協力する相手をみつけて毛皮などを密猟し、ヨーロッパの文明人に高く売りつけているのです。たまたまレオはイギリス隊に協力していました。しかし、後ろから近づいてきている熊(グリズリー)に気づかないと言う、現地人ではあり得ないミスを犯し、瀕死状態に陥ります。この、熊に襲われるシーンも壮絶すぎます。さすがにCGIだったようですが。
文明人を自負する隊長は彼を置き去りにはせず、後から来ると言うことで隊員を2人置いてゆきます。しかし、明らかに足手まといな彼を助ける気など毛頭なかったトム・ハーディは、若い隊員を騙し、レオの息子を殺した上で二人一緒に埋葬してしまいます。ところがどっこい、レオは息絶えてなかったのですね。
「自分は瀕死だったとしても、なにも息子を殺さなくても」そう思うのは当然です。ここから、レオの想像を超えるサバイバルが始まるのです。
隊に追いつくまでの間、フランス隊に捕らえられてる他の部族の娘を助けたり、自分も行きずりの現地人に助けられたりと、いろんなことを経験してゆきます。生きて復讐するためだったらなんだって厭いません。そして、やがて隊の駐屯地に追いつき・・・。
これは実話だという触れ込みですが、ラストは原作と映画とで違うようです。どっちにしても、凄まじい復讐劇だったことに変わりはないのですが。
ちなみにトムに騙される若い隊員はウィル・ポーター。「リトル・ランボー」や「ナルニア物語3」な~んかに出ていたやんちゃ坊主ですね。最近では「メイズランナー」に出ていたかも。個性的な顔立ちは変わりません。隊長はドーナル・グリーソン。どこかで見たと思ったら「アバウトタイム 愛おしい時間について」の主人公でした。
とにかく、映像は息をのむものばかりでしたが、物語としては普通な感じがしました。レオは、がんばってましたけど。
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